2017年6月27日 (火)

空自のF-35に射程300Kmのミサイル導入を検討

昨日の読売新聞によれば、政府がステルス戦闘機のF-35Aに、現在ノルウェーのメーカーが開発中の射程300キロKmの空対艦・空対地ミサイル「ジョイント・ストライク・ミサイル(JSM)」の導入を検討していると言うことです。

ノルウェーはF-35の共同開発に参加しており、コングスベルク・ディフェンス&エアロスペース社が、搭載する空対艦・空対地ミサイルの開発を任されています。F-35はステルス性を確保するため、ミサイルなどを機体の中に収納する方式を取っていますが、ウェポンベイと呼ばれる区画には寸法的な制約があるため、従来よりも小型の専用のミサイルが必要となっています。

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ASM-2対艦ミサイルと外部燃料タンクを搭載したF-2戦闘機。  (出典:防衛省)

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正面からのF-35Aです。機外には何も積んでいません。

F-2戦闘機は、たいへん強力なASM-2対艦ミサイルを4発積むことができますが、空気抵抗によって燃料の消費が増すので、増槽タンクを必要とします。また、こうした搭載物はレーダーを反射しやすくなるため相手に発見される確率が高くなります。

一方のF-35の場合は、内装式のため搭載できる兵器は少なくなりますが、外部に何も余分なものが出っ張っていないので、燃費が良くなり機内燃料だけで長距離の飛行が可能です。

記事では空対地ミサイルとしての使用を重視していますが、JSMは長い射程を可能とするためにターボファンエンジンを使用しており、速度は時速900Kmほどです。仮に300Km先の相手を狙った場合、命中までに20分ほどかかりますので、弾道ミサイルの移動発射機などの動く相手を狙うことはできません。対艦ミサイルとしての用途が主体になるものと考えられます。JSMは今のところ2025年に実戦配備に移行する予定、その頃には現在空自への導入が始まっているF-35A 42機の配備は完了しています。

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2017年6月26日 (月)

米軍が陸自の12式地対艦ミサイルに興味

昨日の産経新聞が、太平洋地域を担当する太平洋統合軍が、陸自が保有している12式地対艦ミサイル(SSM)の運用に興味を持っており、来夏に合同訓練を行う計画があると伝えています。太平洋統合軍は司令部をハワイに置き、太平洋陸軍、太平洋海兵隊、海軍太平洋艦隊、太平洋空軍を擁しています。

米国は、太平洋や大西洋で各大陸から距離的に離れていることから、これまで地対艦ミサイルを必要としていませんでした。また、強力な空母打撃軍を保有しており、艦載する航空機から相手の艦船を攻撃するのが基本的な戦略でした。しかし、中国が南シナ海の岩礁を埋め立て、人工島を造成して自国の基地化を進めたことから、この地域で中国艦艇への抑止力と対処力を強化する必要に迫られることになりました。

そこで目を付けたのが12式SSMです。12式SSMは88式SSMの改良型で、元々は旧ソ連の北海道侵攻を阻止する目的で開発されたものですが、現在はロシアの脅威は低下しており、最近は南西地域での中国軍の動きに備える体制に代わっています。

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12式SSMの発射機です。(出典:防衛省)  12式SSMは直径35cm、全長5m、重量は700kgのミサイルで射程は200km弱と言われており、1発射機に6発が搭載されています。垂直に発射されると、あらかじめ設定されたコースを巡航ミサイルのように地表に沿って飛行し、その後海面すれすれを飛んでレーダーで敵艦を捉え命中します。

1個中隊は捜索標定レーダー2基、中継装置1基、指揮統制装置1基、射撃管制装置1基、発射機4両、弾薬運搬車4両の合計13両の車両で構成されています。

記事ではSSMを保有していない米軍は装備・運用のノウハウを陸自から習得し、南シナ海に援用することを視野に入れているとしていますが、そうなると12式SSMを米陸軍が採用することを意味します。

米軍は艦対艦ミサイルとしてハープーンを装備していますので、これを陸上の車両に搭載することは技術的には何の問題もないと考えられますが、評価試験などを考えると手間であることは確かです。あくまで自国開発にするのか、手っ取り早く我が国から購入するのかは米国次第ですが、仮に我が国からの購入となれば、画期的な出来事となりますので、今後の推移が注目されます。

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2017年6月25日 (日)

安倍首相は大丈夫か

今朝7時過ぎ、長野県南部を震源とする震度5強の地震がありました。幸い現在のところ、人的被害は報告されていないようですが、王滝村は御嶽山の噴火で大きな被害を受けましたので、更なる被害が出ないことを祈って止みません。

ところで、本日は静岡知事選の投票日です。緊急地震予報が出た時は選挙に影響が出ることを考えましたが、こちらもどうやら影響は無いようです。ただ、開票結果で激震が走るかも知れませんので、陣営関係者は今頃必死になって天に祈っているかも知れません。

さて本題です。選挙と言えば日本の首都、東京都議会議員選挙が昨日公示され、選挙戦に突入しています。先日の首相会見では、記者から選挙について質問が出ましたが、安倍首相は地方選挙なので、と言及を避けました。

しかし加計問題についての政府の説明が十分でないとして、野党が国会閉会中に審議を行う「閉会中審査」の開催を要求したのに対し、竹下国対委員長は「東京都議会選挙の結果を見て考えたい」と国政にからめる発言をして与党に政策の一貫性が見られません。

また、憲法53条で、国会議員の1/4の要求によって臨時国会を招集することが定められているにもかかわらず、日程の規定がないことを根拠としてこれを無視する態度を取っています。しかし、自民党は党の憲法改正草案に臨時国会については20日以内に招集するとしており、重大なダブルスタンダードです。
安倍首相の会見での国民に対して丁寧に説明する責任を果たすとの公約が、口先だけだったことは明白です。

更に昨日になって安倍首相は、加計問題の鎮静化を狙ったのか、戦略特区制度を使った獣医学部の開設を全国的に展開しても良いと言い出しました。これは大変おかしな話で、そもそも加計学園が問題視されているのは、京都産業大学が開設を目指していたのに、これを断念させるために突然新たな条件が追加され、加計学園に一本化された過程が不明瞭だと言うことです。

強引に新たな指針を設けて京都産業大学を脱落させ、加計学園に一本化させておきながら、この過程について追及されたら、突然方針転換をして獣医学部の複数開設を認めることは、何の定見も見られません。

安倍内閣は衆議院で327議席、参議院で151議席と与党で過半数はおろか、憲法改正に必要な2/3の勢力を有しています。(参議院は日本維新の会の12議席を加えた163議席で2/3をクリア)無茶な政権運営をしなくとも、正々堂々と必要な手続きを踏めば、何ら問題なく政策を実現できるのに、どうも必要な手順を省く傾向が見られます。

森友問題、加計問題のいずれもが、世間の常識では考えられない形で首相のの周辺人物の意向に沿った形で許認可が行われたことに、国民は敏感に不正の臭いを感じ取っています。川勝静岡知事を自民党が徹底的にこきおろしながら、知事選に独自候補を立てられなかったのは、川勝知事が後ろ指をさされない公平な行政を貫いたからです。

おそらく都議選は自民党の驕りによって与党の座から転落することになり、国政に跳ね返るのは必至だと思いますが、そうなる前にあらかじめ首相が襟を正すことを期待したいと思います。

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2017年6月24日 (土)

扇風機を買いました

思い病の床にあって、最後の最後までブログを更新し続けた小林真央さんがついに力尽きて逝去されました。大変な逆境にもかかわらず、最後まで弱音を吐かなかった精神力の強さに同じブロガーとして、お尻を強く叩かれた思いです。

国民の多くがこの悲劇に対して涙している中で、毎度の中身の薄い更新記事をアップするのは汗顔の至りですが、いつも通りと言うことでご容赦ください。

さて、話題はガラッと変わりますが、本日久しぶりに扇風機を購入しました。前回は単身赴任をした時だったので、今から13年前と言うことになります。当時はとにかく安いものを、と言うことで中国製の3000円前後のものを購入しましたが、実際に使ってみると弱の風量が強すぎて、就寝時にはとても使い難く、次回購入する時は弱の風量が弱くて静かなものにしようと心に決めていました。

扇風機も、最近は高額商品が主流になっているといると聞いていましたので、それなりに心積もりをして量販店に行ってみると、驚きました。1万円以下と以上でしっかりと商品構成が分かれており、1万円以上が主流となっています。思えば、以前は扇風機も重要な家電製品で、家電メーカーがエアコンとは違った観点で商品化していました。消費者が勝手に値段に目が眩んで、安い海外製品に心を奪われていただけで、国内の家電メーカーはしっかりした製品作りを続けていたのです。

で、購入したのはナショナルブランドの有名家電メーカー製ではなく、国内中堅メーカーの中国生産の製品です。DCモーターを使用し、リモコン付きで風量は4段階切り替え、弱の風量は大変弱く、風切り音もほとんどしません。以前なら軽く1万円を超えていましたが、中国生産と言うこともあって、税抜き6000円以下でした。今までは風量が強すぎて扇風機の使用をためらいがちでしたが、今夏からは思う存分使うことができそうです。

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2017年6月23日 (金)

弾道ミサイル防衛に明暗

いずれも米国発の報道ですが、核実験場付近で不審な動きがあったり、新たなミサイル用エンジンの燃焼実験を行なったりと相変わらず北朝鮮の軍事挑発が止まりません。

我が国として、このような北のミサイルに対抗する手段は現在のところSM-3で迎撃することですが、昨日から大きな動きが二つありました。

一つ目は能力向上型のSM-3ブロック2Aミサイルの迎撃試験です。ブロック2Aについては2月にも迎撃試験が行われ、この時は成功していました。2回目の試験は当初5月中に行われるとされていましたが、なぜか見送りとなっていました。この間、5月14日には新型ミサイルを高度2000Kmnのロフテッド軌道で打ち上げがありましたので、これを踏まえて試験内容を見直したのかも知れません。

今回は、現地時間6月21日午後7時20分、ハワイのカウアイ島ミサイル試験場から準中距離弾道ミサイル(MRBM)標的が発射され、イージス駆逐艦「ジョン・ポール・ジョーンズ」がイージス・ベースライン9C、BMD5.1を用いてAN/SPY-1レーダーにて標的を探知、SM-3ブロック2Aを発射しましたが迎撃に失敗しました。現時点で詳しい状況は判っていません。

今回の失敗を悲観的に捉える向きがありますが、ブロック2Aは開発段階であり、ミサイル、艦載システムの双方に改善すべき問題が残っていた可能性があります。結果をしっかり検証し、次につなげれば良い話なので深刻に捉える必要はありません。

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ミサイル防衛能力の改修工事を行なう予定となっているイージス艦あたご (出典:防衛省)

二つ目が最近話題になっているイージスアショア(陸上設置型イージスシステム)です。マスコミ報道では、導入検討の結果、THAADよりもイージスアショアの採用に傾いているとのことでしたが、本日の朝日新聞が2018年度の防衛予算にイージスアショアの予算を計上する方針を固めたと伝えています。

これは北の発射能力が増強の一途を辿っていることや、これに対応できる我が国のイージス艦は現状4隻しかなく、日本海への展開に対応しきれない場合があり、在日米海軍のイージス艦に応援を依頼することがあることや、その米軍のイージス艦フィッツジェラルドが衝突事故で長期離脱を余儀なくされたことなどの結果ではないかと思われます。

イージスシステムは随時能力が更新されており、現在は大気圏外で迎撃するSM-3での対応ですが、今後大気圏内で迎撃可能なSM-6の能力向上型の配備が予定されており、課題となっている重層防御の仕組みがより向上することになる可能性を秘めています。

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2017年6月22日 (木)

早合点にご注意

人間誰しも思い込みで失敗してしまうことがありますが、同名や似通った名前の場合は特に注意が必要です。企業の場合、あまり間違い電話が多いので社名を変更してしまった話もあるようです。

通信販売の株式会社ディノス・セシール(合併によりセシールから社名変更)は元は東洋物産と言う社名でしたが、同名の全国組織の住友電工系列の商社があったことが解り、セシールに社名変更しましたが、商社の方の東洋物産もその後テクノアソシエに社名変更しています。

さて本題です。和歌山市に本社がある山本化学工業(株)は、風邪薬の主成分である解熱鎮痛剤アセトアミノフェンの国内80%を占めるトップメーカーですが、受注に製造が追いつかないとして、同社の中国製の製品を無断で混入させて販売していました。これが医薬品医療機器法違反に当たるとして和歌山県は近く同社に対して行政処分を出す方針です。

この件が報道されたことにより、とばっちりを受けたのが大阪市に本社を置く、スポーツ用品素材を生産する「山本化学工業(株)」で、たまりかねた同社が「報道についてお間違えの無いようお願いします。」とのコメントを出す騒ぎになってしまいました。コメントはこちら ↓

http://www.yamamoto-bio.com/news/news170622.html

最近はインターネットで調べごとをすることが良くありますが、企業名に限らず同姓同名が多数存在しますので、くれぐれも早合点には注意したいものです。

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2017年6月21日 (水)

C-2輸送機の路外逸脱事故は操作ミスが原因

今月9日、鳥取県の米子空港で訓練中の航空自衛隊美保基地所属のC-2輸送機がステアリングやブレーキが利かない状態となり、誘導路を外れて草むらに突っ込んだ事故がありました。この事故により空港は3時間にわたって滑走路が閉鎖され、一部の便が欠航になるなどの影響が出ました。

この事故について同基地は20日、地元の境港市に対し、事故は「パイロットの人的ミスに起因するものだった」と明らかにしました。北村基地司令によれば、C-2のパイロットが発進時、機体の位置や速度を機体のシステムに認識させる「慣性基準装置」のスイッチを入れ忘れたまま機体を発進させ、滑走路への移動途中で気がついて装置を作動させたことで誤った数値が入力され、「高速移動中」と誤認識され、ステアリングやブレーキ操作に制限がかかる安全装置が作動したためと言うことです。

同機の手順書には、「装置が起動する前に機体を動かしてはならない」と書かれているだけで、確認が必要な項目に、「装置の起動」が明記されていませんでした。航空自衛隊は、操作手順書の記述を見直すとともに、操縦士への教育を徹底するとしています。

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離陸上昇中のC-2輸送機です。

事故の一報を聞いた時は、どうしてこんな事故が起きたのか全く判りませんでしたが、原因を聞いて納得です。しかし、こんなことは「慣性基準装置」が作動していない状態で機体を動かせばアラームが出る仕組みにすれば簡単に防げる話で、なぜ誤操作を防ぐ機構が組み込まれなかったのかが、不思議です。操縦に当たって、パイロットは多くの操作を要求されますので、つい勘違いをしてしまうことが起こらないとは言えません。パイロットの教育をやり直すのは勿論ですが、もしパイロットがミスをしても自動的に防ぐ仕組みを設けることが強く望まれます。

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2017年6月20日 (火)

浜松城公園東側への多目的ホール建設に大反対

今朝の中日新聞が、この3月に閉校した元城小学校跡地を含む現在の市役所区域に、収容数1500人規模の旧市民会館(市教育文化ホール)の後継施設を作る計画があると伝えています。元城小学校跡地については今年度中に建物を取り壊し、その後に二の丸部分の発掘調査を行う計画となっています。

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図は浜松城公園内に設置された案内板の写真に現在の施設を書き加えたものです。

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市役所駐車場から見た浜松城天守と天守門ですが、主要な遺構であった鉄門や表門は本来は文化財を守るべき市当局の手によって跡形もなく破壊されてしまいました。

元城小の地下には、二の丸の貴重な遺構や異物が眠っていることが期待され、徳川家康が初めて築いた本格的な戦国の城として、貴重な浜松城の全容を知る上でも極めて貴重な区域です。浜松城は家康が駿府に移った後に、松江城を築城した堀尾吉晴によって石垣の作り替えられましたが、家康築城当時の遺構が残されている可能性もあります。

このように文化財として貴重な区域に、「市民文化創造拠点施設」を建設するなど暴挙以外の何物でもなく、市埋蔵文化財課の存在意義が問われる事案で、絶対に認められるものではありません。

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2017年6月19日 (月)

ル・マン24時間レース トヨタ優勝ならず

フランスの有名な自動車レース、ル・マン24時間レースが行われましたが、昨年残りわずか3分を残してリタイヤを余儀なくされたトヨタは総合9位、クラス別2位と今年も優勝はなりませんでした。

LMP1(ハイブリッド部門)クラスに3台でエントリーしたトヨタは、予選で3分14秒791のコースレコードを記録し、ポールポジション(PP)を獲得してレースに臨みました。ちなみに同クラスはトヨタ勢3台、ポルシェが2台の5台で争われ、予選の順位は1位トヨタ7号車、2位トヨタ8号車、3位ポルシェ1号車、4位ポルシェ2号車、5位トヨタ9号車でした。

ところが、序盤こそ順調に走行を重ねていましたが、時間の経過と共にトラブルが続出、5台すべてをアクシデントが襲い次々と脱落してしまう波乱の展開となりました。念願の初優勝を目指したトヨタはトップを走っていた7号車がクラッチ系の故障で脱落、2位の9号車も後続車の追突を受けて走行不能となりリタイヤに追い込まれました。もう一台の8号車はフロントモーターの故障により3時間近いタイムロスで優勝は絶望的な順位となっていました。

漁夫の利を占めた形となったポルシェ1号車は、後続に追いつめられるプレッシャーを感じることがない有利なレース展開に、無理をしない作戦に切り替えて安全策を取りました。誰しもが1号車の優勝を疑いませんでしたが、その1号車にも容赦なくアクシデントが襲い掛かり無念のリタイヤ、残る2号車が総合2位からトップに躍り出て劇的な優勝を果たしました。

ピット作業に手間取った8号車は54周遅れでレースに復帰しましたが、猛烈な追い上げを見せ、総合9位まで順位を上げましたが、猛追もここまで、念願の初優勝はならず、3台体制で万全を期したトヨタでしたが、レースの女神は今年も微笑んでくれませんでした。

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2017年6月18日 (日)

イージス艦衝突 不明7人艦内から遺体で発見

昨日発生したイージス駆逐艦フィッツジェラルドとコンテナ船の衝突事故で、母港の横須賀に帰港後、艦内の捜索が行われていましたが、本日午前、艦内から7名全員が遺体で発見されました。

衝突後の映像で、大きく押しつぶされた船体が映し出されていましたが、実は海面下の損傷がひどく、7名は船室にいて事故に遭ったものと思われます。

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何故海面下の損傷がひどかったのかと言うと、現在の船は高速を出すために船首部分にできる波を打ち消すよう矢印部分のように船底を丸く尖らせています。このため、上部は上図の青い部分で押しつぶされ、海面下の部分は赤い部分で押しつぶされていたのです。

非公式な見解ですが、イージス艦はレーダー部分だけでなく、心臓部となるイージスシステム本体が損傷したものとみられ、修復には相当の時間を要するものと思われます。今回の事故の責任について、現段階で見通しを述べるのは時期尚早ですが、仮にコンテナ船の責任が重いと言うことになれば損害に対する賠償額は数百億円になる可能性があります。

今回の事故はフィッツジェラルドが通常航海中に発生しているため、日米地位協定によって米国側に調査権があり、仮に米国の協力が得られたとしても最終的な原因の究明には相当な時間がかかることが予想されます。

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