ふざけるなッ!
今日桶川ストーカー事件の被害者の両親が起こした損害賠償の裁判で警察の責任は問えないとする判決が下されましたが、全く承服しがたい内容です。殺害された被害者がストーカー被害について被害届けを出したにもかかわらず、勝手に訴えを改竄して放置した為に有効な捜査が全く行われず被害者が殺害されてしまった訳で、被害届けである以上公文書偽造が適用されるべきであったと思われますが、警察、検察、司法の身内意識からの呆れたもたれ合い、堕落の陰で国民の怒りが封殺されたかと思うとやり切れない思いで一杯です。
この国では公務員の不作為に対して寛容と言うよりも、黙認しているとしか思えません。遅れず、休まず、働かずで目立った行動をしなければスタンダードの評価をしてもらえるようです。民間会社であれば、職務を履行しなければ無能力者の烙印を押されてそれなりの処遇に処せられますし、役員であれば背任の責任を追及されるのですが、さすが役人天国日本をまざまざと見せ付けられた思いです。残念ながらこの国の未来に希望は無いようです。
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コメント
最高裁と高裁の裁判官は他の捜査怠慢の裁判で警察に有利な判決をだしてますね。
地裁の裁判官は医療ミス訴訟とイジメ自殺訴訟で変わった判決をだしている地裁所長でした。
また、何故か某掲示板では、この事件を討論する場所にて必死に「警察は一切非が無く、全て被害者が悪い」と被害者と遺族を一方的に中傷する主張をしている人達がいました。
(自分を一般人で警察関係者でないとも主張していました。)
その人達は他の事件の議論では、全く意見を述べていません。
とても不思議ですね。
まあ、それに対抗して愚人である私もこうやってあちこちに事実を書いているわけですが。
投稿: 通りがかりの愚人 | 2006年9月 3日 (日) 18時09分
通りがかりの愚人さん、コメントありがとうございます。私は司法について素人ですが、適切な捜査をしなかった為に警察の不介入に味を占めてエスカレートした加害者側に被害者が殺害されてしまった今回の提訴で、直接的な因果関係が不明と言うのはどういう思考回路なのか納得いきませんでした。これではナイフで刺されて死亡した場合も刺した行為の是非ではなく、失血による心不全なのか、医療関係者の救命治療の力量不足なのかを論じるような、まさに不毛な神学論争としか言いようがありません。
又各地で検察審査会が警察関係者が関わる不起訴事案について起訴相当の意見書を出してもほとんどが黙殺されています。裁判の適正化の為に陪審員制度が予定されていますが、一般民衆の感覚の導入が望まれますね。
投稿: 雨辰 | 2006年9月 3日 (日) 23時28分