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2006年9月 6日 (水)

またか

自衛隊のミサイル艇から民家のある方向に向けて実弾が発射されました。不幸中の幸い、死傷者が出なかったのがなによりでした。防衛庁長官が再発防止を訴えていましたが、信用できません。何故なら誤射は繰り返されているからです。かつて攻撃訓練中のF-15戦闘機が僚機に向かって安全装置を外したミサイル発射ボタンを押してミサイルを発射し、見事1発で撃墜しています。撃墜されたパイロットは脱出して無事でした。撃墜したパイロットは操縦資格を剥奪されたはずです。また、米軍との演習に参加した護衛艦が、対空ミサイルを誤射して米軍機を撃墜してしまいました。この時もパイロットは無事脱出して人的被害はありませんでした。更に自衛隊の基地で熱線追尾型の空対空ミサイルが地上発射される事故が起きています。自動車など前方に強い熱源があれば目標に命中するところでしたが、幸い誤爆はありませんでした。また、北海道でF-4戦闘機が機関砲を発射する事故も起きています。幸いにも何れも人的被害は免れていましたが、何れの事故でも再発防止が誓われていたはずです。ところが事故は何回も再発しているのです。

今回の事故は実弾の装填の有無を怠った初歩的なミスと思われますが、過去の事例が全く生かされておらず、言語道断と言えるでしょう。過去はたまたま人的被害が無かった為、再発防止の取り組みがおざなりになったとしか思えません。通常機械類の点検を行う場合、事故防止の観点から電源を切るのが定石です。機能を確認する場合でも危険となる方向には人の立ち入りを制限するのが普通です。ところが、今回は実弾の装填の確認は全くされておらず、人家の方向に銃身を向けたまま機関砲を操作するという、およそ軍事のプロとしてあるまじき軽率な行為から発生した事故と断じざるを得ません。

長官が軽々しく口にした再発防止がそんなに容易くない事を全隊員が肝に銘じてくれることを心から希望する次第です。

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