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2006年10月13日 (金)

山と渓谷が心配

Pa090022 報道によれば山岳雑誌を出版している山と渓谷社が買収されるようです。M&Aは経済行為として一般的に認められており、今回は双方の利害が一致してのことのようですが、古くからの読者としては心配でなりません。親会社となるインプレスホールディングは山と渓谷社の持つビジュアルソフトを有効活用するとのことですが、企業活動なのでその編集権が独立を保つ保障はありません。

つまり企業収益が上がらなければもっと売れる誌面作りをしなさいという圧力がかからない保障は無い訳です。利益を追求するのは親会社としては当然の姿勢かも知れませんが、出版は営利を超えた文化活動の一面もある筈です。日本の山岳界を「岳人」と共にリードしてきた「山と渓谷」がつまらない商業主義に走らないことを祈るのみです。

それにしても文化の一翼を担う山岳出版社の買収額がたったの4500万円というのはあまりに安すぎるのではないかと思います。そして利益が上がらないからといって安易に第三者に転売することだけは厳に謹んで欲しいと思います。

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コメント

 ここでは初めまして。
 かつて、山と渓谷社さんに履歴書を提出して、ハネられた口です(苦笑。

 戦前から登山文化を担っていた出版社が、こういう形になるとは…
 日本は、まだまだ「文化では食えない」国であることを痛感させられ
ます。現代のように、アメリカ流の冷酷なまでの資本主義・成果主義が
市場を席捲するなか、(出版業界などの)弱い業界は、真っ先に攻撃の
対象になるんでしょうね。どうにもならないこととはいえ。

投稿: 出がらし紋次郎 | 2006年10月14日 (土) 09時42分

紋次郎さんコメントありがとうございます。M&Aは大が小を飲み込む訳ですから大の側の論理で物事が進む訳です。事前にどんなにおいしい事を聞かせれていたとしても経営権を委ねてしまえばその約束が反故にされてももう対抗する手段はありません。先日のパルプ業界でのTOBなどは危険を察知した被買収側が対抗手段を取って事なきを得ましたが、今回の買収劇が良縁であることを願うのみです。

投稿: 雨辰 | 2006年10月15日 (日) 00時05分

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