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2006年11月 3日 (金)

腐りきったリンゴたち

福岡のいじめによる中学生の自殺事件で続報がありました。これだけ世間で報道されているにもかかわらず、いじめの実行グループが別の生徒をターゲットに新たないじめを繰り返しているとのことです。このグループは自殺した生徒の棺を薄ら笑いで見ていたとの報道もあります。故人ばかりか遺族までを侮辱する大馬鹿野郎という他はなく、人の痛みと言うものが全く判らない最低の人間だと思います。

例によって事実を見ようとしない学校当局は事実関係を調査中との逃げの姿勢を見せていますが、このままでは第二の犠牲者を生んでしまわないか心配です。文科省の調査や学校側の指導なるものが、上辺だけで全く機能してないことが図らずも実証された訳で、学校側の見て見ぬふりが彼らの行為を助長していると言えるでしょう。ここに至ってはいじめを教育の問題と捉えるのも程度問題で、人権侵害や脅迫、迷惑防止条例違反などあらゆる法律を駆使して犯罪者として処罰すべきと考えます。場合によっては強制隔離などの措置で被害者を救済すべきで、これでもあらたまなければ実名の公表も必要と考えます。

前にも言いましたが、腐ったリンゴ箱にいれておけば新鮮なリンゴも腐ってしまいます。教育者に値しない人間をいつまでも現職にとどめて置く県の姿勢も問題で、腐ったリンゴ箱も速やかに処分しないと腐ったリンゴが増えるだけではないでしょうか。

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コメント

まったくもって同感です。
現代社会において、いじめはもはや大きな犯罪であることを教育者やお役人が認識するべきだと思います。

昨日のTV番組で誰かが、いじめの発端の一例を語っていました。
携帯電話が急速に普及している昨今、中学生はもとより小学生高学年にもなると子供の携帯電話の所持率が大変高いそうです。そして携帯電話を使ってのメールのやり取りが夜間から深夜に及ぶことが日常とのこと。PCでのメールと違い、短い文でのやり取りと即時確認が携帯メールの特徴。いわば携帯電話を使った1対1のチャットのようなもの。そういった中で返信が遅れたり時間が開いたりしたことで、いじめが始まることが多いそうです。また、集団でのいじめに発展するのもそういった携帯メールでのやり取りで仲間を増やしていくケースが多いんだそうです。そして学校側も家庭でも、そういった事態を察知することが大変困難になっているそうです。便利な携帯電話ですが陰湿な犯罪の道具になっていることも否めません。

いじめだけに限らず、少年犯罪が急増し、凶悪化している日本。少年犯罪に対する措置の甘さを感じずにはいられません。被害者や遺族にとっては、加害者が成人であるか未成年であるかは問題ではないはずです。一方では少年犯罪への措置の甘さゆえに未成年の犯罪は増加し続けているようにも思います。

我が美しき国、日本もそろそろいろんなことを見直さなければならない時期に来ているんではないでしょうか。
腐ったりんごを「まだ食べれるところがある」なんて甘いこと言ってられませんよ。

投稿: zero | 2006年11月 4日 (土) 00時00分

皆、生まれたときはあんなに澄んだ目をしていて、愛情を一心に受け育っているのに、どうして時が経つとその頃を忘れてしまうのか...。
今の青少年らに恐れを抱く大人達よ、貴方は子ども達に愛情を惜しみなく注いできたのでしょうか?(自分以外の子ども達にも)
地域のコミュニティが崩壊し、閉鎖的なコミュニティによる社会形成が進んできています。ITがその代表的なものでしょう。いじめは絶対に無くなりません。これは人間一人一人が違うのですから衝突するのは当たり前のことなのです。ただ、そのかけひきの仕方を知らないからあそこまで追い込んでしまうのです。また、相手に伝える努力をしないまま完結させてしまう(自ら命を絶つ)側もかわいそうの一言で終わる問題では無いと思います。
相手の目を見て会話をする人が減り、ブログや掲示板といったもので話をすることが増えました。心を込めた文章を時間を掛けて表現する手紙が無機質なメールというものに変わってきました。
昔の様に相手の温度を感じながらコミュニケーションを取ることが本当に大切に感じる今日この頃です。
子どもにはテレビやゲームを無制限に与えるのではなく、絵本の読み聞かせやお休み前のお話を我が家では心がけています。

法による規制や排除だけではこの日本は良くなりません。美しい国への道は、日本がその昔普通に行ってきたコミュニケーションの復活と私は考えます。和歌を詠み、文を書くそのような授業を学校にも望みます。

投稿: 山奥 | 2006年11月 4日 (土) 07時54分

zeroさん、山奥さんコメントありがとうございます。昨日、今日と山に行っていましたので遅レスで失礼しました。少子化が叫ばれる我国で産科医の減少に有効な手を打てない厚労省や学校の根幹に触れるいじめ問題について事態の深刻さが認識できない文科省は本当に困りものです。特に文科大臣はいじめの件数を数値目標化するのは当然と発言していますが、自分の評価を下げる報告を関係者が進んでするとでも今でも思っているのでしょうか。先にも発表がありましたが、文科省の統計ではここ何年もいじめによる自殺者は0となっていましたが、警察調べでは9件ほどが明らかになっていますし、おそらく実際にはその数倍の件数が埋もれていることと思います。
国の財産である青少年を守ることが出来ない官庁はそのことを深く恥ずべきであり、国民はその責任をもっと厳しく追及すべきと思います。子供達がこの国に生まれて本当に良かったと思えるような、そんな国にする為に私達の責任も大いに問われているように思えてなりません。

投稿: 雨辰 | 2006年11月 5日 (日) 20時59分

 あっしはもっときつい意見ですが。
 
 あっしは、小・中・高校といじめられっ子でした。
いじめられて帰ってくるたびに、厳格な親父から
「いじめられるのは、お前にいじめられるだけの要素が
あるからだ。ひ弱で、おどおどしているからいじめられる
んや。強くなれ。お前が強くなれば、いじめられずに
済むんや」と言われて育ちました。
 おかげで、社会の矛盾にはかなり敏感になり、大学では
反差別の運動をやっていました。しかしある時、自分の
体験を語っていると、人権サークルのあるメンバーに、
「お前のいじめ体験よりも、俺達在日韓国人や被差別
部落民の差別体験が重い」といわれ、違和感を感じてしまい
ました。
 卒業して飛び込んだ社会人生活こそ、まさにいじめと
差別で成り立っている世界でした。それを正す術はあるのか。
ありません。誰にでも、あっしにもいじめ意識はあるのだから。
 被差別者であること、被害者であることを殊更に強調して、
周囲を恫喝する卑怯なやり方は、世の中では通用しません。

 ですから、自分で強くなるしかないのです。
 例えば、一人で自分の持てる荷を背負い、歩くとか。
 いじめで自殺する奴は、愚かです。したくなったら学校なんか
サボって、一人で旅すりゃいい。

 今、週6勤を2回。忙しすぎてクタクタ、ストレスは
たまってきてます。
 今年最後のビッグな野宿歩き旅、月末にやったんねん。
クソ。いくなら信州か、北関東やな。ぬくい寝袋、買うで。

 四国遍路を扱ったドラマです。何かと問題のNHKですが、
よろしかったら、どうぞ。主演は、あっしと同年輩の江口洋介。
 http://www.nhk.or.jp/dodra/index.html

投稿: 出がらし紋次郎 | 2006年11月11日 (土) 17時59分

紋次郎さん、コメントありがとうございます。他人の不幸は蜜の味とか言う言葉があるとおり、私たちの心の片隅に他人の困った様子を喜ぶ気持ちが少なからず隠れているのは人間の弱さの現われですが、さりとて根源的なもので全く消し去ることは難しいと思います。ただ、心で感じるのと実際に行動に移すのでは雲泥の差があります。自分より弱いものを押さえつけて喜ぶと言うのは人間として最低の行為です。
同級生に暴力行為を繰り返した中学生が逮捕されましたが、直接的な暴力だけでなく度を越したいじめ全般を犯罪として捉えないとこの種の行為は無くならないと思います。小学生が同級生を1年近く恐喝していた事件など学校や加害児童の保護者が、児童の生活態度を普通に観察していればももっと早期に発見出来たのではないかと思います。その意味で教育部門とは独立した法務機関のもっと積極的な関与が望まれます。
ただ、被害者がもっと強くならなければと言うのは紋次郎さんのおっしゃる通りだと思います。日本人の弱さとしてYES,NOをはっきり言えないという国民性があります。これは小さな島国で、できるだけ周囲と摩擦を起こさないようにしてきた歴史的な経緯があると思いますが、このことが事前通告無く非戦闘員の大量虐殺を前提とした原子爆弾を投下したアメリカの核の傘に入っていることを当然のことと受け止めたり、韓国による竹島の不当占領を長年に亘って放置したり、排他的経済水域の境界近くで中国による海底油田の採掘を許してしまうと言う外交音痴を招いていると思います。
何よりもまず生存すると言う意志を強く持つこと、何よりもそのことを優先することを親も学校も知識を詰め込む前に教えるべきでしょうね。いじめを受けることは恥でも何でも無く、そのことに負けてしまっては駄目だということを教え込んで欲しいものです。

この時期の歩き旅、里の秋真っ盛りで一番いい季節ですね。暖かいシュラフで風邪など引かぬように楽しんで来て下さい。

投稿: 雨辰 | 2006年11月12日 (日) 12時38分

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受信: 2006年11月22日 (水) 02時27分

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