« 天翔る夢 | トップページ | 石油暖房機 »

2006年11月26日 (日)

自然回復

Pb250001 山麓の紅葉が真っ盛りを迎えた昨日、坊村から比良山系の武奈ケ岳に登りました。落ち葉のじゅうたんを踏みながら針葉樹に混じった広葉樹の紅葉を楽しみましたが、天気に恵まれず、雨こそ降りませんが途中からガスと猛烈な風で稜線上はほとんど視界がありません。早々に頂上を後に反対側に下山しましたが、八雲ヶ原に行って驚きました。地図によれば登山道の脇にスキーリフトがあるはずですが、何も見えません。同行者によれば、ここには山上のスキー場があり、各種の施設があったのですが、それらが全て撤去されていました。

かつてここには貴重な湿原があったのですが、琵琶湖国定公園内でありながら観光開発の名の下に、一部は残されたものの、なし崩し的に池を埋め地形を変えてスキー場が造成されてしまったようです。皮肉なことに経営不振からロープウェイやスキー場が閉鎖されたようですが、山上に大量の機材を運び上げて各種施設を解体撤去して、山麓に運び降ろしています。多数のネットがあったことから、ヘリコプターを使っての作業と思いますが、規模からして相当な費用が掛けられていると思われます。事業者として当然ともいえますが、立つ鳥後を濁さずの姿勢に好感が持てました。ただ、長年にわたり地形を変えた自然破壊によって失われた自然を原状回復させる関係者のこれからの作業の道程の長さと困難さが思われました。

|

« 天翔る夢 | トップページ | 石油暖房機 »

コメント

企業が独自姿勢で自主的に行ったのか、国定公園内であったため行政指導により渋々行ったのかは判りませんが、今の世の中の方向性を示していると言えますね。作って使って捨てる時代から作って使って再生する時代になっているとも言えます。自然環境にやさしい企業イメージも必要なのかもしれません。裏を探ればきりがありませんが、登る山に人工物がない方が気分が良いに決まっています。
何故かスキー場は国立国定公園内でも乱立していますよね。法的規制が無かったのでしょうか?森林を伐採し山肌を露出させる行為は自然破壊の何者でも無いと思うのですが...。冬に見る分には気になりませんが、夏山の姿を見ると非常に悲しくなります。昔はスキーにはまっていましたが、今は葛藤の中で複雑な心境です。そのうち登山もこのようなことに成っていくのでしょうかね。

投稿: 山奥 | 2006年11月27日 (月) 06時49分

山奥さん、コメントありがとうございます。現状回復が行政指導の結果かどうかは余所者の私には良く判りませんが、行政と自然保護団体を交えた協議会を経て方針が策定されたようです。何にしても林道の無い山上の作業ですから、機材の搬入から廃材の搬出までヘリコプターによって行われているものと思われ、莫大なコストが掛かっているものと推測されます。下山途中にこれらの廃材と思われる集積所を見ましたが、小山のようにコンクリート廃材が積み上げられその作業の大変さが実感されました。
山には人工物が何も無いのが理想ですが、人が多く集まればトイレなど困った問題が発生します。八雲ケ原でも自然保護の観点からトイレの存続が議論されましたが、行政側がコストを負担出来ないとのことで、トイレも撤去されました。この判断については行政側の姿勢に大いに問題ありと思います。
登山は人が歩くことにより、大なり小なり自然に対してインパクトを与えており、それ自体が自然破壊だと認識しています。ただ、入山することによって初めて様々な情報を入手できるので、入山しないことが最善の自然保護とは言えません。ここいら辺が大いなるパラドックスですが、ローインパクトを心がけて自然を見守る姿勢が大切なのではないでしょうか。

投稿: 雨辰 | 2006年11月27日 (月) 19時19分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 自然回復:

« 天翔る夢 | トップページ | 石油暖房機 »