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見えない恐怖

最近一酸化炭素(以下CO)による事故が世間を騒がせています。ガス給湯器の異常燃焼による死亡事故があったかと思えば、北海道ではガス管の破裂によって都市ガスに含まれるCOが住宅に漏洩して何の過失も無い住民が死亡する事故があり、更に換気不十分によるガスストーブや給湯器の死亡事故が明らかになりました。昨今では住宅の断熱が進んだことにより、機密性が増して室内での燃焼器具の使用によるCOの発生が従来より格段の高率で発生するようになりました。

かつての日本家屋は土壁と障子の構成だったため、例えCOが発生してもすきま風が外に拡散してくれましたが、今日の断熱材とアルミサッシ中心の住宅では機密性が高く、外部への拡散は期待できません。昔の経験に頼ってこれくらいはとタカをくくっていると、高濃度のCOによって中枢神経を冒され、気付いた時には時遅く既に運動神経が麻痺して動くこともままならず、死を招いてしまうと言うのがこの種の事故のパターンのようです。

COは空気よりも軽いため、以前にあった北海道での事故では、集合住宅の1階のガレージで発生したCOが換気口を伝って何階か上の部屋に充満し、何も知らない住民が死亡する事故もありました。

これほど事故が起きるのなら、COの警報機は市販されていないのかと思ってネットで調べたら、あるにはあるのですが5、600~12,000円位と結構高い価格で売られていました。人命にかかわる器具なので、高精度が要求されるのでしょうが、最近では一万円以下で売られている石油ファンヒーターにも換気を促すアラーム機能が付いています。もっと安いCO検出機構があるのではと思って調べたら、こちらは燃焼している炎をセンシングしているようで、空気中のCOだけを検出している訳では無いようです。警報機のHPを読んでいたら、スキー場やフェリーの甲板でアイドリングを続ける他の車の排ガスでアラームが作動するくらいなので、身の回りの思わぬところにもCOの危険が潜んでいるようです。ちなみに暖炉やバーベキューグリルの発達している米国では事故も多く、CO警報機の設置が義務付けられているそうです。

最初は高すぎるのではと思いましたが、この程度の費用で命が買えるのなら安いものだと思います。とは言ってもセンサーの値段を考えれば、簡易型としてもっと安価なものが出来るはずなので、都市ガス会社が音頭を取って、もっと強力にCO警報機の普及に努めるべきではないかと思います。

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コメント

一酸化炭素中毒、今でもテントの中でコンロを使って死亡している例がありますよね。私は、車中泊だって息苦しく感じて窓を少し開けてしまいます。家の暖房器具も一酸化中毒を警戒して、FFファンヒーター、温水ヒーターやオイルヒーターを使っていましたが、今はエアコンオンリーです。一家皆、一部屋で一日過ごすので、暖房器具もエアコン1台で済んでるので結果的には省エネなのかも。
しかし、人間も常に危機意識を持って生活するようしないといけませんね。

投稿: 山奥 | 2007年2月18日 (日) 20時40分

山奥さん、コメントありがとうございます。CO事故のHPを観ていたら、新婚3ヶ月のカップルがバーべキューで燃え残った炭火を屋内に移し、コーヒーを淹れようとして事故に会い、奥さんが二日間の昏睡から覚めた時には、既にご主人が亡くなっていた悲劇が紹介されていました。
かつては炭火は重要な熱源でしたが、なまじそんな経験を持っている人達が、今日の住宅構造の変化に気付かず事故に会うケースが多いようです。
換気の無い空間で燃焼が行われればやがて酸素が不足してCOが発生し、更に不完全燃焼を加速してCO中毒に至るという事は頭では理解できるのですが、ついつい油断してしまいます。山奥さんのようにCOを排出しない器具ばかりを使用出来れば良いのですが、それぞれに事情があって燃焼器具を使わざるを得ないのが実情です。ならば、燃焼器具を使う時には不完全燃焼防止付きの器具を使用するか、CO警報機を備えることが常識になるような意識の向上が必要だと思われます。

投稿: 雨辰 | 2007年2月18日 (日) 22時21分

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