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2007年3月22日 (木)

命を買おう

この冬は暖冬だった為山の事故は少なかったようですが、3月に入って季節が逆転し、大量の降雪があったせいか、各地で遭難事故が報じられています。幸い栗駒山では道迷いの登山者が翌日無事に救助されましたが、ヘリを飛ばしたり捜索隊を出動させたりと多くの人員が動員された筈です。1年前、山の大ベテランである友人を道迷いによる遭難で亡くした者としてはGPSの活用を訴えたいと思います。

私が登山を始めた頃、技術的なバイブルとして愛読していた技術書では、雪山に登るには夏季に登って地形を熟知してからチャレンジするのが定石だと書いてあり、私はそれを実践してきました。しかし昨今では情報が満ち溢れ、過去の経験が無くても積雪期の情報はいとも簡単に入手できるようになった為、雪山経験の乏しい人までが安易に入山して事故を起こしている様に思われます。

雪山で一番多いのは道迷いです。登る時は上に上に行けば迷うことはありませんが、下山となるとルートは無限です。枝尾根を1本間違えれば全く違う沢に下りてしまうことも起こります。まして吹雪やガスで視界が利かなければルートの確定は相当困難な状況になりますが、こんな時役に立つのがGPSです。たとえ視界が全く無くなっても進むべき方向を教えてくれます。私が使っている簡易型は2万円以下で入手できますが、6万円ほど出せば、地図を内臓した機種があり現在位置、目的地を常時表示してくれます。GPSに全面的に依存してしまうのは登山の趣旨から外れてしまいますが、携行することによって非常時に安全に下山することが可能になります。約6万円はかなりの出費ですが、ひとたび事が起こればその何倍もの費用がかかってしまいますし、最悪生命の危険に係わることがあることを考えれば決して高い買い物ではないと考えます。極論すれば命をお金で買えるのですから。

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