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慙愧(ざんき)

松岡農水相が自殺しました。緑資源機構に関して司直の手が身近に迫り、思いあまってのことではないかと言われています。同じ自民党の新井将敬氏の事件を思い起こさせますが、この事件に関して安倍総理が慙愧に堪えないとコメントしました。

慙愧、あまり耳にすることがない単語ですが、私には強烈な思い出があります。私が育った浜松市では高校生が教育の一環として演劇を鑑賞するカリキュラムがありました。そして高校1年の私が観たのが劇団民芸が公演したアンネの日記でした。舞台の終盤でアンネの父親オットーフランク役の大滝秀治がうめくようにして発した言葉、「私は慙愧に堪えないのですよ。」。これは自分の家族の命を奪うことになった悲惨な第二次大戦という戦争を止めることが出来なかった、大人としての悔やんでも悔み切れない心からの叫びとして精神的に幼かった私の心を打ちました。

翻って安倍氏はどういう思いでこの言葉を発したのでしょうか。用法としてちょっと唐突な感じがします。任命権者として己の不明を恥じたのでしょうか。それとも閣僚としてあまりの無責任ぶりに対しての思いだったのでしょうか。それにしても15歳だった私が受け止めた衝撃に比べてあまりに軽く響く一言でした。

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コウノトリにコウノトリ

兵庫県豊岡市で一昨年自然放鳥したコウノトリに2世が誕生しました。残念ながら2羽の内1羽は直ぐに死んでしまいましたが、自然界での孵化は実に43年ぶりという快挙です。どうかこのまま順調に巣立ってくれることを願っています。豊岡のコウノトリはスタッフ達の手厚い保護に支えられて自然界に溶け込もうとしていますが、完全に自立する道程はかなり険しそうです。

コウノトリに続いてトキも順調に繁殖が続き、飼育数が100羽を超えて、自然界への放鳥が予定されています。今の日本に果たしてトキやコウノトリが安定して生育出来る環境が残されているのか心配になりますが、アオサギが生息しているので何とか頑張って繁殖を続けて欲しいものです。

かつて私の家の周辺では水田が真っ白になるほどのサギが飛来しました。それが強力な農薬の使用の結果、エサになる水生生物の激減によって同じく数を減らし、2度とかつての光景を見ることはありません。水田も埋め立てられて工場用地や宅地に変わってしまいました。広大な水田があり、近くにねぐらとなる林がある場所が適地と思いますが、鳥達が安心して繁殖できる環境こそ我々人間にとっても、絶好の子育ての環境ではないでしょうか。

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武士(もののふ)とぼんくら

自衛隊の最高機密の一つであるイージス艦の情報がアダルト映像とともに広く流出して長らくその事実に上層部が気付かないのもどうかと思いますが、いかにも世間の笑い者になりながら誰も未だにその責任を取らないのもただただ呆れるばかりです。

更に我国のミサイル防衛の中枢を担うSM3ミサイルの情報までいとも簡単に流出してしまうようでは、防衛省はまともに職務を遂行する能力があるのか本当に心配になってしまいます。首相は集団自衛権の可能性について検討を指示しましたが、それより先に、防衛省に国防に関する情報を防衛する意志と能力があるのかを緊急に検証すべきではないでしょうか。民間企業であるトヨタやソニーの製品に関する機密情報が外部に垂れ流しなったと言う話は聞いたことがありません。

先にはミサイル対処能力のある新型の対空ミサイルの情報を開発業者を装う北朝鮮関係者にご丁寧に丸ごと渡してしまったりとこの国を守ろうとする防人の気概は全く見えません。先ごろ首都圏に弾道ミサイル防衛用のPAC3が配備されましたが、これは防衛範囲が半径約15Kmの拠点防衛用で、まさに着弾しようとする弾道ミサイルを迎撃するミサイルです。これに対してSM3は艦船に配備して、弾道飛行中のミサイルを高高度の大気圏外で迎撃するもので、PAC3よりも効率的に広範囲の相手を捕らえることが出来るものです。PAC3と組み合わせることでより確実に迎撃の確率を高めることが可能となるわけです。

これに対して相手は迎撃ミサイルの対処能力(対応可能な突入速度、高度)が判ればそれを上回る能力を付与することを考えます。このようなことを思慮も無くまさに垂れ流すが如く外部に流出させる神経が信じられません。またこのことに危機感を感じない自衛隊と言う組織に不信感を感じずにはいられません。勿論スクランブルなどで常に危険と隣り合わせの業務に衝いている部署の方々はそれなりに職務を全うしておられることと思いますが、その後方から弾を放つ行為としか思えません。

自衛隊よ武士集団であれ、そして恥を知る関係者は全て国民に頭を垂れるべきではないでしょうか。そしらぬ顔をしていますが最高指揮官である貴方もですよ。

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春山漫歩

Photo_44友人達9人と大井川中流域の高塚山に行ってきました。当初は別の山の名前が挙がっていましたが、ハシゴ場がいくつかあったので、こちらに変更してもらいました。 今年は暖冬小雪と言われていましたが、木々の間から垣間見る聖や上河内岳はまだ真っ白でした。そのせいか楽しみにしていたシロヤシオツツジは残念ながらもう少しというツボミのままでした。

かつては腰を超える笹が生い茂り、手強い山で知られた高塚山も、刈り払いが行き届いたり登山道も整備されて手軽に歩ける山に変貌しています。私は今回が6度目の登頂ですが、この季節は初めてでバイケイソウが稜線のそこかしこに生い茂っているのにビックリしました。帰りは途中から林道に降りましたが、ひどく崩壊している箇所がいくつかありましたので当分避けPhoto_45たほうが良さPhoto_46そうです。

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天下泰平のように見えますが・・・。Ⅱ

愛知県での立てこもり事件にビックリです。警察官が撃たれたのに5時間も救出されずに現場に放置されました。我国でも諸外国を見習って、この種の事件に対応するSATなる特殊部隊が設置されていますが、日頃の準備、訓練はどんな状況だったのでしょうか。たった一人の実行犯の銃撃を恐れて救出を躊躇するのなら、更なる修羅場に対応できるのか装備を含めて事前の想定が甘すぎるのではないかと思います。更に救出作戦中に殉職者まで出してしまいました。あの浅間山荘事件の悲劇が再び起きてしまったのです。国民の為に殉じられた隊員とご遺族に謹んでお悔やみを申し上げます。

かねてから武装工作員がテロを目的に我国に侵入した場合の対応力不足が指摘されてきましたが、この事件で現実のものとなってしまいました。武力攻撃が明白であれば自衛隊の任務になるのでしょうが、人質を取られたりした場合、今のままでは警察は手をこまねいているしかないのでしょうか。我国では容疑者を出来るだけ怪我をさせないで逮捕する方針が取られていますが、時には周囲の人命を尊重して武力制圧することも考慮されるべきではないでしょうか。

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天下泰平のように見えますが・・・。

憲法改正の手続きで必須となる国民投票法案がやっと成立しました。一部勢力は憲法改悪の暴挙とワメキ立てていますが、もっと物事を客観的に見なさいよと言ってやりたい気がします。現行憲法が公布されてから60年も経つのに当の憲法が規定する改正条件が今まで放置されて、改憲したくても手続きすら出来なかったのは護憲を叫ぶあなた達を含めた国民全ての怠慢以外の何物でもありません。

現行憲法を改正したくないという政治的主張があることは一応理解しますが、憲法を改正すべきでないという非建設的な意見は、憲法の改正を認めた国民の権利を奪う暴論というしかありません。例えどんなに素晴らしい理念でも制定から60年も経てば社会情勢や個人の価値観も当時のままと言うことは有り得ません。当然社会の変化に伴って憲法も変わってしかるべきなのです。なのに従来憲法改正について議論することさえ問題視すること事態が異常だったのです。

ドイツでは既に40数回憲法改正が行われているそうです。米国でも修正条項が付け加えられています。60年前に制定された条文を一字一句変えることさえ出来ない社会状況というものは健全ではなく病的であると言えるでしょう。

最近中国や北朝鮮から我国のF-X候補機であるF-22についての言及がありました。F-22についてはその圧倒的な高性能から米国議会が輸出を禁止しており、導入については全く不透明です。但し制服組同士では思惑が一致しているのか、沖縄駐留中に航空自衛隊のF-15Jと模擬空中戦を演じて圧倒的な能力差をデモンストレーションした模様です。更に一旦は撤退しましたが、この先再度駐留することが濃厚のようです。

F-22にはその能力の高さから輸出禁止がどうなるか見通しが立ちませんが、輸入価格が約250億円とあまりに機体価格が高すぎてさしもの米空軍も導入機数を削減せざるを得ず、輸出できれば開発コストを転嫁したり量産効果で機体価格の低減が可能になるのと同盟軍に保有させて自軍の作戦の幅を広げたい思惑を考えると、米国政府高官の方針とは別に現場の願望が一人歩きをしているようにも思えます。久間大臣の最近の言動を見ると対米批判は影を潜めてますます疑念は深まります。

また最近北朝鮮のミサイル情報で射程約5、000KmのSSN6が配備されていると報じられましたが、もし本当であれば同等の能力のテポドン2を開発する理由はありません。また北朝鮮にとってミサイル輸出は貴重な外貨の獲得手段なので、量産可能であればなりふり構わず輸出している筈です。発射準備に時間を要しない固体燃料ミサイルは機構的には液体燃料よりも単純ですが、その分燃料の搭載には高い技術が必要です。過去の打ち上げ失敗の事例を見る限りその技術を取得しているとは思えません。何かの思惑故の情報露出と思いますが、もしかすると危機感をあおりF-22の導入を図る目的があったのかも知れません。

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本当に迷惑な迷惑メール

福島の研究機関のサーバーが不正アクセスされて迷惑メール10万通がばら撒かれたそうです。そのせいでしょうか、このブログに大量に外国からのコメントが送りつけられました。今までなかったことです。実は職場のパソコンにも毎日数十通の外国からの迷惑メールが送りつけられて削除するのが朝の日課になってしまっています。こちらもこれが日課にならなければ良いのですが・・・・・。

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十割そば

会津の山からの帰り道、登山口から高速のICまでがそば街道となっていていたるところにそばの看板が出ています。それもすべて十割そばと書かれています。各地にそば街道やそばエリアがありますが、十割を謳っているのは初めてです。ここは是非食べなければ男がすたる(ちょっと大げさか)、というわけでとある店に。

私は通年冷たい方が好きなのでいつもざるですが、ここは何故か盛りでした。十割そばはその名の通り、そば粉100%なので新そばの時は喉越しが良いのですが、時が経つと二八のほうが滑らかです。ここのそばは滑らかで、つゆもちょうど良いバランスで山菜とイワナの天ぷらもきれいな揚げ上がりでした。薬味は辛味大根の店もありますが、ここは本わさびでそばの味を引き立ててくれました。一枚で十分な盛りでしたが、もう一枚を平らげて大変満足して帰路に着きました。

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山スキーは楽し

Photo_41今回の登山では結果的にスキーは必須ではありませんでした。柔らかい新雪と違ってこの時期の雪は結構硬く締まっていることが多いからです。かえってブッシュを突破する時にはザックにつけた長い板がとても邪魔になります。

そんな苦労をして持ち上げたスキーですから下りはなんとしても滑ります。今回は早い時間帯の下山だったので雪のコンディションはあまり良くありませんでしたがそんなことに構っていられません。重いザックがあるので苦手な急斜面はギルランデやキックターンを使いなんとか転倒しないように、雪が消える地点まで貪欲に滑降を楽しみました。

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この峰を越えて

Photo_40 2泊3日で奥会津の山を歩いてきました。昨年この山域で帰らぬ人となってしまった友人の終焉の地を訪ねる山旅でした。今年は小雪で昨年より積雪が2メートルほど少なく、登山道の無い稜線を進むのにブッシュやシュルンドがたびたび妨げとなりました。フリーベンチャー(ショートスキー)の一人は特性を生かして快適に歩を進めましたが、テレマークスキー(私)と山スキーの二人はベースにデポしてツボ足での歩行でした。幸い好天にも助けられ、写真のピークを越えて、テント場から往復11時間30分をかけて目的のピークを踏むことが出来ました。山深い会津の山のその又一番奥深い山の直下で友と心の再会を果たしました。360度山が連なる深山幽谷の形容がぴったりとするピークで沈思黙祷の後、友人の好きだった日本酒を献じて頂を後にしました。

このような形で訪ねることになりましたが、素晴らしい山でした。できたらこの次はこの山々を心から楽しむ為に再訪したいと強く思い、山を後にしました。

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春山満喫

Photo_38 前夜発で安倍奥に日帰り登山をしてきました。途中のトイレがある休憩所の駐車場の片隅にテントを張らせてもらって仮眠、明るくなってから登山口に向かいました。林道でカモシカ君1頭に遭遇しましたが、角はまだ短めでした。

雲ひとつ無い晴天で、富士山と真っ白な南アルプス南部の山が良く見えて何だかとっても得した気分です。今年は小雪の年だ言われていますが、少なくともこれらの山を見る限りは例年並のようです。逆にツツジの類は開花が遅いようで、稜線を歩いても楽しみにしていた花は見られませんでした。

昼食は2014mの頂上で富士山を眺めながらの焼肉です。トレーニングをかねて石の焼肉プレートを持ち上げたので、いつものフライパンとは違って美味しく焼けました。少し多すぎたかなと思った4種類の肉も周囲の景色も大いに満喫できました。Photo_39 下の写真左端が聖岳、その右側が奥聖岳です。

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