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2007年5月15日 (火)

天下泰平のように見えますが・・・。

憲法改正の手続きで必須となる国民投票法案がやっと成立しました。一部勢力は憲法改悪の暴挙とワメキ立てていますが、もっと物事を客観的に見なさいよと言ってやりたい気がします。現行憲法が公布されてから60年も経つのに当の憲法が規定する改正条件が今まで放置されて、改憲したくても手続きすら出来なかったのは護憲を叫ぶあなた達を含めた国民全ての怠慢以外の何物でもありません。

現行憲法を改正したくないという政治的主張があることは一応理解しますが、憲法を改正すべきでないという非建設的な意見は、憲法の改正を認めた国民の権利を奪う暴論というしかありません。例えどんなに素晴らしい理念でも制定から60年も経てば社会情勢や個人の価値観も当時のままと言うことは有り得ません。当然社会の変化に伴って憲法も変わってしかるべきなのです。なのに従来憲法改正について議論することさえ問題視すること事態が異常だったのです。

ドイツでは既に40数回憲法改正が行われているそうです。米国でも修正条項が付け加えられています。60年前に制定された条文を一字一句変えることさえ出来ない社会状況というものは健全ではなく病的であると言えるでしょう。

最近中国や北朝鮮から我国のF-X候補機であるF-22についての言及がありました。F-22についてはその圧倒的な高性能から米国議会が輸出を禁止しており、導入については全く不透明です。但し制服組同士では思惑が一致しているのか、沖縄駐留中に航空自衛隊のF-15Jと模擬空中戦を演じて圧倒的な能力差をデモンストレーションした模様です。更に一旦は撤退しましたが、この先再度駐留することが濃厚のようです。

F-22にはその能力の高さから輸出禁止がどうなるか見通しが立ちませんが、輸入価格が約250億円とあまりに機体価格が高すぎてさしもの米空軍も導入機数を削減せざるを得ず、輸出できれば開発コストを転嫁したり量産効果で機体価格の低減が可能になるのと同盟軍に保有させて自軍の作戦の幅を広げたい思惑を考えると、米国政府高官の方針とは別に現場の願望が一人歩きをしているようにも思えます。久間大臣の最近の言動を見ると対米批判は影を潜めてますます疑念は深まります。

また最近北朝鮮のミサイル情報で射程約5、000KmのSSN6が配備されていると報じられましたが、もし本当であれば同等の能力のテポドン2を開発する理由はありません。また北朝鮮にとってミサイル輸出は貴重な外貨の獲得手段なので、量産可能であればなりふり構わず輸出している筈です。発射準備に時間を要しない固体燃料ミサイルは機構的には液体燃料よりも単純ですが、その分燃料の搭載には高い技術が必要です。過去の打ち上げ失敗の事例を見る限りその技術を取得しているとは思えません。何かの思惑故の情報露出と思いますが、もしかすると危機感をあおりF-22の導入を図る目的があったのかも知れません。

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コメント

安倍政権となり、国民の政治離れが進んできている気がします。小泉劇場が終演し、お客(国民)ももう十分なんて感じているのでしょうか?憲法の制定時期を考えると、そろそろ見直しをしても良いのでは感じます。世界への貢献度、経済的影響力を考えると、世界に対しある程度責任を持った行動が起こせるように改正するべきでしょう。平和条項をどうこうする気持ちはさらさらありませんが、自衛隊の武力行使、行動範囲の拡大についてはある程度仕方がないと思われますし、政治離れに危機感を有すればこその国民投票制度だと思います。
野党は子供じみた与党の批判だけでなく、具体的な代替案の提示や政治論争を展開してもらいたいものです。そうでなければ、複数政党制、二院制自体の崩壊へ繋がるかもしれません。

投稿: 山奥 | 2007年5月16日 (水) 06時12分

山奥さん、コメントありがとうございます。なのに返事が遅れてゴメンナサイ。政党は一方的な主張だけでなく、国益(政府や役所の利益でなく国家、国民の利益です)で行動して欲しいものですが、党利党略が第一で国民に目が向いていないのは残念な限りです。例の赤ちゃんポスト問題にしてもご高説はごもっともですが、じゃあ現実に平気で子供を遺棄する親に対して政治家のコメントだけでは全く影響力を行使できないことに対してどう責任を取って頂けるのでしょうかと聞いてみたいものです。

投稿: 雨辰 | 2007年5月17日 (木) 21時05分

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