夏至が過ぎて
今年の梅雨は短めとの予想通り空梅雨気味の天気が続きましたが、やはり各地で水不足が深刻のようです。
先日、昨年山で逝った友人を偲ぶ集まりがありました。昔話、追悼登山の話等で夜が更けるのも忘れて語り合い、酒を酌み交わしました。いつまで語っても想い出は尽きません。改めて彼と過ごした時間の長さを思い知らされました。
そして思いがけず、彼が最後に履いていたブーツとショートスキーが形見として私に託されることになりました。山の歌「いつかある日」の歌詞に‘友に贈る俺のハンマー、ピトン(ハーケン)の歌声を聞かせてくれ’とあります。これからはこのスキーを使う時は彼と2人連れの山行となる訳です。
昨日、先日買っておいた山岳雑誌を読んでいたら偶然彼を発見してくれた方の名前を見つけました。年に何パーティも入山しない山域を登っているだけあって、ハイレベルの活動を続けている様子が覗えましたが、山を通じての不思議な縁を感じずにはいられませんでした。
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コメント
なんとコメントしていいのか、わかりません。
託された遺品や記憶の重さや尊さ。。。
雨辰さん、ザックの中身にその尊さや重さも加わりますね。これからも彼と一緒に山に行ってあげてください。雨辰さんの胸の熱い想いは間違いなく彼に届いていると思います。
うまくコメントできませんが、読んでて私の胸も異常に熱くなりました。
投稿: zero | 2007年6月25日 (月) 08時08分
zeroさん、コメントありがとうございます。いつまでもグズグズと遭難の傷跡を引きずっていて女々しい限りですが、事故を思い返す度に何故、どうしてと悔しい思いに駆られるばかりです。
今更どうなるものでもありませんが、故人を忘れないことと同じ過ちを繰り返させないことが彼の死を無駄にしないことだと思います。
来る冬には、ピトンの歌声よろしくこのショートスキーを駆使して山野を駆け巡り彼との思い出を温めたいと思います。
投稿: 雨辰 | 2007年6月25日 (月) 21時35分
雨辰さん、引きずることは女々しいことではありません。むしろ忘れないでください彼のことを。胸が熱くなるぐらい鮮明に、それが彼と過した最大の証になると思います。
投稿: zero | 2007年6月28日 (木) 18時28分
zeroさん、再コメントありがとうございます。前にも書いたかも知れませんが、捜索メンバーの一人は自費でヘリをチャーターすることまで考えました。結局天候とヘリの都合が合わず実現しませんでしたが、多くの仲間を熱くさせるだけの魅力を持った男でした。彼のような男と出会えて本当に幸せだったと思います。
投稿: 雨辰 | 2007年6月29日 (金) 20時52分