MHIに注目
今MHI(三菱重工)が注目されています。一つはF-X問題です。これから退役が始まるF-4EJファントムの代替として米国最新鋭のF-22を導入したいとの思いが防衛省首脳部に強いようですが、米議会では機密保持の観点から我国への売却には反対意見が強いようですし、そもそもノウハウが明かされるライセンス生産などもっての他のようです。また業界の思いとしても割高で、技術移転が無く、戦闘機製造ラインの維持につながらない完成機の輸入よりも製造能力の維持につながるライセンス生産への希望が強いようです。そんな折、MHIが英独伊が共同開発したユーロファイターのライセンス生産について交渉を持っていると言う事がアナウンスされました。現在防衛省では「心神」と名づけたF-22に似たフォルムの先進技術実証機を開発しています。将来この技術を基にF-3を開発する時に生産ラインがクローズされていたのでは話になりません。ユーロファイターはF-22をどうしても導入したい当局がMHIに打たせた一芝居なのでしょうか、それとも将来のF-3への布石でしょうか。
もう一つはMRJなる初の国産ジェット旅客機計画です。我国は初の国産ジェット輸送機C-1を開発、生産しました。そして現在C-X,P-Xなるジェットエンジンを搭載した次期輸送機、哨戒機を開発しています。ボーイングから旅客機の機体の主要部分の生産も任されている実態もあり、開発資金さえあれば旅客機生産について技術的な面での障害はあまりないようです。ただ、販売、メンテナンスサービスとなると経験不足が指摘されています。三菱自身は採算性を十分吟味して、08年に事業化の是非を決定したいとの方針のようですが、先日経済産業省が400億円もの補助金支出を決めたとの報道がありました。民間企業が事業化は未定との案件に省庁が補助金支出を決定するなど有り得るのでしょうか。私個人としては日の丸ジェット旅客機のテイクオフを是非見たいと思っていますが、現状はあまりに流動的です。MHIはパリで開催される航空ショーに客席部分のモックアップを展示して反響を確かめたいようです。
F-XとMRJ、この二つを結びつけて考えるのは果たして邪推なのでしょうか?今後を注目したいと思います。
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