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政治オンチ

久間防衛相が何を思ったか米国の我国への原爆投下を是認する講演をしました。旧ソ連の日本侵攻を食い止める為だったというのが論旨のようですが、おでこに手を当ててみたくなってしまいます。敗戦後、米国に占領されて政治的主権を制限されたことや、食糧確保、社会資本や産業の復興に米国の力が必要だった為、あからさまに抗議、非難することは出来ませんでしたが、約30万人が瞬時に亡くなった原爆投下は勿論、東京を始めとした逃げ道を塞いだ上での風上からの焼夷弾による無差別攻撃で多くの市民が焼死したこと等は正に虐殺と呼ぶにふさわしいものです。米国は効用として戦争の早期終結を主張していますが、当時の日本は石油が枯渇する等して、もう戦争を継続する国力は破綻してしまっており、何の正当性もあり得ないと思います。当の米国でも原爆投下については軍部中枢も反対だったようでスターリンの南下戦略を恐れたトルーマン大統領の大暴走であり、彼の考え方から東洋人への人種差別的な一面もあったのではないかと思います。東京裁判で人道に対する罪で最初に裁かれるべきだったのはトルーマンではなかったのではないでしょうか。

そのような米国の蛮行を、何故この時期にしかも防衛相の要職にあるものがわざわざ発言し、正当化しなければならないのか理解出来ません。米国と対立する立場を持つ国々はなぜ日本は原爆投下を米国に抗議しないで従属するかの如き立場を取るのかと呆れ、日本の外交姿勢をある意味軽蔑しています。この発言によって日本は米国のポチであるとの彼らの主張を閣僚自らが公言してしまっては、さすがに外交ベタの外務省も面子がありません。久間さんには日本の対外的な地位を考え、国益を認識して発言するようにして頂きたいものです。こんな閣僚の内閣のもとでは国連常任理事国入りなど夢のまた夢でしかありません。

ただ、米国は以後原爆を使用していません。対外的に公式には明らかにはしていませんが、原爆投下に対する何らかの自責の念を持った証拠ではないかと言う見方も出来ますが、未だに我国に対する謝罪が無いのも事実です。我国として米国に対して何らかのアクションを起こすことが必要なのは間違いありません。

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コメント

久間防衛相が問題発言の責任を取って辞任しました。発言後の言い訳が実に見苦しく、仲間内からも見放されての野垂れ死にと言ったところです。

人間ですから失言でしたと素直に発言を取り消せば、違った展開もあったのかも知れませんが、「しょうがないは口癖だから仕方ない」と開き直られると話は別です。

防衛大臣と言えばイラクに空自を派遣し、最近その期間を延長する為にイラク特措法の2年間延長を決議したばかりです。部下に生命の危険がある任務を命令した人間から、「しょうがないは口癖だから仕方がない」と言われてはとてもじゃありませんが部下は付いていけません。

この人は言葉の重みについての認識があまりに軽かったようです。そしてそんな人を任命してしまったあの方にもそんな気配を感じてしまうのは私だけでしょうか。

投稿: 雨辰 | 2007年7月 3日 (火) 20時46分

仕事が出来る人をと思い任命したけど、人格者では無かったということでしょうか?
久間元大臣の辞任会見での発言内容をみても「きちんと頭の中で考えてから声に発している」ものでは無いようです。
学歴がある、財力がある、地位があることが偉いだけでは無いと思います。人格はその人の身に染みついたものです。その点、私は世襲が悪いとは思いません。戦前を生きた政治家には人格者でもある人が多くいました。今の政治家は平和ボケしたマンネリ倦怠期のおやじ集団です(外野でヤジを飛ばしている連中も同属)。いっそ、もっと若い世代にバトンタッチしますかね。(かといってタイゾウ君はごめんだけど)

投稿: 山奥 | 2007年7月 4日 (水) 06時14分

山奥さん、コメントありがとうございます。私は世襲制が必ずしも良い物だとは思いません。幼少期から現場の空気を感じ取らせ、英才教育を施して良い結果を出すのは歌舞伎の世界では当たり前ですが、こと政治の世界となると温室育ちの2世では苦労知らずのボンボン育ちとの評価が一般的ではないでしょうか。
残念ながら、現総理もその出自を注目されて来る選挙での票取り目的だけに担ぎ上げされたのであって、どうやら政治家としての資質を評価された訳ではないようです。

当の久間元大臣にしてもどうして辞任したのかの理由説明が実にあいまいです。発言を取り消すでもなく、自己を正当化して相変わらず見苦しい限りです。かつて米軍を批判した発言が注目を集めましたが、あの発言にしても何の考えもなく思いつくがままに発言していたのかと思うと論功功績で閣僚人事を決めてしまった任命権者としての総理大臣としての責任は極めて重いと思いますが、あの方の発言が軽く響いて仕方ないのはどうしてなのでしょうか。

投稿: 雨辰 | 2007年7月 4日 (水) 21時04分

>どうやら政治家としての資質を評価された訳ではないようです。

地元での政治家だから擁護するわけではありませんが、小泉政権の後、改革を前進させるような(イメージ)キャラクターが他に居たでしょうか?どれも妖怪、化け物の類だったと思います(まあ、中川さんには少し期待をしましたが)。政治家の資質はあると思いますよ。パフォーマンス(あえてそう言わさせてもらいます)が地味なだけです。

まあ、この様な場で政治や宗教を話題に挙げて論じることはタブーなのでこれくらいでやめておきます。

投稿: 山奥 | 2007年7月 5日 (木) 06時00分

山奥さん、コメントありがとうございます。このブログはオープンな場なので、一方的な誹謗中傷がない限り、発言内容は自由であるべきと考えて、コメントには基本的に一切手を加えておりません。どしどしご意見を寄せて下さい。ただ、どうしても自己主張を優先したい方は某○チャンネルもありますので、そちらで存分に主張して下さい。
>どうやら政治家としての資質を評価された訳ではないようです
これは私の書き間違いです。政治家と言うのは間違いで総理総裁と言うべきでした。ゴメンナサイ。
国会議員としての安倍氏には改憲論者、北朝鮮の拉致被害者に対する応援団としての立場があり、人格的には誠実な人柄だとは思います。ただ首相に就任してからの言動を見ると、周囲を同じ価値観のメンバーで固めて、トップダウンのスタイルを貫こうとしているように思えます。柳沢厚労大臣の子供を生む機械発言でも、まず柳沢氏を擁護し、その発言によって傷つく側についての言及が見られません。ちなみに柳沢氏は私と同郷の政治家です。
赤ちゃんポスト設置についてもそんな物を容認するより、所管する役所があるのだからそちらを利用すべきとコメントしました。確かにそれは正論ですが、では現実に何故子捨て、子殺しが横行するのでしょう。何の苦労もなくと言っては失礼かも知れませんが、実の子供を遺棄する心境を思いやったことがあるのでしょうか。安倍氏が子宝に恵まれなかったのは大変お気の毒なことだと思いますが、国民を代表する代議士の立場としては子捨て、子殺しをせざるを得ない弱い立場の人間もいることを認識して頂きたいと思います。
前にも書いたかも知れませんが、中曽根康弘氏元首相は議員になった時から総理になったら何をすべきか常に書きとめていたと言う話を聞きました。苦節数十年、氏はその役職を手にすることになりました。片や安倍氏は若くして国会議員の頂点に立つ内閣総理大臣の立場に立った訳です。自分と同じ価値感を持つ者を閣僚に据え、自分の意見と違うことについては耳を傾けない態度を取ってしまうようでは人の上に立つリーダーとしての資質について、疑念を持たざるを得ません。
年金問題についても、野党から記録が漏れた国民をまず救済すべきではないかと質問された際に、証拠も無いのに、やみくもに全ての申請を受け入れることは出来ないと答弁しましたが、現実に困窮している庶民より、役所の無謬性の方が気になる視点を感じざるを得ませんでした。

山奥さんが言われるように、変革への意欲を持っていることについては否定はしませんが、現段階でそれを具現化する力量、見識を備えているかと言えば、私は首を傾けざるを得ません。ただ、昨日米国高官が原爆投下について改めて自己を正当化するコメントをしたことについて明確に否定したことについては評価に値すると思います。ただ、これは安倍氏ひとりの責任では無いと思いますが、被爆国としての我国が米国の核の傘に依存していると言う現実は、国民にも諸外国にも大変判り辛いスタンスです。このことについては政治家としての見解を明確にすべきだと思います。
現在政局は混沌としており、その行く末は不透明ですが、この先、仮にその座を退くことがあっても、捲土重来を期して己が信ずる道を突き進んで欲しいものだと思います。

投稿: 雨辰 | 2007年7月 5日 (木) 20時10分

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