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2007年7月11日 (水)

雑木林は造木林

今日は日帰り出張で九州へ行って来ました。新幹線のぞみを使っても16時間の長旅で22時過ぎにやっと帰宅出来ました。そんな長い道中の間、ぼんやりと遠くの風景を眺めていると、あることに気がつきました。どこも竹林が多いのです。特に九州では里から山の中腹にかけて今にも山全体を覆わんとする勢いです。最近各地で放置竹林が問題になっていると聞いたことがありますが、実際に目の当たりに実感したのは初めてです。

近年里山の荒廃が指摘されていますが、これは社会構造の変化によってかつては燃料や資材の供給源として機能していた雑木林が全く見向きもされなくなった結果からです。雑木林は人の手が入らなくなると特定の種類の単一林に移行してしまうようです。雑木林は人の手によって始めて安定的に多様な植物の生育が維持されているとのことです。このような中で成長が早く背丈も高くなる竹が放置されれば他の樹木を圧倒して増殖していくのは当然です。おそらく大半は私有地なので管理については所有者の意向になる訳ですが、生物の多様性の維持や治山の観点からも大いに問題ありと言わざるを得ません。少々強引かも知れませんが、環境保全の為にも樹木を増やす→造木→雑木林の活性化が必要なように思われました。

それにしても疲れました。ふうっ。

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コメント

山口県は日本有数の竹林県です。
里山の管理を県民で考えるという意味で、2年前から「森林税」というものを導入、一律一家族500円程度を納税しています。税金の使い道は、竹林の伐採や有効活用に用いられています。昔は竹かご等の生活道具に加工されていた竹ですが、今ではビニール袋等にとってかわり使われることがなくなりました。また、筍も(処理されたものを)店頭で買うようになり、里山の筍を掘って食べることが少なくなりました。現在、竹炭や竹の集合材にしての家具の製作、豚を竹林に放牧して筍を掘り起こさせ食べさせる等して竹林の拡大を防ごうとしています。
スノーピークが竹を使ったアウトドアテーブルやイスを製作していますが、規格が合わないと言うことで今は中国産の竹を使っているそうです。いずれは国産の竹で作ることを考えているようです。値段が高く、重い等の課題がありますが、消費者も環境のことを考えてもっと活用してもらいたいと思います。

投稿: 山奥 | 2007年7月12日 (木) 05時56分

山奥さん、コメントありがとうございます。

>山口県は日本有数の竹林県です。

やはりそうですか。実は気になりだしたのがその辺りからでした。以前は物干し竿もその字の通り竹でしたが、廃棄の手間や耐久性の良さでステンレスに変わっていますし、ウチワの骨もプラスチックが当たり前になってしまいました。もっと竹を使う工夫を考えないといけないのかも知れませんね。

投稿: 雨辰 | 2007年7月12日 (木) 06時18分

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