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2007年9月26日 (水)

北京オリンピックの行方

ミャンマーの情勢が流動化しています。ミャンマーでは長らく軍政が続いた挙句、やっと実施された選挙で民主化勢力が圧勝したにもかかわらず、軍部が実力行使して民政移行を拒んでいます。民主化の象徴であるアウン・サン・スーチー氏が長年自由を奪われているのは周知の事実です。最近国内で別格の存在である僧侶が中心となって国政変革のデモが行われていましたが、平和なデモに軍部が再び牙を向きつつあるようです。かつてはアジアの雄国であったミャンマーも長年に亘る軍政で世界の動きから取り残されようとしています。そして軍事上の理由からミャンマーを利用し、政権の後押しをしているのが他ならぬ中国なのです。

中国はホロコーストとも言える反対勢力5万人以上を殺略しているスーダン政府に鉱物資源の獲得を目的に、軍事、経済的な支援を行い欧米各国から批難を浴びています。そして今又自国の権益保護の為、ミャンマーの民主化を踏み潰そうと画策して軍部に圧力をかけ始めているようです。

このような中国で準備が進められているのが、平和の祭典であるべき北京オリンピックです。自国の利益の為にスーダン、ミャンマーの国民を犠牲にしてはばからない中国政府が、国威発揚の為に推進しているのですが、なにやら第二次大戦直前のドイツを思い起こさずにはいられません。自由と民主化はミャンマーの総選挙で明らかになった国民の総意です。本来スポーツは政治と切り離されて語られるべきですが、民主化の動きを自国の利益の為に押しつぶそうとしている国が、果たしてオリンピックの開催国にふさわしいのか否か、世界は重大な関心を持って事態の推移を見守る責任が有るのではないでしょうか。

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コメント

情勢は悪化の一途を辿っているようです。日本人カメラマンが銃撃されて死亡したとも伝えられています。欧米各国がミャンマー政府を牽制するコメントを発表していますが、なんと言っても最大の影響力の行使国は中国です。
各国は早急に中国政府に対して血塗られた北京オリンピックには参加出来ない旨を表明して両国に圧力をかけ、これ以上の流血の事態を避けるべきと考えます。

投稿: 雨辰 | 2007年9月27日 (木) 21時20分

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