仮設住宅にトレーラーハウスを使ってみては?
今日は防災の日ですが、最近は自然災害が多く、様々な訓練に参加される方々も熱の入り方が違うのではないでしょうか。柏崎市では全ての避難所が閉鎖になったとのことで、それなりに復興はしているのでしょうが、一方で仮設住宅に入居を希望しても住宅の損害認定の差によって入居が出来ないケースがあることが報道されています。また再建についても財産形成論を持ち出して直接の財政援助に及び腰とも伝えられています。
何にしてもこれから秋、そして冬に向かって気象的にも厳しい地域なので迅速な援助が必要と思います。そんな折ハリケーンで大被害をこうむった米国、ニューオリンズのトピックスで避難住宅用のトレーラーハウスの話題が取り上げられていました。何でも材質に健康被害を与える物が使われていたとのことですが、さすがキャンプ先進国の米国らしいと思いました。我国では仮設住宅を設置する場合、資材調達・用地選定・建設期間などによって、被災から一月以上かかってしまうのが当たり前ですが、事前に仮設住宅用の一定数のトレーラーハウスを備蓄しておけば、現地に移送するだけで直ぐに入居可能です。用地も被災者宅など自由度が大きく増すことになります。そして不要になっても取り壊す必要は無く、回収して次の出番に備えれば資源の有効活用につながります。被災者の生活をどう支援するかと言う視点から考えれば、入居資格を云々するよりもまず安住できる住まいを提供して劣悪な住環境による健康被害を防ぐことが重要ではないでしょうか。
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コメント
中越地震では、ボランティアがキャンピングカーで乗り入れ被災者からひんしゅくを買っていることが記事になっていました。
また、避難所のグラウンドに車で乗り付け生活している人も多いと聞きます。
災害の場合、被災者は人間だけではなく家畜・ペットも同様です。ワンコ持ちとしても有事の際の対応に気をかけています。
そのため、趣味と実益を兼ねてこの度キャンピングカーを購入しました。屋外での長期生活に対応するため、外部電源を車内に取り込む装置やソラーによるサブバッテリー充電システムを取り入れています。(日本のキャピングカービルダーもシックハウスに関心をよせていますよ)
さて、トレーラーハウスですが問題は保管場所ですね。折りたたみ式のタイプがあると良いのでしょうが簡略化し過ぎると居住性に難が出るので両立が難しいところです。
どこかの大学でダンボールを活用した簡易住宅を開発していましたね。軽量、コンパクトで一時しのぎには良いかと思います。
また、これから建設する公共施設には避難所としての機能を十分もたせた構造にするなどの行政対応も必要ですね。パーテションを活用して簡単に個室が作れる会議室とか、体育館が設計できると良いのですが。
投稿: 山奥 | 2007年9月 1日 (土) 08時10分
山奥さん、コメントありがとうございます。TVからの情報ですが、被災者が避難所から獣医師のボランティアが運営するペットの救護所に毎日通う姿を見て心打たれました。いつも一緒に帰ることもままならず、残されたワンコがいつまでも吠え続けている姿が痛ましい限りでした。ただペットの存在は気落ちした被災者を慰め、立ち上がる勇気を与えているように思いました。このケースでは最後に仮設住宅に一緒に移り住むことになるのですが、年老いた被災者がペットの為に働く姿は、ペットの持つ癒しの効果が以下に大きいかを教えてくれます。
被災当初の短期間はパーテーションの空間でも仕方無いと思いますが、やはり早期に独立した居住空間が必要になって来ると思います。ご指摘の様にトレーラーハウスは嵩張りますが、我国には多数の無人島や開発されたまま放置されている埋立地がありますので、未利用の空間を利用すればスペースはどうにでもなるように思います。輸送は自衛隊ご自慢のフラット甲板の輸送艦が3隻もありますので、これを利用すれば数日で現地まで送り込めるのではないでしょうか。しかもエアークッション艇を装備しているので上陸地点を選ばず、岸壁が壊れていても荷揚げ可能です。
被災地にキャンピングカーで駆けつけるのは、自己完結性を求めれば当然で、批難される所以はありません。キャンピングカーは遊びの為の道具という固定観念を変えてもらい、災害時にも活用することをもっと考えても良いのではと思います。
投稿: 雨辰 | 2007年9月 1日 (土) 13時30分