仲秋の名月
夏と秋が熾烈な綱引きを続けています。9月に入っても記録的な暑さは続いていますが、それでも朝晩は少しずつ過ごしやすくなってきました。暑さ、寒さも彼岸までと表現した古の知恵者の観察力の深さに改めて脱帽の思いです。
今宇宙ではH-ⅡA 13号機で打ち上げられた月探査衛星「セレーネ」が月への軌道修正を続けています。各界から米国のアポロ計画以来のミッションと大きな期待を寄せられているようです。古来より月は各民族から親しまれるとともに神秘の対象として見られ続けてきました。それは人類がその表面に降り立ってからもいささかも変わっていないようです。毎日眺める月に何の変わりも無いはずなのに、暦によって仲秋の名月と言って特別な想いをもってそれを眺めると言う慣わしは、いかにも心情を重んじる我民族の特性を如実に表しているのではないでしょうか。
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コメント
昨日は本当に良いお月見でした。
我が家もお団子をお供えしました。
季節の変わり目に見上げる月は心情に訴えるものがありますね。
投稿: 山奥 | 2007年9月26日 (水) 05時48分
山奥さん、コメントありがとうございます。世界中で愛されている月ですが、現代でも月に捧げ物をしている日本人は特別愛着が深いのでしょうね。
山奥家でも月見団子をお供えしているんですね。私の子供の頃は我家でもふかした里芋と共に月見団子をお供えしていました。ところで以前から気になっていたのですが、我家では平たいもち状で真ん中がへこんでいる形でへそ団子と呼んでいたような気がしますが、世間ではあまり見たことがありません。
ネットで調べてやっと判りました。この団子はへそもち、へそ団子と呼ばれ静岡県中部から愛知県三河地方にかけての地域限定の風習のようです。
山奥さんのブログにもちょうどおへその話題が載っていましたが、これもお月さんの神秘のなせる技でしょうかねぇ。
投稿: 雨辰 | 2007年9月26日 (水) 06時25分
月は見ていると、どんどん引き込まれるような感覚に陥っていき、また、その感覚が好きで月を見ることもよくあります。
月を見ていると、なんだか落ち着きます。
雨辰さん、綺麗に写しましたねぇ。
デジカメで撮ったんですよね。
デジカメは三脚固定でもしてタイマー撮影でもしたんですか?
画像の月を見ているだけでも引き込まれて行くような感覚になりましたよ。
投稿: zero | 2007年9月29日 (土) 22時21分
zeroさん、コメントありがとうございます。月の写真はデジカメ撮影です。本当は前景を入れて季節性のある写真を撮りたかったのですが、仕事で遅くなってしまったので月は天空に上がってしまっていて、月単独の写真になってしまいました。
三脚固定ですが、上手く中央に取り込むのが難しかったので、雲台はフリーです。光学10倍、デジタルズーム4倍で撮影データーは/125秒、F5.6だったと思います。
投稿: 雨辰 | 2007年9月29日 (土) 23時06分