ワンセグの怪
最近使っていた携帯電話が3年を過ぎバッテリーの容量が不安定になってしまいました。充電したばかりなのに1日足らずでバッテリー切れになったりして、安心して使えなくなってしまったので思い切って買い換えました。最新機種だけあって機能も多彩です。テレビ電話が出来る機能がついていますが、日常で必要性を感じないので設定はしていません。そして今、流行りの機能と言えばなんと言ってもワンセグテレビです。
現在地デジ放送を見ようとすれば地デジチューナー搭載のテレビが必要ですが、これが結構高いのです。据え置き型の場合29インチの低価格品で10万円ほどですが、これが14インチクラスになっても5万円ほど、ハンディポータブルでも3万円ほどです。ところが1万円前後の携帯電話におまけで付いているとなると必要性はともかく、なんとなく得した気分になってしまいます。
で早速テレビを見てみました。仕組みは良く判りませんが、受信機能の一部を携帯会社のコンテンツを利用しているのか瞬時に切り替えとはいかずに、データ取得に結構時間がかかります。画像は結構きれいで、十分実用になります。ニュースの字幕も読み取り可能です。
ところで、おかしなことに気がつきました。据え置きテレビ(当然アナログです)と見比べるとワンセグの画面が数秒遅れているのです。音声がまるでエコーのように聞こえます。以前BS放送が始まった時は電波が衛星を往復する分遅れを生じることが話題になりましたが、デジタルとは言え真近の局からの電波なので時差が出るのは不思議です。そこでそもそもワンセグとは何かを調べてみました。
デジタル放送の場合、情報量をセグメントと言う単位で伝送し、地デジ放送の場合は通常放送は4セグメントですが、ワンセグは文字通り1セグメントで情報量を1/4に間引いて放送しているようです。どうやらこの過程で4秒の時差が生じるようです。この為NHKではワンセグ画面の時刻表示を控えているようですが、民放ではBS同様自動補正して時刻表示をしています。NHKとしては正確性を欠くからと言うことでしょうが、そもそも時刻表示も分単位なのでそう構えてしまわなくても良いのではと思います。何にしても最先端のワンセグ放送なのに時差問題を抱えているのはちょっと不思議な感じです。
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コメント
遅ればせながら のコメントで失礼します。
我が家のテレビは、ケーブルを使用しています。自宅には3台のテレビがあります。
1台はリビングに、1台は、ばぁちゃんの部屋に、1台は寝室にあります。
このうちリビングにあるテレビにだけデジタル機器を設けてあります。
聴力に障害のある、ばあちゃんが自室で大きな音量でテレビを見ていると、よく同一の番組を見ているんだなぁと気付くことがあります。
そんな時です。ばぁちゃんのテレビのほうがリビングのテレビより明らかに早く音声が聞こえてくるんです。
バラエティ番組などでは、番組内のギャラリーの笑い声が分かりやすく、笑いどころを見逃さないように身構えることもありますよ。
投稿: zero | 2007年9月29日 (土) 22時16分
zeroさん、コメントありがとうございます。普通一般家庭で2台のテレビを見比べることは無いと思いますが、テレビを着けながら携帯画面で地デジを見て、画面に時差があることを知りました。
最先端の技術であるはずのワンセグの思わぬ一面を知ってビックリしました。ただ、デジタルに限らず、文字で放送内容を補完して見られることは多くの人に福音ではないでしょうか。
投稿: 雨辰 | 2007年9月29日 (土) 23時13分