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平和ボケ日本

安倍首相が正に野垂れ死にと言える状態で退陣を表明し、翌日入院してしまいました。臨時国会で所信表明をし、代表質問を行う国会の本会議直前の出来事でした。参院選で自分と小沢氏のどちらかを選択する選挙だとブチ上げた挙句、大敗したにもかかわらず強引に続投を表明しましたが、結局党内の支持を得られず万策尽きた状況でした。

後任の首相を決める為、自民党は国会会期中であるにもかかわらず、10日間の選挙戦を行うことを決めましたが、国民をないがしろにした無責任極まりない行為です。小池前防衛相、安倍首相は外遊してテロ特措法の延長を約束して来ましたが、国会での論戦も無く、関係国にどう責任を取るのでしょうか?

また首相は自衛隊の最高指揮官である筈ですが、仮に某国の武力行使があった場合、誰が防衛命令を出せるのでしょうか。小池前防衛相は危機管理を口にしましたが、何のバックアップ体制も取って来なかった政府、自民党の無策ぶりに呆れ返ってしまいます。潜水艦なだしお事故、オウム真理教による政府中枢に対するテロ計画など過去に様々なケーススタディがあったにもかかわらず、相変わらず当事者としての自覚欠如の露呈です。米国では最高権力者の大統領にもしものことがあった場合の職務遂行者の順番が実に明確に決められています。

ケネディ大統領が凶弾に倒れた際も、すぐさま副大統領が核のボタンを引継ぎいささかの空白も生むことはありませんでした。しかるに我国では事前に決められるべき事柄を何ら決めておかず、国家権力に10日間の空白を生むことに何の責任を感じないなど無責任にもほどがあります。良し悪しは別にして小渕首相が病に倒れた時には間髪を入れずに後継首相が決められました。小泉政権によって自民党の実力長老議員が一掃されましたが、責任感まで一掃されたのではたまりません。即刻後継首相を決めるとともに、この際米国同様に有事の際の執務代行者もシステムとして決めておくべきではないでしょうか。

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コメント

辛口ですね~。
米国の副大統領に相当する日本の役職は?官房長官もしくは内閣総理大臣補佐官が代行するんですかね。
机上演習ばかりで実戦を伴わない民主党が政権を握っても不安だし、かといって福田さんが総理になったら...ちと不気味です。

投稿: 山奥 | 2007年9月16日 (日) 20時16分

山奥さん、コメントありがとうございます。衆参ねじれ現象で前国会のような強行採決が影を潜める代わりに、議案採決の停滞が心配されると思ったら、国会そのものがいきなり機能を停止してしまいました。こんなことが許されるのも日本が平和にドップリと浸かっているからですが、自民党はそのことにさえ気がついている気配はありません。

かつては首相の海外出張の折にはあらかじめ決められていた副総理が首相の命を受けて職務代行者の役割をになっていましたが、2000年に制度が改定されてその時の官房長官が、総理大臣臨時代理予定者と決められてしまいました。

これは実におかしな制度で、突然のアクシデント(搭乗機の墜落や政権中枢を狙った複数テロなど)をまったく想定していません。米国では一度に複数の犠牲者が出ることを想定して延々と代行者の順番が決められています。またスポークスマンである官房長官を有事の際の国権の最高責任者筆頭とするのは資質の点で大いに問題があります。

結局今回の辞任騒動は選挙の顔として担ぎ上げた指導者を、周囲の不祥事、不手際から窮地に追い込み、集票力に期待が持てないとなるとあっさり見捨てた自民党の身勝手が生んだ自業自得の危機であり、安倍首相は周囲に踊らされた犠牲者だったのではないかというのが私の意見です。そして「副首相」制度がしっかり機能していれば、体調を崩した首相は安心して一時的に職務を離れて療養に専念し、万全の体調で職務に復帰できたのではと考えた次第です。

時期首相にはこんな無責任な制度は再考してもらい、官邸の危機管理について是非とも改善を望みたいところです。

投稿: 雨辰 | 2007年9月16日 (日) 21時35分

福田氏は民主党との「話し合い解散」をもくろんでいるようで、これまた短命の内閣になりそうです。日本のように国家主導者がころころ替わる国があるのでしょうか?挙党態勢で政権を維持するというのなら、雨辰さんのおっしゃる通り、副総理を置き総理を支える体制が必要でしょう。

投稿: 山奥 | 2007年9月17日 (月) 05時10分

山奥さん、再コメントありがとうございます。もともと獲得投票数からすれば都市部の支持で勝る民主党が第一党になるのは当然ですが、前回の郵政解散や今回の年金や政治資金の不祥事だけがクローズアップされて時の勢いだけで大きく国会勢力が塗り替えられるのは危険だと思います。

今回の選挙では与野党共に他党攻撃が中心で、裏付けのある建設的な公約はあまり聞かれなかったように思います。ワンフレーズはインパクトはありますが、それで全てを表せるわけではありません。もっと総合的な観点から投票することを国民の側も学ぶべきですね。

何にしろ次の内閣は総選挙までの選挙管理内閣的な性格になるのは仕方ありません。

>日本のように国家主導者がころころ替わる国があるのでしょうか?
これはもうその通りで対外的にも恥ずかしい限りです。議員内閣制である以上仕方ない面もありますが、クーデターが頻発する途上国ならいざ知らず、各国との会議の度に大臣が代わる国をまともな交渉相手と考える方が不思議でしょう。特に農水省や防衛省は本当の意味での執行代行者を置いて少なくとも2,3年は交渉のコアメンバーが代わらない仕組みを考えるべきだと思います。

福田氏は主要閣僚は据え置く考えのようですが、混乱を避ける意味で是非そうすべきだと思います。特に舛添厚労相はやる気を見せていただけにもう少し手腕を見てみたい気がします。HIV問題で菅氏が大きな役割を果たしたように社保庁の闇に光を当ててくれるような気がします。

投稿: 雨辰 | 2007年9月17日 (月) 06時43分

昨日石破元長官が初めてこの問題に言及しましたが、党内で全く問題になりませんでした。福田氏は親中国派として知られていますが、この問題にはあまり関心はないようです。与謝野官房長官もどうせ短期間だからと高をくくって代行者を置く気はないようですが、万が一のことを考えておかないのは政権与党としては失格だと思います。

投稿: 雨辰 | 2007年9月20日 (木) 06時03分

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