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2007年10月24日 (水)

星空写真入門

Photo_4 いつも当ブログをご覧頂きありがとうございます。星空の写真を取りたくなった方に簡単な心得をお知らせします。

写真は露光と言って光をどれだけ取り込むかによって写る範囲が決まります。夜空は大変暗いので、感度を上げる、露出時間を長くするのどちらか、もしくは両方で対応しなければなりません。

通常のカメラの感度はISO100です。以前はASA100と表示されていました。私がフィルムカメラで撮影していた頃はコダック社のトライXがASA400で最高感度でした。デジカメになってカメラの感度は大幅にUPすることが可能になりました。ちなみに私のカメラでは最高感度はISO4000です。トライXに比べて10倍のUPです。ISOの数字が大きいほど暗い星まで写すことが出来ますが、小さいからと言って全く写らない訳ではないのでそのカメラの最高感度にしましょう。

露光は時間と共に増加します。と言うことはシャッターが空いている時間を長くすれば良いのですが、ここで困った問題があります。それは天体の日周運動です。ご存知の通り地球は24時間で自転をしています。この為星は24時間で元の位置に帰るように夜空を動いているように見えます。もしカメラのシャッターが開いたままであればカメラに写る映像は点に見える星ではなく、円弧になった星の軌跡になってしまいます。北極星の近くと天の赤道近くでは星の動く(動いて見える)速度が違いますので、注意が必要ですがカメラのレンズが標準レンズであれば約20秒以内なら星は点として映すことが可能です。

私が撮影をした日は半月でした。月齢は7から8程度ではないかと思います。星空を撮る場合、月の明りは邪魔以外の何物でもありません。月は新月の時はすぐ地平線に沈みますが、月齢が大きくなるにつれて夜空に浮かぶ時間が長くなります。出来ればなるべく早く地平線に沈んでしまったほうが写真撮影には好都合です.

実際に撮影する時はカメラを三脚に固定し、レンズの絞りを開放にします。絞りを絞り込むほどレンズを通過する光は少なくなります。微細な光を捉えるためには少しでも絞りを開けて光を取り込む必要があります。先ほどの日周運動の影響を避ける為、シャッター速度は20秒以内にする必要があります。もしズームを利かせていればその分シャッター速度は短くしなければなりません。またこのときAFをMFに切り替えます。これは機種によってはAFの場合暗い場所で撮影する時に補助光を発光して距離を測るため、この光が邪魔をするからです。私の写真に左上が赤くなっているものがありますが、この為だったと思います。

もし天気の良い、星空の美しい夜がありましたら以上のことを参考にして、一度星空写真に挑戦してみては如何でしょうか。

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