初雪の山
昨年、突然に雲の上の住人となってしまった友人を偲んで故郷の山、麻布山に登ることになりました。前日は彼がよく利用していた山間にある別荘で盛大な酒盛りです。大量の食材、酒に参加者全員大満足でしたが、一番のご馳走は備長炭を盛大に使った囲炉裏でした。見ているだけでうっとりしてしまいました。翌日は快晴の麻布山に登り、頂上に彼の好きだった銘柄の日本酒を注ぎました。
備長炭は大変硬く、中々火が着きませんが一旦火が着くと長く燃えてくれます。惜しげもなく大きな火を起こしました。翌朝は車のフロントガラスがバリバリに凍ってしまうほどの冷え込みでしたが、この火は朝まで暖かく燃えてくれました。
もうじき冬季通行止めになる林道を通って登山口に、紅葉は完全に終わって落ち葉を踏みしめての登山。晩秋なのか、初冬なのか微妙な季節です。頂上付近に来たら何故かこの周辺にだけ雪が残っていました。暖かい日差しの中で眺めるなんだか不思議な気分の雪景色でした。
かつては見晴らしが良かった麻布山(山名の由来は東京の麻布からだそうです)の山頂付近も木々が生長して木の間越しにしか眺望が得られません。上手い具合に南アルプス深南部の名峰不動岳を望むことが出来ました。
| 固定リンク
« 性悪説 | トップページ | あり得な~いッ! »
コメント
備長炭の囲炉裏ですか!贅沢ですね。
一見金属にも見える炭から出る炎があれほどに暖かいとは、古来日本製法は偉大です。
そちらの山々はもう冬景色ですね。
こちらはまだまだ紅葉中ってところです。
投稿: 山奥 | 2007年11月28日 (水) 05時59分
山奥さん、コメントありがとうございます。備長炭は火持ちは良いのですが、着火までは結構手間がかかります。その分、火が着くと炭1本が丸々真っ赤になって豊富に赤外線を放出してくれました。明りを落として眺めると一層温かみが感じられます。
遠州地方の山は標高1、200m以上は紅葉終了で麓に向かって紅葉前線が山を下っています。山から延びる尾根を見下ろすとグラディエーションのように途中の木々が色付いていて、西日を受けて輝いている様は絵画のようで大変きれいでした。
投稿: 雨辰 | 2007年11月28日 (水) 06時25分