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2008年1月 4日 (金)

箱根駅伝を見て

正月のテレビはお笑い系のタレントのオンパレードですが、一方でサッカーやラグビーの大会も中継されてついつい見入ってしまいます。その中で2日、3日は何といっても箱根駅伝です。東京大手町から箱根の芦ノ湖までの約110Kmを5区間に分け20チームが順位を競うわけですが、その中継技術の進歩には感心します。

以前はよく映像が乱れたり、伝送障害で静止画状態になったりしたものですが、今年の中継では私が見ていた限り(最初から最後までずっと見ていたわけではありませんので)画像が乱れたことはありませんでした。関係者の隠れた努力には感心する他ありません。

もうひとつ気になったこと、それは途中棄権が3校も出てしまったことです。以前から熱中症によると思われるトラブルがあり、その反省としてマラソンのような給水が行われるようになったのですが今回も脱落者を防ぐことは出来ませんでした。また2日の順天堂のアクシデントから、チームの監督が直接選手に給水出来る回数を1回から2回に増やしたようですが、3日も脱落者が出てしまいました。給水のボトルの中身がただの水のように見えたのも気になるところです。スポーツの指導者ですから当然抜かりはないと思いますが、発汗によって塩分が失われている時に大量の水分を摂取すると更に体内のバランスを崩してしまいます。塩分不足で起きる熱けいれんと思われる症状のように見えた選手もいました。ロードレースに関する安全指針の確立が急務のように思います。

私も山歩きの際にバテテしまうことがあります。最近ではスポーツドリンクでミネラル分を補給するようにはしているのですが、糖分切れによるエネルギー不足の問題もあり体調管理の難しさを痛感しています。

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コメント

箱根駅伝見ましたよ。
一昨年までは、知人の息子さんが山梨学院大学の選手だったので応援しながら見ていました。
今回は、棄権が多かったのが印象的でした。低血糖により筋肉痙攣とか意識がもうろうとする状態が起こっていたようです。その原因として、給水が問題視されていました。給水の回数を増やした良いのですが、お察しの通り、中身は只の水という規定だったそうです。これが、スポーツドリンクであれば状況は変わったかもしれません。
また、関係者の中には、箱根駅伝がスポーツの枠を超え、イベント化していることを問題視している人もいました。国民的なお祭りとなってしまい、出場選手や監督が周囲に気兼ねをし、適切な判断が下せなくなっているというのです。
見る側、応援する側の姿勢も考えさせられる今年の駅伝でした。

投稿: 山奥 | 2008年1月 6日 (日) 09時01分

山奥さん、コメントありがとうございます。選手が棄権する理由は一つだけではないのかもしれませんが、年々高速化して肉体が悲鳴を上げているのかも知れません。今年は好条件でしたが、気象条件も雪も降れば、春のような陽気だったりと様々です。その中で周囲の期待による重圧で必要以上にペースを上げすぎているようにも思えます。現在はチームの監督が選手に接触して、失格の形で棄権となっていますが、無理と判断される時は審判員によるレフリーストップも必要ではないでしょうか。

また、日本テレビもドラマ性を求めすぎているのように思います。ゴール後倒れこんだ選手をアップで捉えたり、棄権した選手の無念なシーンを繰り返し放送するのもどうかと思います。もし報道として使うのであれば個々の選手の体調不良の原因を掘り下げるなどして今後に生かす姿勢が大切だと思います。

投稿: 雨辰 | 2008年1月 6日 (日) 13時02分

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