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2008年1月16日 (水)

救急車の困惑

大阪府で救急患者が20以上の医療機関で受け入れを断られる事態が昨年一年で104件に上ることが明らかになりました。命を左右する一刻を争う中でこのような状況が常態化し放置されていたことにまず驚かされます。

昨年妊娠末期を迎えた妊婦が搬送を依頼して受け入れを断られたケースが明らかになりましたが、このようなことが医療全般に亘っているようです。救急指定病院が救急患者を受け入れないようでは看板を外さなければなりません。行政は救急病院が急患を受け入れられない事情を解消しなければいけませんが、このようなことは手がつけられていないようです。大阪府知事選が公示されましたが、各候補はこのような事態をどのように受け止めているのか気になります。

また救急車の側もいざ出動が発令されてから収容先を探していますが、これもおかしな事だと思います。昨今では通報者の住所を瞬時に表示する機能などIT化を進めている筈ですから、どこの医療機関がどのような病状の患者を受け入れ可能か、リアルタイムで状況を把握しておくことなどいとも簡単に出来るはずです。現場への到着時間の短縮だけを競っていて、収容先の状況把握を怠って収容以後の処理を現場に押し付けているのは当事者としてどのように考えているのでしょうか?

ある府知事候補は大阪が大好きだとコメントしていましたが、救急車に一縷の望みを託す救急患者を見殺しにして、なんら事態の改善を図らない行政に対して住民は何を期待出来るのか複雑な思いになるばかりです。

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コメント

どうしてこの問題がクローズアップされるのが大阪府ばかりなのでしょうか?
医療現場共通の問題であるならば、もっと他の県でもありそうなものですが、私の県では全く聞きません。もし、これが行政単位が広域化したための弊害であるならば、今後の市町村合併や道州制が進んでいけばどこでも問題となることなのかもしれません。
また、共通の認識体制を構築した結果、自分がやらなくてもよいという甘えがでてきているのかもしれません。田舎では自分しかいないという責任感から無理してでも受け入れる認識が地方中核病院にはあるとも言えます。

近頃、自分の仕事に対するプライドや責任感、使命感が薄れている人が増えている気がします。食品偽装や建設業界の不祥事、政治家の汚職、行政の怠慢、そして医療現場にもそのような現状になっているのでは?
適正な仕事に対する対価を支払わない結果、このような風潮を生み出しているのではないのでしょうか?

投稿: 山奥 | 2008年1月17日 (木) 07時14分

山奥さん、コメントありがとうございます。救急医療の危機は全国的規模の状況のようですが、どうして阪奈地区だけがクローズアップされるのか判りません。医療機関の倒産が2007年は前年比150%と冬の時代を迎えているのは間違いありません。

医療費に限らず支出は少ないに越したことはありませんが、仮に一時安い医療費の恩恵を受けたとしても、いざと言う時にお世話になるべき近隣の医療機関が破綻していたのでは何にもなりません。

また医療機関の患者受け入れ態勢を表示する「緊急医療システム」が既に存在するようですが、運用が医療機関の自主性に任されているため更新が遅れ気味で、利用している救急機関は50%程度にとどまっているようです。今まで放置してきた厚労省や各都道府県の責任は問われてしかるべきでしょう。

安心して住める場所、それは都会である必要はありません。必要な時必要な医療が受けられれば良いのです。各自治体は本気で努力しないと住民から見放されることを理解すべきだと思います。

投稿: 雨辰 | 2008年1月17日 (木) 21時30分

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大阪府知事選世論調査(全国)
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お邪魔いたしました。

投稿: 世論調査.net | 2008年1月19日 (土) 15時38分

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