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2008年3月 5日 (水)

3人乗り自転車

我国では自転車に乗る場合、条例によってタンデムの自転車に複数乗車が認められている他は補助座席に幼児1人乗せた場合に2人乗りが許されています。町でよく見かける親子3人乗りについて警察庁が転倒事故防止の観点から取締りの強化に乗り出す予定でしたが、安全が確保された構造の自転車については3人乗りを認めることに方針転換したようです。私はこの方針について素直に評価したいと思います。

第一に我国は少子化による急激な人口減少を迎えようとしてしていますが、子育てママについて追い風になること。勿論現実には幼児を乗せた自転車が転倒する事故が多発していますから、乗せないで済めば一番ですが幼稚園や保育園への送迎や買い物など常に親子で移動する場面が多々あります。幼児が2名の場合、2人乗車では2往復しなければなりませんが、3人乗車なら一度で移動が可能です。

第二に温暖化対策やガソリン価格の高騰に対して、自転車の持つエコロジー性が有効に活用され、駐車スペースの節減にも貢献するからです。

テレビ報道によればメーカーで適合車を開発中ですが、今のところ完成には至っていないようです。自転車本体に親子3人が乗った場合は幼児とは言え、重心位置が上昇しますから不安定になるのは仕方ありません。重心を下げる為にはタイヤの小径化が必要となりますが、これには乗り心地が影響します。個人的には駐車スペースが確保できるのであれば、サイドカーやサイクルキャリーの方が安全ではないかと考えます。

何にしてもなんでも禁止ではなく、安全対策(過剰要求なら不当ですが)を確保した上で利便性を図るのは良いことです。

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コメント

ニーズにあった措置だったとは思いますが、安全性は問題です。あちら立てればこちらが立たず。重大な事故があった場合は法が不十分であったと責められる可能性があります。
サイクルキャリアもサイドカーも田舎の道路(歩道)では無理です。私が住んでいるところの歩道なんて人1人が歩く幅しかありません。現実的には個人の責任の下に勝手にやればということでしょうね。

投稿: 山奥 | 2008年3月 6日 (木) 04時59分

山奥さん、コメントありがとうございます。事故責任は自己責任で取るのが当然ですが、ハンドルの補助座席などは一体型で安全に配慮した製品がありますので、選択できるようになればと思います。

地方では移動距離の問題や駐車スペースに余裕があるので軽自動車の利用が多いみたいですね。

投稿: 雨辰 | 2008年3月 6日 (木) 06時57分

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