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2008年4月28日 (月)

無責任政治に鉄槌?

山口2区での補選で民主党の候補が当選しました。昨年の参議院選挙以来、衆議院と参議院の第一党が与党と野党とに別れ、所謂ねじれ現象が生じています。本来なら衆議院を解散して再度国民の支持を問うべきだったと思いますが、連立与党で議会の三分の二を占める現実から自民党は総選挙を出来るだけ先送りしようとしています。

しかし本来二院制をとる我国で、衆参両院で多数党が異なっていては円滑な国会運営は望めません。国民としては直近の選挙の結果が民意の反映であると考えています。従来参議院は衆議院のカーボンコピーと揶揄されて参議院無用論もささやかれていました。しかし昨夏の参院選挙で野党が多数を占め状況が一変しました。与党と野党の議決が異なる状況が生まれたのです。議案によっては衆議院の優先が認められていますが、二院制を取っているのはなぜかと言うことを考えた時、参議院の採決に対して三分の二の数をもってして衆議院で再可決して自らの論理を押し通すことが議院内閣制の王道であるかと問われれば、否としか答えようがありません。

今回の選挙結果は現在の状況を出来るだけ固定化しようとする与党に対して、地域住民が明確にNOを突きつけた結果です。しかしだからと言って野党がただ反対だけを唱えていれば良いと言う状況でもありません。両院で議決が異なる時にどうするのかと言う事に対して、与野党共に真剣に考えなければならない時が来ている事に思いを巡らすべきです。年金、保健医療、食の安全、物価上昇など国民生活を直撃する問題について、政府の施策に国民の視点が感じられません。

痛みを感じることについては誰しも賛成はしません。しかし例え反対の声が多くても国家にとって必要であれば毅然として政策を遂行しなければなりません。だからと言って数の論理だけを盾に既得権益に執着し、自分の都合だけを優先する政党の存在を国民は決して許すことはありません。今後の政治の有り方で、来るべき衆議院選挙での議席数が決まることを政治家諸氏は肝に銘じるべきと考えます。

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路傍に咲くこの花を見ていると何故か心が和みます。花は花として、人は人として見事咲いてほしいものです。

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