自民党下野すべき
後期高齢者医療制度がスタートしましたが、低所得者の負担が軽減するとの触れ込みにもかかわらず、国民年金生活者の負担が増大していることが次々と明らかになっています。舛添要一氏は国民の負担を是正する良い制度と口走っていますが、気は確かかと言いたい思いです。当の厚労省が今になっても負担者がどのような増減になるのかすら把握が出来ていないなど言語同断です。
また福田康夫さんは説明不足は残念と言っていますが、厚労省のPRを見聞きした覚えは全くありません。これは厚労省の役目と思いますが、収入別やモデル世帯のシュミレーションをしてそれぞれの負担の増減を提示するのがスジではないでしょうか。別の話で申し訳ありませんがタバコの自販機での販売について今後身分証明のカードが必要になるとのTVCMはよく目にしますが、高齢者の医療負担についての広報は全く目にした覚えはありません。おそらくそのような周知の働きはしたことがないのでしょう。今朝のTV報道で長生きしたばかりにこのような仕打ちを受けるのだと言う高齢者のコメントがありましたが、福田康夫さんはどのような想いでこのコメントを聞いたのでしょうか。
高齢者に長生きしたばかりに、などと言う言葉を言わせる社会など恥ずかしいばかりです。福田さんは内閣の責任者としてそのことを自覚しているのでしょうか。
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コメント
今回の制度改革は無責任の一言に尽きます。年金問題と言い厚労省のいい加減ぶりには腹が立つばかりです。今まで大半の人の負担が下がると説明してきましたが、本来改革以前にしなければならないシュミレーションをして来なかったことを政府自らが認めました。やっと低所得層の負担軽減措置を取ると弱者に影響が及んでいることを認めた格好です。そもそも医療費の政府負担を減らそうというのが目的ですから、国民の負担が増えるのは当然の結果です。高額の収入がある世帯ならともかく、とても十分とは言えない基礎年金生活者からも、否応なしに年金から天引きして収奪するのは酷政以外のなにものでもありません。
今回の制度改革は小泉時代の置き土産ですが、彼の財務省べったりの姿勢がまたしても破綻したことを実証しました。
保険制度は現役世代の負担率など年金同様に人口問題が大きくかかわってきます。責任逃れからこれまで出生率の確定を先送りし続けた付けが一気に爆発した格好です。これから社会構造を一変してしまう人口問題について政府が効果的な対策を講じない以上、残念ながら矛盾は拡大し続けることでしょう。
投稿: 雨辰 | 2008年4月30日 (水) 22時52分