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2008年4月26日 (土)

奇妙な果実?

米国で2006年に結婚を翌日に控えた銃を持たない23歳の黒人青年に対して、50発以上の銃弾を発射して死亡させた3人の警察官に対して裁判所が無罪の判決を下しました。青年の側にも警察車両に車をぶつけるなどの逃亡の意志が見られたのは事実ですが、白人の警察官が30発以上の銃弾を浴びせているのは異常としか言いようがありません。警官が発泡したのが拳銃であるとの記述はありませんが、通常警察官が所持しているオートマチックの拳銃の弾槽は8~9発程度です。30発発射する為には3回以上弾槽を交換する必要があります。発泡してこない相手に対して50発以上の銃弾を発射する事態は尋常ではありません。

裁判所は警察官の違法性を確認出来ないとしていますが、どうみても合点が行きません。丸腰の相手に対して50発以上の銃弾を浴びせるなど言うのは過剰反応を通り越しているとしか思えません。その昔まだ黒人に市民権が認めていなかった時代、白人によって私刑で縛り首にされた黒人が木に吊るされ、その姿がまるで果実のようだとして「奇妙な果実」と呼ばれたそうです。21世紀の今日、まるで西部劇の時代そのままのバイオレンスがまかり通っているのでしょうか?米国民の反響が気になります。

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