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2008年4月27日 (日)

伏見、酒どころを歩く

京都と言えば歴史ある神社、仏閣で有名な観光地のイメージが強いのですが、実は日本酒の一大産地と言う産業の町でもあるのです。また、水の町と言えば大阪や柳川、倉敷が有名ですが、京都もその地下に巨大なダムに匹敵する地下水があり、森鴎外の小説「高瀬舟」では高瀬川を行き来する川舟を取り上げています。伏見の地名は「ふしみず」から起こったとも言われています。そんな酒造りの町を京阪中書島駅を起点として歩いてみました。

P4270029 濠川近くの路地にある歴史的外観を持つ民家に飾られたツツジの花活け。ここは一般住居で名所ではありませんがさりげない心遣いが憎いばかりです。

P4270030 新高瀬川沿いにある松本酒造です。有名な撮影ポイントと聞いていましたが、私が訪れた時にも若者が2名カメラを構えていました。

P4270036 裏通りにある玉乃光酒造の酒蔵(?)です。屋根近くにある換気口から日本酒独特の芳香が惜し気なく流れていました。本当はこの建物の反対側を撮りたかったのですが、交通取締りのパトカーが停められていて断念。でもそのおかげでこの風景に出会えました。

P4270038 大手酒造メーカーはこの地域に展示施設を設けています。ここは黄桜酒造の直営店(左)と展示館(右)です。尚、上の写真と同じような風景に見えますが、こちらは景観を考慮して作られた現代建築です。

P4270042_2 レストランの中庭には社名の由来となった数本の黄桜が植えられています。これはその黄桜の花。少し遅かったので赤みを帯びている花が多かったのですが、写真中央の花はまさしく黄色です。

P4270040 直営レストランの中庭はビアガーデンになっています。メニューはレストランとは別になっていて、特製地ビールはレストランでしか飲めません。何故か黄桜を眺めながら中庭で飲みたい気分になって唯一これしか置いていないチェリービール(発泡酒)を頼みました。ビアグラスは組み立て式のプラスチック。使い捨てなので薄手ですが、持ち帰りOKなのでハイキング用にTAKE OUTさせて頂きました。

P4270043 幕末の歴史的事件の舞台となった旅館寺田屋。大勢の観光客で賑わっていました。歴史的建物と思ったら現物はその後の鳥羽伏見の戦いの折に戦火によって消失。現在の建物はその後に建てられた物だそうです。

P4270051 往時を偲ばせる十石船。現代ではガソリン船外機で観光客を運んでいました。他により大型の三十石船もありました。伏見で酒作りが盛んになったのは豊富な地下水の存在もありますが、原料である米を天下の台所の大阪から運び、出来た酒を浪速の港に運ぶことが出来た為と思われます。

P4270058 かつて伏見港として栄えた辺りは「ふしみみなと公園」として整備されています。気持ちがいいのでコンビニ弁当で外メシ。例のビアグラスを取り出して川を見ながら至福の時を楽しみました。

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コメント

日本酒所なのに地ビールなんですね。(笑)
自分はすぐに赤ら顔になるので、昼間にお酒を飲むことはちょっと気が引けてしまいます。
でも、草原でお天道様を体一杯に浴びながら、ビールを飲みたい...ささやかな夢であります。

投稿: 山奥 | 2008年4月28日 (月) 06時10分

山奥さん、コメントありがとうございます。確かに日本酒のメーカーでビールは戸惑うかも知れませんが、どちらも醗酵を伴う醸造酒ですから同じようなものです。
昨日は天気が良く、喉が渇いたので躊躇なくビールの選択になりました。本当は日本酒酵母を使った地ビールが飲みたかったのですが、今回は見送りました。

投稿: 雨辰 | 2008年4月28日 (月) 06時17分

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