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2008年8月23日 (土)

もうひとつの顔

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山の初心者に人気の山に白馬岳(しろうま)があります。夏でも豊富な残雪と多くの高山植物が咲き誇り、頂上近くに大きな山小屋もあります。

先日葱平(ねぶかびら)と呼ばれる地点で土砂崩落があり、2名が亡くなり1名が行方不明になった模様です。葱平というのは有名な大雪渓を登り、頂上に向かう小雪渓への入り口にあり休憩地点となっています。ところが登山者が憩うこの地点は実は大変危険な場所でもあるのです。残雪期には多くの山スキーヤーが小雪渓を滑りますが、雪解け水が集中してシュルンド(雪面に出来た雪解けの穴)が口を開けます。また、杓子岳方面から雪屁が崩落するとこの地点まで大きなブロックが到達します。                また、今回と同じ真夏に登山した時には前方が騒がしいので何事かと思っていたら、ガスの中から直径が数メートルもある巨大な岩が不規則な形のために右に左に蛇行しながら転がってくるのに出会いました。雪上のため、全く音がしないのが逆にものすごく恐ろしく感じました。

山では100%の安全など有り得ません。8000m峰を登った有名な女性クライマーでさえ穂高の一般縦走路から滑落死したこともありました。どんな状況であっても我が身を守るのは自分自身でしかありません。今回の事故でも亡くなった方は山岳ガイドが同行していましたが事故を避けることが出来ませんでした。不可抗力だったと言えるのかもしれませんが、常に自然に対して謙虚に接し、危険に対する注意を忘れず、何事も決して他人任せにしないことが大切ではないでしょうか。

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コメント

19日のこの事故を受けて現在、猿倉~白馬岳の間の登山道が通行禁止となっていますので注意が必要です。(環境省 長野地方環境事務所のHPより)

投稿: 雨辰 | 2008年8月24日 (日) 09時16分

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