星空の値段
日中の暑さは相変わらずですが、朝晩は随分としのぎ易くなりました。大気が落ち着いてきたせいか、帰宅途中に夜空を見上げても心なしか星がクリアーに見える気がします。さて、ちょっと刺激的なタイトルをつけてしまいましたが、勿論夜空を眺めるのにはお金は必要ありません。しかしより沢山の星を見たり、月や惑星を大きな映像で見ようとすれば、天体望遠鏡が必要となります。
先日キャンプの夜に怪しげな一団を見かけました。集団で何かを囲んで一晩中活動を続けていました。夜が明け始めて正体が判りました。彼らは天体望遠鏡で天体を眺めていたのです。口径の大きさから結構な値段ではないかと値踏みをしたのですが、帰ってから調べると案の定です。望遠鏡はタカハシのBRC-250M、口径250mmの反射式と思われ、価格は約120万円です。また、赤道儀は同じくタカハシのEM-200USD3ではないかと思われ、価格は約40万円です。その他もろもろを合計するとワンセット170万円前後と乗用車が買えてしまう金額です。
星空を見るのにこれだけの金額を投じる人がいるわけですが、果たして常識外な金額なのでしょうか?あなたにとって星空はどれ位の価値があるのか、ちょっと胸算用してみるのも一興かも知れませんね。
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コメント
光学系の飽くなき挑戦(欲望)はすごいですよね。
私もバードウォッチャーなのでよくわかります。高額な双眼鏡や望遠鏡は見え方が違うんです。そりゃツ○イスで鳥を見たら、ニ○ンで見た鳥はただの写真です。
また、仕事柄、顕微鏡も見るのですが、オ○ンパス<ニ○ン<ラ○カ<ツ○イスの順に物は良いようです。(でも予算的に一番下の物になってしまうのは仕方がありませんが。)
ちなみに今回買った顕微鏡でも200万円を超えました。
投稿: 山奥 | 2008年9月12日 (金) 20時57分
山奥さん、コメントありがとうございます。レンズは素材と張り合わせ、コーティング方法、そして研磨で価格が決定されるのだと考えています。昨今ではFAの進歩で従来人手に頼っていた部分が機械化され、コストダウンが進んでいるのではないでしょうか。私が目撃した望遠鏡も昔なら天文台レベルでないと所有出来なかったクラスだと思います。
低コスト化と消費生活の向上で、かつては手にすることが出来なかった機器を容易に入手することが出来きるようになったのは喜ばしい事だと思います。
170万円クラスの機器は望むべくもありませんが、小口径でも赤道儀の付いた望遠鏡で星空を楽しめたらとついつい夢想してしまいます。
投稿: 雨辰 | 2008年9月12日 (金) 21時33分