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2009年1月11日 (日)

東寺に五重の塔を訪ねて

西に向かう新幹線が京都駅を発車すると車窓左側に優美な五重塔が目に入ります。最近は高層建築物が増えてその姿を見られる場所が限られつつあるのは寂しい限りです。ビルなどが無かった往時には聳え立つその姿は一際目立つ存在だったに違いありません。昨日は雪雲が空を覆う寒い一日でしたが東寺に五重塔を訪ねました。

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五重塔を遠望出来る場所は限られます。周辺のビルの屋上に立つことが出来ればいいのですが、第三者が勝手に上がる訳にはいきません。南側国道一号線からのショットです。

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門松が立つ重文の南大門。残念ながら仁王像はなくポッカリと空きスペースとなっています。

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桃山時代に再建された国宝の金堂。東寺は何回も戦火や落雷によって創建当時の建物はことごとく消失し、再建されて今日に至っています。金堂は外から拝観できるようになっているのが一般的ですが、扉は閉ざされて東西の出入り口からのみ拝観できるようになっています。

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ちょうど何かの法要が始まりました。境内にPRの掲示が無かったので内輪の催しだったのかも知れません。

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小さな女の子が不思議そうにセレモニーを見守っていました。

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東門近くにある宝蔵。東大寺や法隆寺にあるのと同じ校倉作りです。

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拝観料を払い、入場して初めて見られる景観です。生憎の天気でしたが、雪雲を背景にシルエットで聳える姿が見られたのは儲けもの。

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五層を全て望もうとすると近くに寄らざるを得ません。すると庇の部分しか見えなくなってしまいます。近寄ったり、遠ざかったり迷った末の一枚です。

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五重塔は過去4回消失し、現存するものは寛永21年(1644)に再建された5代目です。高さ55mは現存する五重塔で最も高い塔ですが、再建した時代を反映してか手すり等にどこか城郭を思わせる雰囲気が感じられます。

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