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2009年6月23日 (火)

コンビニ商法にイエローカード

コンビニで、賞味期限間近の弁当を割引販売することを本部が制限している問題で、公取委が排除命令を出しました。コンビニ各社はこの指導に対して批判的のようですが、収益至上主義に取りつかれているように思います。

コンビニ店は商品を本部(コンビニ運営会社)から仕入れて販売していますが、弁当類も全て買取制のため、売れ残れば店(個人オーナー)が被ることになってしまいます。本部は値引きによって、本来得られた利益が失われてしまうと主張しますが、販売期間が極めて限定される商品を店側に買い取らせておいて、利益だけを吸い上げようとするのではまるで封建時代の悪代官です。リスクを全て店に押し付ければ立場を利用した強制と言われても当然です。何よりそのことによって、販売出来ない商品が大量に廃棄されると言う事実です。

これだけ環境問題に対して社会的取り組みが求められているのに、それを全く無視して企業の利益のみを追求することが許されて良いのでしょうか?コンビニについては24時間営業に伴う照明やエネルギー消費も問題にされてきました。そのことについては防犯に貢献しているとの反論に一理あると思いますが、高収益のためには廃棄ロスは当然との考え方は時代錯誤も甚だしいのではないでしょうか。

今後本部側がどう対処してくるかは不明ですが、消費者の側もその姿勢を監視して行くことが、社会的な責任ではないかと思います。

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コメント

弁当が売れ残って廃棄する場合、セブンイレブン本部が弁当の原価の15%を補てんする方針を表明しましたが、大いなるまやかしだと思います。コンビニ店が本部から弁当を仕入れる場合、既にそこには本部の利益は確保されています。弁当を販売した場合の店側の粗利がいくらかは不明ですが、仮に30%としてそこから店と本部で利益を分配します。思うに補てんの15%は本部が受け取る利益配分ではないでしょうか。つまり、弁当が売れなければ店側は損をしますが、本部は売れようが、売れまいが決して損をしない仕組みなのです。

売れなかった時のリスクを店側に押し付けて、本部は決して損をしないのがコンビニ最大手のS・Eのビジネスモデルと言う訳ですね。

投稿: 雨辰 | 2009年6月23日 (火) 19時19分

長期的に見れば半額セールは経営者にとって損になる。せっぱつまった店の悪あがき。

投稿: 元コンビニ店長 | 2009年7月 7日 (火) 18時21分

元コンビニ店長さん、コメントありがとうございます。一口にコンビニと言っても規模も立地も様々です。売れ残りがあまり発生しないような恵まれた立地の店は良いのでしょうが、毎月の廃棄による損失が50万円にもなるようではお店の経営も成り立ちませんし何より資源の無駄遣いです。

最終的には見切り販売は店側の判断で行えばよいと思います。本部が力関係でそれを強制的に禁止することが競争の制限を規制する法律にふれますよと言うことです。

投稿: 雨辰 | 2009年7月 7日 (火) 19時13分

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