彦根城その2
彦根城北側、本丸の後ろ側に彦根藩下屋敷であった楽々園、大名庭園の玄宮園があります。地形的には背後には琵琶湖が控えており、敵の襲来からは安全度が高いためと思われます。
七間橋から臨池閣を望む。なみなみと水を湛えた魚躍池は中堀の内側にあって貯水池の役割もあったのかも知れません。
臨池閣、鳳翔台越しに望む天守。歴代の城主はここから城の平穏を実感していたのでしょうか。
鳳翔台に架かる高橋。アーチ式になっていますが橋桁の構造は天秤櫓に架けられた橋に良く似ています。優雅な庭園の橋ですが、岩国の錦帯橋と同様、治にあって乱を忘れない職人達の密かな技術の発揮場所だったのではと思わず考えてしまいました。
公式の茶席だったであろう鳳翔台の脇に建てられた茶室。粗末な庵ですが、城主の息抜きの場となっていたのでしょうか。
大手門に通じる京橋から望む中堀。この堀を越えて楽々園に迫るのは容易なことではありません。
姫路城と同様、彦根城も最後まで城攻めに遭うことはありませんでした。その意味では西国の外様大名に備えた過剰とも思われる徳川幕府の治安対策が見事に功を奏した実例と言えるのかも知れません。
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