« 宇宙(そら)駆ける夢 | トップページ | これは何? »

高速無料化の行方

総選挙の投票日まであと3日、日本列島各地で様々な人間模様が繰り広げられています。今回は各党ともマニフェストを前面に掲げる選挙となっていますが、第一党になることが濃厚な民主党の高速無料化が良くやり玉にあげられます。これについて私は次のように考えます。

>①利用者が増えて燃料消費が増加し、環境に悪い。

bus現在一般道を走行している車が高速に回るだけなので、全体の交通量そのものが増えるかは疑問です。今のところ高速1000円乗り放題でガソリンの販売量が飛躍的に増えた話は聞こえてきません。確かに交通集中による渋滞が発生していますが、制度の開始に伴う一時的なもので、需要が一巡すれば妥当な水準に落ち着くのではないかと思います。

地元のR1バイパスが県に払い下げられて無料化した時も同じような現象が起こりましたが、やがて落ち着きました。そして無料化によって、ボトルネックとなっている所を除き市街地周辺の渋滞はほぼ解消されています。また、名神は新名神の開通によって事実上一部複線化されていますし周辺での延伸も進んでいます。各地で高速のネットワーク化が進み、東名も第二東名が順次開通すれば渋滞の緩和に大いに寄与するものと思います。

そして現在一般道における渋滞が解消すれば、そこで発生している環境負荷物質が減少することで、環境の改善につながるメリットのほうが大きいのではないでしょうか。ある計算によれば、一年間における国民一人当たりの渋滞による損失時間は42時間で、国民全体では年間12兆円の損失になるとのことです。

>②高速料金を税金でまかなうのは受益者負担の原則に反する。

car国民一人一人が全く公平な負担になる制度って存在するものなのでしょうか?補助金の名で全国に作られた利用者がごく一部に限られるのにすごく立派な道路や橋、港湾施設など地域外に住む多くの国民は受益者ではありません。それに高速を利用するのはマイカーばかりではありません。食料品を積んだトラックや高速バスも走ります。輸送コストが抑えられ、時間が短縮されることによって全ての国民に何らかのメリットがもたらされるのではないでしょうか。

 高速先進国のドイツでは早くから無料の高速道路網が全国に張り巡らされ、経済発展に大いに貢献しました。当然維持費も国費で賄ってきた訳で、民主党の主張は財源を無視しているとの主張は当たりません。但し、EUの域内自由往来によって外国車の流入が増え、道路の維持管理が増大したために現在は有料化に踏み切りつつあるようです。

我が国では鉄道と道路網がお互いを補完し合って好ましい発展をしてきました。ところが、今回乗用車のみが祝、土、日に高速代の割引を受けることで交通体系にゆがみを生じてしまいました。住民の足として地域に根差したフェリーも採算悪化によって撤退する所が相次いでいます。一度撤退してしまえば再度復活することはないでしょうから、再び高速料金制度が変わっても地域住民の足は戻りません。環境と利便性に配慮して国民生活の向上に役立つような交通政策が望まれます。

                                              

|

« 宇宙(そら)駆ける夢 | トップページ | これは何? »

コメント

私も高速道路無料化、休日1000円反対派です。(世間話をする上で同調した発言をブログ等でしているのは愛嬌ということで)

休日の高速道路はストレス一杯!
人気のアトラクションでの長い順番待ちを我慢できる人種には問題はないのかもしれませんが、こっちは、そんなのがイヤで高い料金を払ってでも快適に走りたいのです。

貧乏人は高速道路なんて使うな!そんな人は旅行したって地方にお金を落としません。経済効果全くなし。
おまけに環境悪化に拍車をかける。
トラック輸送業者はイライラして事故を起こすでしょうし、無料化により輸送費のさらなる削減を強いられることでしょう。(今だって、高速道路使うようにみせかけて一般道をひた走って利潤をひねりだそうとしているのに)

深夜割引も必要なし!
通勤割引だけでOKと思いますよ。
むしろ距離(支払金額)に見合ったポイントを還元してもらいたいですね。

長文コメントすみません。

投稿: 山奥 | 2009年8月28日 (金) 07時23分

山奥さん、コメントありがとうございます。異論、反論大いに結構です。高速道路が渋滞するのは道路の輸送力以上に通行量(需要)があるからです。第二名神、東名は慢性的な渋滞の解消を目的に建設されています。名神の3車線化したところやETCの出口ゲートを増設したところでは渋滞の発生が明らかに減っています。何故渋滞するかの原因を調べてその対策を取ることが大切ですね。個人的には時間帯をずらす、迂回ルートを選択するのも一つの方法だと思います。

>そんな人は旅行したって地方にお金を落としません。経済効果全くなし。

交通費が浮いた分を買い物や食費に回すことが出来たと言う話は良く見聴きするような気がしますが・・・。

>深夜割引も必要なし!


現行の夜間、深夜割引は通行量を分散化させるのに効果があると思います。今後無料化が実施される際にも時間帯制限を設けるなどの調整が必要になるかも知れません。
以前R1の夜間の騒音解消目的で有料だったバイパスの夜間無料通行を実施し、大型トラックをバイパスに誘導して効果を上げました。

>むしろ距離(支払金額)に見合ったポイントを還元してもらいたいですね。

これは現在でもやっています。ETCカードを登録して一定のポイントになると支払金額を相殺してくれます。我が家はこれで初期投資を回収出来ました。

無料化については渋滞対策として首都高や阪神高速が除外になるようですが、そのまま単純に実行されることはないような気がします。

投稿: 雨辰 | 2009年8月28日 (金) 09時36分

>ポイント還元...
つまり、一律割引や無料化するくらいなら、もっと還元率を上げろということです。
お得意様には手厚いサービスを!

>浮いたお金でお土産購入
確かにSAではそうみたいですね。ただ、日帰りが可能になったり、SAで車中泊する人も増えたみたいで、関東周辺の観光地の宿泊施設は青色吐息のようです。

>深夜割引...
このおかげでSAはエンジンかけっぱなしで仮眠する輩が激増!騒々しくて正統派車中泊は大迷惑です。

私は、一般道を走るリスクが少しでも減ると思って高速道路を利用しています。高速料金はその対価とも思っています。
だから、無謀運転や休日ドライバーで混雑する有料道路なんてごめんです。

投稿: 山奥 | 2009年8月28日 (金) 19時52分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/171584/46041885

この記事へのトラックバック一覧です: 高速無料化の行方:

« 宇宙(そら)駆ける夢 | トップページ | これは何? »