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三遊亭円楽力尽く

人気番組笑点の司会を長く務めた三遊亭円楽が肺がんのため、29日に亡くなりました。若い頃は星の王子様のキャッチフレーズでお茶の間の人気を欲しいままにしましたが、気骨の師匠6代目円生が落語協会の方針に反旗を翻して協会を脱退すると、師匠と行動をともにして苦難の道を歩きました。落語協会を脱退後は寄席を閉め出されてホールでの高座を余儀なくされましたが、どのような縁か私の住む町で円生とともに高座を務めてもらったのが、一生の思い出として思い出されます。若い頃は軽妙話で笑いを取り、後年は人情噺を演じるなど幅の広さも円生譲りでした。

来年には楽太郎に6代目円楽を継がせる運びとなっておりましたが、襲名披露の席に立つことが出来なかったことがさぞ心残りだったと思います。今後は総領弟子の鳳楽が円楽一門会会長として一門を率いることとなりますが、円生を鳳楽にとの思いがすんなりと運ぶかどうかはかなり微妙になってしまったと言わざるを得ません。

テレビではいつも笑顔、笑いを絶やしませんでしたが、航空機の事故で実妹を亡くされた時の沈痛な顔が忘れられません。師匠円生の意地から落語協会を脱退することになってしまい、円生亡き後は総帥として多くの弟子の将来に責任を持つ立場を余儀なくされましたが、師匠同様決して生き方を曲げることはありませんでした。粋でありながら不器用な生き方を押し通した生粋の江戸っ子と言えるでしょう。心からご冥福をお祈りいたします。

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