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城の秋、浜松城

紅葉前線も平野部に達したので、紅葉に彩られたお城を見ようと浜松城を訪ねました。今年は台風の襲来があった影響か葉の無い木々が多く、ちょっと寂しい紅葉でした。

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今は市役所駐車場となっている二の丸からの天守です。

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徳川家康の銅像が立つ本丸跡の銀杏です。城には銀杏が良く似合います。

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銀杏の葉が黄色いじゅうたんになっていました。

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浜松城は明治の廃城令によって、残存した建物は壊され、本丸以外の遺構が失われてしまいました。現在の天守は戦後になって鉄筋コンクリートで建てられたものですが、資料が乏しく当時どのような天守があったのか判っていません。

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天守門の礎石。浜松市では明治維新まで存在した天守門と富士見櫓を木造で再建する計画で、現在遺構を発掘調査をして正確な位置や規模などを確認しています。

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浜松城では石垣の大規模な破損は発生していませんが、今夏の地震では駿府城で石垣の崩壊が発生しています。研究者によれば内圧によって膨らんだ箇所が危ないとのことですが、天守台南面に膨らみが見られました。築城から430年あまり、流石にメンテナンスが必要なのかも知れません。

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馬鹿につける薬

知らないことに首を突っ込むとロクなことがありませんが、事業仕分けの議論を聞いているとつくづく呆れてしまいます。物の本質が理解できていないのにひたすら経費だけで論議するのは小学生の議会ごっこにしか見えません。知らないことは知ったかぶりをせずに専門家の意見を聞き、その上で判断を下すべきだと思います。

>自衛隊の制服はコストの安い海外から調達できないのか?

宅配業者ですら防犯の観点から制服の管理は厳重と聞きますが、不勉強としか言いようがありません。アフガニスタンやパキスタンで兵士になりすましたタリバンが軍事基地に侵入してテロを起こしているのです。外部に流出して海外派遣の際に悪用されたらどうするのでしょうか。どうしてもと言うのであれば国会警備の警察官の制服から始めたらどうでしょう。

>どの省庁も予算を削減しているのにどうして防衛省は努力しないのか?

国防が国の柱である認識が全くありませんね。国民の安全こそが全てに優先するのに財政が苦しいからと言って警察官や消防士の配備を止められますか?外交交渉は政治の役割ですが、素手でごろつきに立ち向かっても袋叩きに会うのが関の山ですし、戸締りのおろそかな家は空き巣に目をつけられるだけです。周辺国が攻撃的な軍備の増強路線を突き進む中、専守防衛の我が国はこれまで7年連続して防衛予算を縮小していますが、これ以上の縮小は敵対国に誤ったシグナルを送ることになりますし、軍事バランスが一方的に崩れて極めて危険な状況を招きます。

>弾薬を安く輸入しろ

自衛隊が使用している弾薬は極めて安全性が高く、ミサイルの類も火であぶっても爆発しないようになっているようです。国内では弾薬が爆発した事故の事例を知りませんが、つい最近もロシアでは古い弾薬の貯蔵庫が2度も大爆発を起こして多数の死傷者が出ています。安物買いの・・・って話です。

>PAC3は効果が不明確だから配備は無駄

未だに弾道ミサイルを撃ち落とすことを信じようとしない人種がいますが、艦載用のRAMと呼ばれる近接防空ミサイルは超音速の対艦ミサイルを当たり前に撃墜出来ます。

PAC3の正確な命中率の資料がありませんが一説には86%となっています。仮に80%としてミサイルを撃墜できる確率を計算してみます。迎撃ミサイルは一目標に対して2発発射されるので、1発目が80%、外れた20%を撃ち落とす確率も80%で合わせて96%の確率となります。但し、PAC3はイージス艦から発射されるSM-3が撃ち漏らしたものを担当するのでSM-3の命中率90%(これも諸説あり)を加味すると最終の撃墜確率は99.96%となりますので、計算上はほぼ全数を撃墜できることになります。(自衛隊の試射では2回行って2回とも命中しているのでこれだけに限れば今のところ命中率100%です)

>GXロケットで問題にされた税金投入額が全く違っていたことをIHIに指摘された。

浪費者扱いした当事者に失礼千万です。難航したLNGロケットエンジンにも目途が付いているので、ここで打ち切るのはこれまでの投資をそれこそドブに捨てるようなものです。

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ヒカリゴケ

先週末は勤労感謝の日を含めて3連休でしたが、日曜日の天気予報は曇りのち雨でした。さて、どうしたものかと思っていたら友人から岐阜県の笠置山(1128m)への誘いがありました。早朝スタートで雨が降る前に下山してしまおうと言うもくろみです。

手元にあるアルパインガイド「鈴鹿・美濃」(1992年発行)で調べると頂上付近の岩穴に天然記念物のヒカリゴケがあったが、もう見られないと書いてありました。もう少し詳しい山の情報が欲しかったのでネットで笠置山を検索すると、最近もヒカリゴケを見たと言う記述が少なからず載っています。ヒカリゴケはずい分昔に八ヶ岳の登山道脇で見たきりなので、もし見ることが出来ればうれしい限りです。

笠置山は林道を利用すれば頂上近くまで車で入れるのですが、それでは面白くないので姫栗の集落にある駐車場に車を置いて登山道を辿りました。どうやら天気は心配なさそうです。雑木が混じる杉の林の中に大きな岩が点在しており、水も豊富に流れているのはいいのですが、たびたび林道を横切るのは面白くありません。

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2時間ほどで頂上に着くことが出来ました。この日、下から歩いて登ったのは我々のパーティーだけでした。頂上には笠置神社奥社が祭られています。嘉永7年に焼失したものを再建したものですが、桧皮ぶきの丁寧な造りで保護のために鉄製の屋根が掛けられています。

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東側の斜面を少し下ると、ヒカリゴケの案内看板がありました。はやる気持ち抑えてザックをおろし、岩に掛けられたハシゴを登ります。

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ありました。写真上部の中央付近で黄緑色に見えるのがヒカリゴケです。岩全体に生えているのかと思いましたが、生育条件がかなりシビアなようで湿気がより多い地面に直接生えているようです。

帰ってからネットでヒカリゴケのことを調べてみたら、結構身近な所でも見られるようで、浜松のフラワーパークにもあることが分かってビックリでした。盗掘を恐れて公表されていないものも相当あるのではないかと思いますが、環境の悪化などで自然環境のものは年々数を減らしているようです。かけがえのない貴重な自然は大切にしたいものです。

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時勢に迎合?

新政権になって二か月あまりが過ぎましたが、政府もデフレを認める有様で経済がぱっとしません。消費低迷で巷では安売りのオンパレードですが、売り上げは思ったほど伸びていないようです。消費者としては安売りは大歓迎ですが、度を越せば小売店が淘汰されて却ってマイナスになるのではとついつい心配しています。

そんな中、買い物に出たついでにマスコミが取り上げている激安ジーンズの店をのぞいてみました。従来の製品と比べると工程は簡略化されていますが、普段着としては遜色のない仕上がりなので、デフレに加担してしまうかも知れませんが思わず1本買ってしまいました。

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@990+裾上げ300円のGパンです。

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水鳥を撮りに

久しぶりに赤石岳のライブビューカメラを見たらすっかり雪化粧をしていました。どうやら今回の低気圧が雪を降らせたようで、一気に冬を意識してしまいました。それではと市街を流れる馬込川にカメラを持って冬の使者、水鳥を見に行ってきました。

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現地に着くと冬型の気圧配置のはずなのに雲が多く、光線の具合が良くありません。地味な羽色はご覧のような有様で見栄えがしないのが残念です。

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独特の額の模様はオオバンでした。一旦遠ざかってしまいましたが、しばらくすると戻って来てくれました。

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こちらはヒドリガモのグループです。

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ちょっとすましたヒドリガモのハンサムボーイです。

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こちらは少しはにかんでいるようなヒドリガモのマドモアゼル?です。

まだ季節には早かったのか今日はこれ以外の種類は見ることが出来ませんでした。

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もうすぐ1歳

みなさん、こんにちは!わたしはニャンコのイブです。去年のクリスマスイブの日に空き地でないているところを見つけてもらって雨辰家にやってきたので、イブと名前をつけてもらいました。初めはもうひとつ名前があって、クリスマスにちなんでノエルだったんだけど呼びやすいからといつのまにかイブになってしまいました。

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この家にきてからはけがをしたり病気にならないようにいつも家の中で暮らしています。おかげで、こんなに美人に育ちました。

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でもやっぱり生まれついてのニャンコの血が騒ぐので、この頃はすこし外に出してもらっています。迷子にならないようにロープでつながれているので安心です。

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家の外では一人だと少し不安なので仲良しのワンコのお姉さんが一緒に遊んでくれます。だからよそのニャンコがきても平気です。

わたしだけでなく、今年も世界中のニャンコとワンコが楽しいクリスマスを迎えられるように一生懸命お祈りしています。それではみなさん、さようなら。

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財務省が目の敵にする航空宇宙開発費

安価で安全なLNGを燃料とする将来的ロケットのGXロケットが民主党の事業仕分けで不要と判定されました。重要予測が不明確との理由によるものですが、仕分け人には味噌汁のシャワーを浴びてから出直してもらいたいものです。

現在世界の商業衛星の多くはアリアンスペース社によって打ち上げられていますが、主力ロケットのアリアン5の開発費は1兆500億円もかかっており、仮に100機を打ち上げても1機当たり約100億円も上乗せされる計算です。ちなみに我が国のH-Ⅱ、H-ⅡAの開発費は合計3900億しかかけられていません。(H-ⅡAのみでは1200億円)

ESA(欧州宇宙機関)がこのような巨費を投じてまでアリアンロケットを開発するのは自前の宇宙技術を持つことにそれなりに意味があるからに他なりません。気象衛星ひまわり6号は打ち上げ失敗によって再度米国スペースシステムズ・ロラール社に発注されましたが、同社の倒産によって打ち上げが大幅に遅れることになり、観測体制に支障をきたしたことを忘れるべきではありません。他国と連携することは大切ですが、他国に頼ることによって失われるものが沢山あることも知っておくべきです。また商業衛星は製造実績を多く持つ米国が優位性を保ってきましたが独自開発を続けた結果、衛星バス(標準プラットフォーム)DS2000の開発によって価格的な競争力を回復できたことも大きな成果です。

最近の航空機では開発が思いのほか難航することが当たり前のようになってしまいましたが、米国で開発中の哨戒機P-3Cの後継機も大変に難航しており、当初予算150億ドル(1兆3500億円)が大幅に膨れ上がっています。これに対して我が国は独自に次期哨戒機としてP-X(P-1)を開発中ですが、開発費は3450億円とP-8の1/4以下で済んでいます。

財務省は何でも海外からの調達が安上がりと考えているようですが、調達コストには開発コストが上乗せされますので、出資国以外は割高になるのが当たり前ですし、何より国内に金は落ちません。我が国では苦しい国家予算を反映して、これまでも低予算で十分過ぎる成果を挙げてきたのです。目先の数字に囚われずに、ライフサイクルコストや技術の波及に依って得られる将来的な経済効果まで考慮されてしかるべきではないでしょうか。

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国家百年の志がない仕分け人

またまたこの話題で申し訳ありませんが、もう少しお付き合い下さい。今日、本田技研はトヨタからも一目置かれる世界有数のカーメーカーですが、2輪から4輪に進出する時には当時の通産省から「ビッグ3にかなう訳がない」、「国内の先発メーカーに任せておけばよい」と援助どころか門前払いの扱いを受けました。

この図式、何かに似ていませんか?そうです、科学技術開発に向けられた事業仕分け人の論理にそっくりです。あの時本田宗一郎氏に反骨精神がなかったら、現在の我が国の自動車業界の発展はなく、今よりもずっと小さなままだったかも知れません。

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>下記引用

【事業仕分け】最先端科学技術が

次々削減 「科学技術立国」どこへ

11月17日22時17分配信 産経新聞

 行政刷新会議による事業仕分けの第1ラウンドでは、次世代スーパーコンピューターやロケット開発などの最先端科学技術を「無駄」と認定するケースが続いた。仕分け作業はほぼ財政論に終始し、科学技術立国として、種をまき育てるという議論に踏み込むことはほとんどなかった。
 
 「ロケット開発自体、ビジネスになる見通しが立っていないのに税金」(概算要求額58億円)を使うのはどうか」

 統括役である民主党の枝野幸男元政調会長がこう切り出すと、「米国、欧州、中国が成功したら日本のロケットは海外に売れなくなる」と、ビジネスとして将来性がないとする意見が相次ぎ、GXロケット計画は「廃止」、液化天然ガス(LNG)を使った新型エンジン開発も来年度予算計上が見送られた。

 LNGエンジンは長期間の運用が可能で、軌道間輸送機や惑星探査機に適する。世界でも日本が最先端を走り、「中国の宇宙開発をにらみ、優位性を確保することが日本の技術安全保障になる」(防衛省筋)との擁護論もある。しかし、仕分け作業でこうした観点の議論はなかった。

 13日のスパコンに関する仕分け作業でも「世界一を目指す理由は何か。2位では駄目か」(蓮舫参院議員)との発言が優位となり、開発事業費を「事実上の凍結」。

 文部科学省の担当者は「中止すれば日本は最先端コンピューターをつくる技術を失い、1、2年の遅れが致命傷になる。国際競争は一度下りたら復帰することは困難だ」と危機感をあらわにする。スパコン開発は科学研究やジェットエンジン開発などで必須のコンピューター・シミュレーションの発達に影響するため、米国は不況下でも開発予算を増額、中国も最高性能の国産スパコン開発を国家戦略に位置付けているという
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どこの国でも成長戦略を描いて基礎となる科学技術を育成するものです。その中には実を結ばないものがあるかも知れません。しかしそれは決して無駄なものではありません。適切ではないかも知れませんがビデオではベータとVHSが覇を争いました。結果はVHSが世界標準となりましたが、ソニーは8ミリやDVDで巻き返しました。DVDでもHDとBDが競い合い、結果としてBDが世界標準となりました。この過程で多くの技術が生まれましたが、これらは次の製品に反映されて決して無駄になることはありません。
しかし、もしソニーがVHSに敗れて事業から撤退していたらどうだったでしょうか?VHSやテープの時代が長く続き、ディスク方式が今ほど普及していなかったことは間違いありません。
技術の進歩を奪う者、それはいつの日でも未来への可能性を見ようとしない財務を最優先する者のことなかれ主義に違いありません。
追記
財務省の主計官が宇宙航空研究開発機構の人工衛星打ち上げについて「水星探査が国民に利益をもたらすのか」
国家の恥ですね。やっとLNGエンジンを完成させたGXのエンジニアが可哀そうです。
 

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愚の骨頂の事業仕分け

行政刷新会議の事業仕分けが連日物議を醸していますが、本日GXロケットの開発が廃止と判定されました。あまりの能天気ぶりに呆れて物が言えません。GXロケットは衛星の小型化に対応し、低コストの打ち上げでH-ⅡAロケット程の能力を必要としない需要を担うものです。仕分け人は現状での需要と採算性を問題にしましたが、ロケットシステムの開発にどれくらい年月が必要かを全く考慮していません。いざ必要性を感じてから開発しても実際に実用に出来るまで10年単位の年月が必要になるのです。(H-Ⅱロケットの場合1984年着手、1994年1号機の打ち上げ)

コスト、コストを連呼していますから打ち上げなど海外に委託すればと簡単に考えているのかも知れませんが、その場合衛星の中身は丸裸にされ、独自技術の秘匿が出来なくなってしまいます。また打ち上げ時期も先方の都合に合わせなければなりません。またこれらを製造・運用することによって得られる高度な技術は他の分野にも応用が利くものですが、これらも得られなくなってしまいます。

韓国が衛星打ち上げ能力の獲得でパートナーのロシアと上手くいっていません。我が国の場合はそれまで地道に培った独自技術の蓄積があったので、コスト削減のために海外から部品導入をすることになっても有利にことを運ぶことが出来たのですが、世の中にはいくら買いたくても売ってもらえない技術がたくさんあるのです。技術の世界では目先のことばかり考えているとこの先思わぬしっぺ返しを受けることは間違いありません。

仕分けチームは費用対効果をとことん突き詰めたいようですが、実は最大のテーマが残っています。それは以前から問題になっている議員定数です。無駄な経費を削りたいのであれば、国会議員も聖域ではありません。果たして国会議員の歳費と事業成果は見合っているのでしょうか?確たる国家戦略も示さないまま目先の数字で将来的テーマを切り捨てるようであれば、究極の仕分け人「有権者」による仕分けが待っていることをお忘れなく。

追記

事業仕分けで極秘マニュアル

=財務省の視点を指南-

政治主導に逆行・行政刷新会議

11月17日15時33分配信 時事通信

政府の行政刷新会議が2010年度予算概算要求の無駄を洗い出す「事業仕分け」で、事務局が極秘の査定マニュアルを作成し、民間有識者など仕分け人に配布していたことが17日、明らかになった。財務省の視点に基づき、仕分け対象事業の問題点を列挙、各担当省庁の主張に対する反論方法まで具体的に指南する内容。政治主導を掲げた事業仕分けが、財務省主導で進んでいる実態が明らかになった格好だ。(YAHOOニュースより引用)

民主党が言うところの政治主導>財務省の無様な家来であることが明瞭ですね、話になりません。  チャンチャン♪

HTVも10%のコストカットですか?それで信頼性が低下したらどうするんでしょう。ISSに物資が届かなければ運用どころか滞在する飛行士の人命に関わるのですが、そこのところ分かっています?まあ仕分け人にはお金が一番大切ですものね。

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看板に偽りあり

予算の無駄使いをなくそうと、行政刷新会議による各省庁の予算の中身を審査する事業仕訳が行われています。厳しい財政事情の中、その方針は間違っていないと思いますが首をひねる場面がありました。民間企業の場合、経営が行き詰った場合に取引銀行が運営に乗り出す場合がありますが、往々にして上手く行きません。企業は物を作るなり、サービスを提供して利益を上げる訳ですが、金融関係者の目には直接売り上げに結び付かない事業は無駄な経費としか映らず、設備投資の過度な抑制や研究開発費の削減によって一時的には財務状況を改善しても企業の将来的な芽を摘んでしまうことが多いからです。

今回の次世代スパコンの開発予算を巡るやり取りを見て、財務省主導による「金融屋」の視点を強く感じました。このような基礎研究的な事業に成果主義を持ち込むことが笑止ですが、達成できなかった時のリスクヘッジと聞いて呆れ果てました。そもそも研究開発が予定通りに達成できて即企業ベースに乗るのであれば、政府の支援など必要ありません。様々な困難が予想され、国家横断的な体制が求められるからこそ政府予算が必要となるのです。こんな有様では宇宙開発やスプリング8のような基礎研究が立ち行かなくなってしまいます。基礎研究が中止になってもすぐ日々の生活に直結する訳ではありませんが、長い目で見れば国力を削ぐことは間違いありません。

民主党は予算、外交の基本方針を決定する機関として国家戦略室を立ち上げましたが、この案件こそそこで取り扱うべきで、わずか数十分の議論で簡単に済ませられるプロジェクトではありません。まあこれで、この事業の命運が決定してしまった訳ではありませんが、東大工学部卒の首相、東工大理学部卒の副総理の内閣としてはずい分お寒い科学振興政策論議と言わざるを得ません。少なくとも国家戦略室の看板が泣いていることだけは確かです。

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恐れ多い話

今回は堅い話で申し訳ありません。先日天皇・皇后両陛下のご成婚50年と即位20年の祝賀行事が行われました。その中での記者会見で皇位継承に触れた質疑がありましたが、ここでも我が国の事なかれの主義が情けなく思われました。高齢の陛下にとって皇位継承問題は一番の懸念事項ではないかと思われます。次期天皇には皇太子が即位するとして、問題はその次です。現行の皇室典範では皇位継承順位が最上位の男子と言うことになっていますので、該当するのは秋篠宮家の悠仁親王となります。ではその次はとなると、現状では誰もおらず、悠仁親王に親王が授からなければそこで男系は途絶えることとなってしまうのです。

何故こんなことになってしまったのでしょうか?それは敗戦後皇族の宮家が整理されて縮小した結果、秋篠宮誕生以来40年間皇室に男子が誕生しなかったからです。今のままであれば、内親王はいずれ臣籍降下して一般人となってしまうため、秋篠宮家以外の宮家は遠からず消滅してしまいます。一部には男系天皇制を絶対視する勢力がありますが、木を見て森を見ようとしない考えです。現在国民の多くは天皇制の存続を望んでいますが、残念ながらその将来は実に暗いとしか言いようがありません。政府はこの問題への深入りを恐れてその都度先送りにして貴重な時間を浪費してきてしまったのです。

高齢となった天皇が皇室の行方を案じなくて済むよう、政府は一刻も早くこの問題を解決しなければなりませんが、鳩山首相は先を急ぐ考えではないようです。しかし、問題解決までに残された時間はそんなにありません。手遅れとなって混乱を招かないよう政府の決断を期待します。

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マスコミの使命とは

英国人語学講師殺人事件で死体遺棄の容疑で逮捕された市橋容疑者の送検に際して、移送の取材を規制した千葉県警、行徳署の制止を無視したとしてTBS関係者が公務執行妨害容疑で逮捕されました。この件を含めて私はマスコミの姿勢はおかしいのではないかと思います。逮捕当日の移送時でも新幹線車内で通路をふさいで陣取ったり、到着した東京駅で構内を埋め尽くして容疑者周辺に群がって撮影したりして実況中継をしていましたが、一切必要ないと思います。

所轄外で容疑者を逮捕した場合、管轄の警察署に身柄を移送します。今回は世間の注目を集めた事件の容疑者でしたが、その移送の様子は別に一刻を争うものではありません。検察庁への身柄送致も法律に則って、逮捕後48時間以内に行うことが定められており、特段変わったことを行う訳ではありません。マスコミ、特にテレビ各社は移送の度に群がって撮影を行いますが、過度の視聴率競争の弊害としか思われません。

今マスコミに求められるのは、指名手配された容疑者の長期間の逃亡を許してしまったのは何故かと言うことを明らかにすることではないでしょうか。身元が明らかでない者の就労や整形手術が簡単に行われてしまっている現状の問題点の掘り起こしやその対策を提起することです。また、移動に公共交通を利用しながらこれまで補足出来なかった警察の警備態勢も問われなければなりません。今回は公開された写真が逮捕のきっかけとなりましたが、最近の手配写真やビデオ映像の公開もタイムリーに行われているとは言えません。確実に行動を把握出来ていて公開が捜査に支障をきたすのなら仕方ありませんが、相当日数が経ってから公開されても記憶が薄れてしまいます。

予定される行動について、資料を基にあらかじめ作られた報道原稿を予定稿と言いますが、これの映像入手に血眼になる姿勢が何とも愚かです。紙面、放送時間を割いてでも伝えなければならないもの、私たちが求めるのはそんなニュースなのです。TBSは当然ですが、全マスコミはもう一度報道の使命を思い起こすべきではないでしょうか。

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ゴン中山燃え尽きず

ジュビロ磐田は来期、FW中山雅史選手と契約しないと発表しました。中山はJ1最多の通算157ゴールを挙げ、ワールドカップ初ゴールも記録した炎のストライカーです。プレースタイルから幾多のケガに泣かされましたが、1998年には前人未到の4試合連続ハットトリック、Jリーグ年間最多得点となる36ゴール(現在も破られず)を記録、2000年には国際試合最短の3分15秒でのハットトリックを達成しています。

バイタリティ溢れる、がむしゃらなキャラクターが売り物で誰からもゴンの愛称で呼ばれ、彼の得点はゴンゴールと呼ばれて愛されてきました。中山を中心に高原、藤田、名波、奥、福西、服部達が縦横にピッチを駆け巡りチームは黄金期を迎えましたが、その後は資金力のなさから中山を除く上記のメンバー全てがチームを離れてしまい、とうとう昨シーズンは入れ替え戦を戦う羽目になってしまいました。辛くもJ1残留は果たしましたが、誰の目にも全盛期の勢いは見られずチーム作りを怠ってきたフロントの失態ばかりが目につく昨今です。

チームの若返りを謳ってはいますが、前田一人が奮闘しているだけで相手のマークにつぶされてセットプレイからの得点もほとんど出来ない有様です。かつてはドゥンガが試合中であっても若い選手にプレーを注意して指導したり、FWとして機能していない高原にCKを蹴らせるなど、ベテランと若手が混然となってチームを鍛え上げました。当然中山にもこのような役割をさせるものと思われましたが、選手の扱いが下手なフロントにその能力はなかったようです。

今シーズン、チームが低迷を続ける中でも中々ベンチ入りさえ叶わず、不完全燃焼であったことは傍目からも明らかでした。そうしてフロントが用意したお体裁のアドバイザーなるシルバーシートを蹴って、現役続行を表明しました。42歳と言う年齢を考えればプロでプレーすることは生易しいことではありませんが、36歳の工藤公康投手も尚現役を目指しています。中山には完全燃焼して納得してスパイクを脱ぐその日まで、ピッチに立ち続けて欲しいと思っています。

がんばれゴン中山!

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二俣一夜城

一夜城と言えば秀吉の墨俣一夜城が有名ですが、「二俣一夜城と戦国時代絵巻」のイベントで二俣城址に期間限定で天守が復活しました。二俣城は浜松城を巡る北遠の要衝であった為武田と徳川が戦火を交えた戦国の城ですが、武将としての優れた資質を恐れた信長により、家康の嫡男、若干21歳の信康が武田への内通の疑いで切腹させられた悲劇の城として知られています。切腹に至ったいきさつには信長陰謀説のほかに諸説があり真相は闇の中ですが、このくだりは国民的歌手の三波春夫によって昭和47年に長編歌謡浪曲「天竜二俣城」として作品化されています。

イベントは10月31日・11月1日の両日でしたが、一夜城は8日までその姿を留めていると言うので早速見に行って来ました。

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当時のまま残っている石垣に聳える、にわか作りの天守です。ずい分昔にここを訪れたことがあったのですが、当時とは比べ物にならないくらいにきれいに整備されていてびっくりしました。

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石垣は浜松城と同じ野面積みですが、角の部分は算木積みを取り入れて安定性を増しています。

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蔵屋敷跡。二俣城はその後家康の家臣によって守られましたが、家康の江戸への転封の後、ほどなくして廃城となりました。今でも石垣や土塁、空堀の一部が残っています。

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追手門跡。しっかりとした石垣が残っていました。

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二の丸から追手門跡を望む。秋草や兵どもが夢の跡、と芭蕉を気取ってみました。昨今は歴史ブームとか、身近な史跡を再訪してみるのもいいようです。

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社保庁ふざけるな!

消えた年金記録の問題は旧厚生省の怠慢、不正、正確性を欠く作業によって引き起こされ、いつ究明の作業が終わるのか全く目途が立ちません。長年まじめに掛け金を納付しながら、記録の改ざんや脱落によって年金が受給できずに苦しむ多くの国民をよそに、不正にかかわった職員までもが知らぬ顔を決め込んで社保庁から年金庁に逃げ込もうとしている態度は許せません。そんな中、名古屋市が独自の事業として自治体が保有する記録を基に消えた年金の照合に成果を上げているとの報は喜ばしい限りです。

ところが、浜松市も名古屋市にならって、自治体なりに照合の手助けをすることになり、静岡社会保険事務局に資料の提供を申し出たところ、「対象件数が少ないので必要ない」と門前払いをされて折角の好意を踏みにじられてしまいました。

盗人たけだけしいとはこの事です。元はと言えば自分たちの不始末で国民に多大な迷惑をかけているのにどの口でそんなことが言えるのでしょうか?責任者に猛省を求めるとともに、浜松市には社保事務局に猛抗議をすることを求めます。

社保庁よふざけるな~!

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呆れた防衛省

自衛隊の不祥事が続いています。幹部に至る全自衛隊員の家族情報を含む個人情報を名簿業者に売り渡した隊員がいましたが、防衛省はことの重大性を全く認識していません。この名簿を基に、重要情報にかかわる隊員の家族をターゲットにされれば最重要情報が流出してしまう危険性が極めて大きくなります。先にイージスシステムにかんする重要情報が外部に流出して日本の機密保持能力が全くないことが露呈して、F-22の導入に大いに影響を与えたとされています。敵対国に重要情報が伝わり、対抗策を講じられた上で攻撃された場合には多くの隊員が危険にさらされる危険があり、またこれまでに投じた数千億円単位の多大な税金が無駄となってしまいかねません。当然再発防止が図られ、手始めに個人パソコンの業務での使用を根絶するために多数のパソコンを購入しましたが、どうも危機管理をまともにする気がなかったようです。

今朝の中日新聞によれば、情報流出防止目的で抜き打ち検査を行いましたが、関係者が事前に検査日を通知して、検査に対応するよう極秘に指示をしていたと言うのです。食糧庁の事故米抜き打ち検査と同じ構図で、ことなかれ主義もここに極まれりと言った有様ですが、仮に重大な違反、違法行為が潜んでいたらどう責任を取るのでしょうか?身内擁護のつもりがあったのかも知れませんが、状況認識が甘すぎます。先の隊員情報など回収などできる筈もなく、この先どんな影響が出るか想像もできません。戦後の我が国は先の戦争の反省から膾(なます)を吹く状況下にあり、国防に関する処罰が極めて甘い状況にあって、スパイ天国と言われ続けています。いくら高額な装備をそろえても、こちらの手の内が敵に筒抜けでは話になりません。米国では囮捜査が日常的に行われていますが、大いに参考にすべきです。

防衛省は関係者の行為を「適切ではなかった」として情報本部長による口頭指導に留めたとのことですが、部下が部下なら上司も上司です。こんな大甘な考えでは隊員の意識は緩み切ったままで、第二、第三の情報流出は必至です。規律の乱れが隊員を危険にさらし、国民の血税を無駄にしてしまうことを肝に銘じるべきです。災害出動での活動が評価され、最近では一般市民の自衛隊への評価が高まりつつありますが、こんなことを繰り返していれば一気に支持を失ってしまいます。もし少しでも自浄能力が残っているのなら、当事者を厳正に処分すべきです。

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秋燃える

紅葉で山全体が色づくことを山燃えるなどと表現しますが、見頃を迎えた紅葉で燃える山を見に行ってきました。場所は愛知県にある天狗の棚という1200m級のちょっと変わった名前の山です。今日は大陸から冷たい高気圧が張り出してこの秋一番の冷え込みでした。登山口で7℃、長袖シャツでもちょっと小寒く感じました。

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冷えている分空気の透明度は十分で、木々の間から遠く真っ白くなった富士山や聖岳などの南アルプスの山々もくっきり見えました。途中の展望台からは80Km程先にある遠州灘が光って見えました。

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ブナの木は背が高いので、先月の台風でほとんどの木が葉を飛ばされていました。

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去年もこの山に来たのですが、あいにくの曇天でした。今年は台風で色づく前に葉を落としてしまった木が多かったのですが、今日は青空と太陽に恵まれて素晴らしい紅葉を楽しむことができました。

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約1200mの起伏が続く稜線は5℃。この秋初めての霜柱です。

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鮮やかな赤や黄色に混じって、こんな色も新鮮です。

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風が強くて常に葉が翻っているので、刻一刻と姿が変化していました。

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1200m付近は今日が一番の見頃だったのではないでしょうか。この週末も晴れてくれるといいのですが。

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さよならバートル

今日、3日は航空自衛隊入間基地の航空祭ですが、ここでの展示飛行を最後に退役する機体があります。航空自衛隊浜松基地の救難隊所属の最後のバートル、KV-107です。KV-107はバートル社(その後ボーイングに吸収)が開発した大型ヘリコプターですが、日本では川崎重工によってKV-107としてライセンス生産され、陸、海、空の自衛隊で採用されました。空自では1967年から52機が採用され、844号機が最後の現役機となりました。最近では自治体運用のヘリが増えましたので、以前ほどの出番はなくなったようですが、真冬の赤石岳稜線で登山者を救助したり、実に頼もしい存在でした。

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タンデムローター機としては最近ではCH-47が多くなりましたが、私にとってはずっと見慣れてきた雄姿です。

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入間でのラストフライトの後は、そのまま入間基地で展示保存されることになっています。

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後継のUH-60J。後続距離はKV-107を上回る1、295Kmもあります。

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さよならバートル、そして長い間地域の安全を守ってくれて本当にありがとう。

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イムジン河ふたたび

加藤和彦氏の追悼番組として今日、NHKのBSで2002年収録のフォーク・クルセダーズの新結成記念解散コンサートが放送されました。加藤和彦、北山修と応援メンバー坂崎幸之助により懐かしいフォークルの曲の数々を久し振りに「オリジナル」で聴くことが出来ました。中でもイムジン河はオリジナルバージョンの他にハングルへ逆訳詞したものと新たに作った歌詞を加えたイムジン河~春~バージョンが演奏されました。加藤氏、北山氏ともこの曲に対する思いは余人には到底判らない程深く、複雑なものがあるはずなのに、両氏とも実に淡々と歌っている姿に思わず涙してしまいましたが、これほど数奇な運命をたどった曲も珍しいのではないでしょうか。

イムジン河は若者による日朝の融和、南北朝鮮の平和的統一を願った曲だったのですが、政治状況に翻弄され、多くの人に望まれながら作詞の松山猛氏の純粋な思いは中々世の中に認められませんでした。2004年制作の井筒和幸監督の映画バッチギによって改めて日の目を見ることになりましたが、おそらくこのコンサートが何らかのトリガーになったのではないかと思います。

加藤氏が鬼籍に入ってしまった今、二度とあの歌声をステージで聴くことは出来ません。しかし、いつかイムジン河が自由に行き来出来る河になった時、千の風になった加藤氏が歌うイムジン河をきっと耳にすることが出来るのではないかと思っています。

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秋日和

昨日はなんだか暖か過ぎる気候でした。家にいるのがもったいなくて、ワンコを連れて低山を歩いてきました。風もなくTシャツ1枚で気持ち良く山道を歩いていると足元には野の花が日差しを惜しむように咲いていました。

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今の季節一番ポピュラーな花でしょうか。

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こちらは背の高いリンドウです。

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咲いている場所によって微妙に色が違います。

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低山は紅葉には少し早いのですが、色付き始めた葉が目を引きました。

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のんびり屋さんのナデシコが咲いていてびっくり。

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野に咲いているから野菊ですが、色々種類があるようです。これは多分、ヤマジノギクかな~?

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自然薯の葉が黄葉していました。周辺はイノシシが掘り返した跡がそこかしこに見られました。

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上を見たり下を見たりと大忙しですが、センブリの花です。

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マツムシソウもそろそろ終わりを迎えていました。

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林道脇のツワブキが一斉に花開いていました。この花が咲くと、もうすぐ冬の到来です。陽だまりなんて言葉を思い出してしまいましたが、秋が満喫出来た一日でした。

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