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無謀か冒険か

片山右京氏のパーティーが富士山で高地トレーニング中に遭難しました。片山氏は南極への遠征に備えて昨日入山し、9合目6、7合目付近に幕営しましたが、夜半にテントが吹き飛ばされて救助を要請していました。片山氏は自力下山して3合目付近で捜索隊に救助されましたが、現地は悪天候が続いており残る二人は絶望と思われます。推測ですが、転落の際に負傷して歩行困難になったものと思われ、風雪を伴う氷点下20度の低温下では生存は極めて困難と思われますが、本格的な捜索は天候が回復しないと無理かも知れません。

事故の詳細は今後明らかになると思いますが、以前から言われていた冬の富士山の危険性が改めて浮き彫りになった形です。但し、片山氏の経歴が元F1レーサーであることから無謀登山視する人がいるかも知れませんが、私は不可抗力に近かったのではないかと考えています。強い冬型の気象状況での登山は困難を増しますが、局地の高山に登るのであれば克服する能力が求められます。9合目6、7合目に幕営したのは予想以上の悪天候か、メンバーの不調によって頂上に達することが出来なかったからではないでしょうか。

冬山に強風はつきものですが、富士山は独立峰であることから特に風が強く、強風による滑落が度々発生しています。また、最近のテントはフレキシブルに変形することで強風に強いドームテントが主流ですが、ひとたび浮き上がってしまえば斜面を転落してしまいます。幕営にあたって十分な平坦が確保できたのか、固定用のロープを十分張ることができたのかが気になるところです。

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コメント

片山氏は父親がロッククライマーだったことから、幼少のころから登山の英才教育を受けていたと答えていましたね。
今回の疑問点は、どうして片山さんだけ助かったのか?です。
同行社員も登山経験者だったそうですが、南極遠征に参加する予定だったのかは不明です。登山者の装備に差はなかったのか?
2人が寝るテントと1人が寝るテント、同条件の中設営した場合、2人用のみが吹き飛ばされることは考えられにくいです。

登山装備は年々軽量化、高性能化しています。これにより、登山レベルのハードルが下がってきていることも確かです。
しかし、所詮は生身の人間が登るのです。体力や経験値が最優先事項に変わりはありません。片山氏が生存できたのもその差なのかもしれません。

投稿: 山奥 | 2009年12月19日 (土) 06時12分

山奥さん、コメントありがとうございます。今回の山行内容については遭難者の家族への配慮か、現段階では不明な点が多いので以下はあくまで推測です。

サポートの2名は下で待機し、片山氏だけが登頂をめざしたようですから、南極遠征は片山氏のみが参加することになっていたのではないでしょうか。もしそうであれば標高の面で装備の差や心の緩みがあったのかも知れません。
片山氏だけが生還できたのは、テントとともに滑落した2名はその段階で外科的ダメージを受けてしまい行動出来る状態ではなかったのではないかと思います。
2人のテントが飛ばされたのは1人用に比べて投影面積が大きく、風圧を受け易いことが影響したかも知れません。また、設営場所や積雪状況によってテントをどれだけ雪面に埋め込めたかの差が出てしまったのではないかと思います。

投稿: 雨辰 | 2009年12月19日 (土) 07時21分

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