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2009年12月 2日 (水)

社会的コスト?

千葉県松戸市の女子大生殺人放火事件で、ATMから現金を引き出した48歳の男が特定され重大な局面を迎えています。容疑者は強盗その他により服役して今年9月に出所、直後から入浴施設に宿泊しながら強盗等を繰り返していた模様です。刑法犯罪者の再犯が問題になっていますが、出所早々に凶悪事件を引き起こしていたことになり、服役が犯罪の抑止力になっていなかったことになります。我が国は犯罪の処罰が甘いと言われますが、この方面の検証も必要だと思います。

一方、高齢の出所者が頼る身寄りもなく、微罪繰り返して刑務所暮らしを希望する事件も後を絶たないようです。新卒者の就職口さえ見つからない昨今、元服役者と言うハンディを持つ高齢者が定職に就くのは至難のことです。先の容疑者の場合、どこまで就職の努力をしたかは判りませんし、もしかしたら最初から働くつもりなど無かったのかも知れません。

しかし、刑期を終えて、行く当てもなく寒空の下に放り出されるのも大いに問題なのではないでしょうか?刑務所では出所後の職業訓練が行われていますが、就職や住居の支援は行われていないようです。犯罪者はもちろん悪いのですが、生活の手段が見つけられずに犯罪に走るのは社会の仕組みにも問題があると思います。

出所者の生活を保証することは被害者の立場からすれば許されるものではないのでしょうが、生活困窮者による新たな犯罪を引き起こさないためには社会としても何らかの方策が求められるのではないでしょうか?

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コメント

こんばんは。


zeroも同じように思います。
元服役者(犯罪者)の就職や住居など生活の最低限の安定を保証するような政策というのは、なんだか納得もいかないと思いますが、出所者が雨風をしのいで3食与えられて生活できるのが刑務所だから再犯を・・・・・・
って、これはおかしいですよ。
しかし、自分の身に置き換えてみたら、住居もなく就職もできず収入がなければ、もしやということも有り得るかと考えてしまいます。そういった再犯者の被害者が我が子だったらと考えると、雨辰さんの考えに同感せざるを得ません。


話は変わって、秋の田園風景や浜松の画像、あるいは樹木の葉の画像など、かなーり癒されてましたよ。遊びに行けない中で夢閑人倶楽部での画像は輝いて見えました。
癒されてました。
ありがとうございました。
これからも自然派画像のupを期待してますよ。

投稿: zero | 2009年12月 2日 (水) 19時33分

「スリーアウト、ノックダウン」
(チェンジは無いんです)
犯罪を繰り返す人間は厳罰(死刑・終身刑)に処するべきです。
理由はなんであれ、犯罪は犯罪。
ケースによっては、改心する場合もあるかもしれませんが、私利私欲のために行った犯罪は厳罰に処するべきです。
そのためには、刑務所の環境をもっと劣悪にし、重度の強制労働を科するべきです。

不況が長引けば、軽犯罪を犯して服役することで生きながらえようとする輩も数多く出てきて、刑務所は満杯になるでしょう。

私たちは何故犯罪を起こさないのか?
決して裕福ではなくても。
理性や社会通念の欠落した人間には、恐怖による統制しかないのです。

投稿: 山奥 | 2009年12月 2日 (水) 20時02分

zeroさん、コメントありがとうございます。出所者をどのように社会に受け入れるのかと言うのは実はものすごい問題なのだと思います。
戦後の貧しい時代には生きるために止むを得ず罪を犯すこともありましたが、社会にも暖かく受け入れる余裕がありました。
高度成長期は人情味あふれる社会を変質させてしまいましたが、仕事はどこにでも転がっていました。

しかし日本経済に陰りが見えた時、一度社会をドロップアウトした人々を支えるセイフティネットはもうどこにも見当たりません。刑期満了になった受刑者を受け入れ先がないまま社会に放り出すのは、駐車場を作らずに駐車違反だけを取り締まるいたちごっこに似ています。衣食足りての状況を何とか確保したいものです。

>秋の田園風景や浜松の画像、あるいは樹木の葉の画像など、かなーり癒されてましたよ。

ありがとうございます。私も現在は明日を心配しながら生きる口ですが、何か他人とは違った視点で郷土を眺めたいと思っていましたが、力不足を実感していました。
zeroさんのお褒めの言葉が背中を押してくれたので、また明日からの元気が湧いてきました。これからもよろしくお願いします。

投稿: 雨辰 | 2009年12月 2日 (水) 20時25分

山奥さん、コメントありがとうございます。どこかの国でスリースイング、ノックアウト法なんてのを施行しましたが、その後の状況はどうなんでしょうか?

いとも容易く再犯に走る元服役者がいるのは事実です。しかし薬物犯罪の場合でも出所者のための公的厚生施設が無く、本人は厚生しようとしても薬物の習慣性によってフラッシュバックし、再び薬物を使用したところを逮捕するのはネズミ取りによるスピード違反の取り締まりと同じで、犯罪の撲滅とはベクトルが違っているように思います。

犯罪者には犯情に応じて厳罰を科すことには同意ですが、それだけで犯罪を減らすことは出来ないのではないでしょうか?社会の平穏のためにはそれなりのコストが必要なのではと思った次第です。

投稿: 雨辰 | 2009年12月 2日 (水) 20時48分

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