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ホンマかいな

北大の日置教授が米国地球物理学会で、昨年発射されたテポドン2号の推進力は1号の8倍だったと発表していたことが明らかになりました。日置教授によれば、ミサイルの噴射ガスに含まれる水の分子によって電離層中の電子の数が減少するので、電子数を測定することによって推力を比較出来るとのことです。

測定の結果、推力比が8倍となった訳ですがこの数字はいささか疑問です。北朝鮮はテポドンについて詳細を明らかにしていませんが、公開されている映像から1号の1段目は単体エンジンで、2号は同規模のエンジンを4基束ねたものと判明しています。また、使用されている燃料も1号と2号は同じ非対称ジメチルヒドラジンと考えられるため、飛躍的に推力が増大したとは考えられません。どう考えてもエンジンが増えただけの推力アップが妥当で、1号の4倍程度と見るのが正しいと思われます。但し、液体燃料ロケットは燃焼制御が可能なため、単体エンジンと4基のクラスターでは飛行速度によってパワーを変化させている可能性は残ります。おそらく2号では推力に余裕が生まれた分だけパワーを絞り、燃焼時間を増やすことによって射程距離を伸ばしたものと考えられます。また1段目の到達高度、距離も1号とは異なりますからこのことが影響しているのかもしれませんが、いずれにしても搭載する弾頭重量がほとんど変わらず、射程距離を2倍程度にするのに推力を8倍にする必要はありません。

日置教授は測地学が専門ですからロケット工学については畑違いですから、数字を鵜呑みにしてしまい誤った結論を出すことも仕方ないのかも知れませんが、せめて推力と電離層中の電子数の相関関係について実証することが必要だったのではないでしょうか。

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