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2010年2月28日 (日)

ツァー登山遭難事故について

昨年夏のトムラウシ大量遭難事故を受けて「遭難事故を考えるシンポジウム」が神戸で開かれ、事故の関係者や弁護士、旅行業者、一般登山者など240名が参加しました。事故が何故起きたのかについて、それぞれの立場から発言がありましたが、その中に気になる意見がありました。
ツァーガイド経験者によれば、当初の計画通りに進行しないと客からクレームが付き、主催会社の評価が下がったり日当が減らされると言うのです。高い料金を払ったからには目的地に行って来たいと言う気持ちは分かりますが、如何に優秀なガイドと言えども悪天候や参加者の体調不良はどうにもなりません。

ではどのような人がツァーに参加するかと言えば、一般的には体力や危険予知など自身の技量が不足していて不安がある人が、安心料として費用を払ってツァーに参加する訳です。ガイドは安全に登山を催行する義務がありますが、絶対的な悪条件を変えられる訳ではありません。客も安全を求めて参加するのであれば、危険を犯してまで計画の遂行を強要するのはおかしな話です。
あらかじめツァーの規約に周囲の状況により計画を変更することがあり、天候不良などは主催者側には責任がないことをより明確にしておく必要があるのではないでしょうか。
また、良質な業者の選定がし易いように、施行回数と救助要請をした遭難トラブルを客観的に評価して安全率と言ったような指数化してはどうかと思います。客は安全率99.99%の業者と98%の業者とを選択することが出来る訳で、これによって安全第一がより徹底されれば意義のあることではないかと考えます。

いずれにしてもガイドが同行しながら大量の遭難死を招く事故はこれを最後にして欲しいものです。

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どんな名峰に登頂するよりも、無事に帰ることに勝る山行はありません。

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コメント

安全率評価には疑問を感じます。

かえって業者に競争を煽るような事にならないでしょうか?
(良い意味での競争もあるでしょうが)

客観的な数値判断となると、第三者によるデータ解析となります。山の難易度で細かく分類することは難しく、単純にツアー回数と救助要請回数となると、閑散期に難易度の低いツアーを数多くこなしてしまえば、数字上の安全率は上がると思います。

評価をなんとか上げて、営業につなげたいと思うのが人情。

参加する人間側にも大いに問題があると思いますね。

投稿: 山奥 | 2010年2月28日 (日) 08時11分

山奥さん、コメントありがとうございます。安全は他人任せでは絶対に駄目ですね。「安全率」は一つの考え方で、ご指摘のような水増しや事故隠しも十分考えられます。完全無欠な制度などあり得ませんから一つの考え方と言うことで。
また、どうしても確実に登頂したいと考える人もいるでしょうから、「安全率」ではなく「登頂率」的なものでガイドを選ぶ選択もあるのかも知れません。

かつてマッターホルンを目指したことがありましたが、天候不良で断念しました。この先再びトライすることはないと思いますが、今ここに無事でいられることを私は幸せだと思っています。

投稿: 雨辰 | 2010年2月28日 (日) 08時44分

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