« 遠隔地地震による津波の予報 | トップページ | 道迷い遭難について、その2 »

なくならない山の道迷い

宮城県の船形山に登山した男女3人のパーティーが、悪天候で視界を失って自力下山が出来なくなり、雪洞でのビバークを2晩余儀なくされましたが、今日の午後に捜索中の自衛隊員に発見されて無事救出されました。このパーティーは日帰りの予定で入山したのですが、視界を失って下山出来なくなったものです。翌朝には、携帯電話が通じて遭難の状況を伝えることが出来たのですが、位置を特定できず悪天候もあって救出することが出来ませんでした。

本日も朝からヘリを飛ばして捜索を再開しましたが、視界不良で空からは発見出来ず、上部に空輸された自衛隊員がついにトレースを発見して無事救出することが出来ました。
遭難時、冷静に雪洞を掘って体力を温存したことが生還につながった訳ですが、典型的な下山時の道迷い遭難の事例でした。雪山では視界を失うと帰路の方向が分からなくなります。これを防ぐために、登高中に赤布をつけた竹竿を目印に立てたり、コンパスで方向を定めながら下山するのですが、低山では尾根が複雑なために分岐点を下りすぎてしまい、別の尾根に入り込んで現在地を見失った模様です。

現在ではこのような時にはGPSを利用すれば、現在位置がピンポイントで把握出来るので救助隊に正確な位置を通知出来ますし、ナビ機能によって元来たルートを迷わずに戻ることが可能です。かつては端末も結構な値段がしましたが、現在では全国版20万分の1の地図を内蔵したエントリーモデルなら3万円以下で入手可能です。少しの出費で安全が確保出来、大勢の人に迷惑をかけることが防げる訳です。私は販売業者と何の関係もありませんが、もしこの先も安全な登山をするつもりなら、ハンディGPSの導入を検討すべきと思います。

|

« 遠隔地地震による津波の予報 | トップページ | 道迷い遭難について、その2 »

コメント

携帯電話の発信電波で位置は特定できないのでしょうか?
最近の携帯電話はGPS機能もあるので、使えそうな気もします。

映像ではすそ野が広く、地形に特徴の少ない低山だったので、的確な位置の説明ができなかったのかな?

高齢のパーティで2日間山で夜を明かすことになっても無事だったことは奇跡だと思いました。

投稿: 山奥 | 2010年3月 3日 (水) 20時43分

山奥さん、コメントありがとうございます。推測ですが、携帯電話の位置探索は3点測量のような複数の基地局での受信が必要なのではないでしょうか。現地が山間地なので受信出来る基地局が限られ、位置が特定出来なかったのではないかと思います。

山のベテランは周囲の視界を基に位置を特定することが出来ますが、視界を失えば現在位置を知る術はありません。
以前にも書きましたが、登山のスタイルに囚われることなく、安全登山のためには各人がGPSを携行すべきと思っています。

投稿: 雨辰 | 2010年3月 3日 (水) 21時11分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/171584/47716590

この記事へのトラックバック一覧です: なくならない山の道迷い:

« 遠隔地地震による津波の予報 | トップページ | 道迷い遭難について、その2 »