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2010年4月 3日 (土)

本田宗一郎ものづくり伝承館

今や世界有数のカーメーカーとなったホンダを一代で築き上げた本田宗一郎氏の業績を後世に伝えるため、出身地の浜松市天竜区に「本田宗一郎ものづくり伝承館」が1日オープンしました。
http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20100402/CK2010040202000150.html

新聞の見出しは世界のホンダを後世にとなっていますが、伝えるべくは勿論本田宗一郎です。
本田氏は田舎の鍛冶屋の長男として生まれましたが、年少期に見た自動車や飛行機に強い憧れを持ち、自動車修理工から身を起こして本田技研を創立し、世界的な企業に育て上げました。終戦後の日本では数多くのオートバイメーカーが乱立し、浜松周辺でもライラックの丸正自動車やヤマハ、スズキが起業しましたが、ヤマハが日本楽器、スズキが鈴木織機を母体にしていたことを思えば、個人創業した本田氏の志の高さとバイタリティには舌を巻くほかはありません。

彼の飛行機に対する強い思いはオートバイエンブレムのウィングに表わされていますが、ホンダが4輪メーカーとして確立すると次の目標として飛行機作りに突き進みました。この辺りは飛行機メーカーから自動車に移行した富士重工とは対照的で面白い所です。多くの航空機メーカーがエンジンは専業メーカーに依存している中、ホンダはジェットエンジンであるターボファンエンジンを自社開発してしまい、2011年中にはこのエンジンを搭載したビジネス用のホンダジェットを市場に送り出す予定です。

トヨタの礎となった豊田織機を創立した豊田佐吉も近隣の湖西市の出身ですが、ホンダ、スズキ、ヤマハと世界的な乗り物メーカーが浜名湖周辺から生まれたことは大変興味深いところです。
機会がありましたら是非一度「本田宗一郎ものづくり伝承館」を訪れ、熱い情熱の軌跡をご覧頂きたいと思います。

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