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2010年4月13日 (火)

命の翼

静岡県西部地方は総合病院が充実しているので、幸いにして全国的に問題になっている救急患者のたらい回しなど聞いたことがありません。更には2001年から民間の聖隷三方原病院による県域を越えたドクターヘリの運行で、山間部などの急患の救命率に貢献しています。

浜松市はこのような中、広域合併によって政令指定都市となりましたが、新たな市域となった市街地から遠く離れた地域の救急医療が課題となりました。救急医療の場合高度な設備や充実した医療スタッフはどうしても市街地に集中していますが、山間地からの搬送は道路事情によって時間を要します。浜松市はこれらの難問を解決すべく静岡市に続いて今年の5月から消防ヘリの導入することとなり、市街地北方の北区にヘリポートを設置ししました。離陸から5分程度での現場到着を目標としているようですが、最北の長野県境までは40Km程ありますから10分位かかりそうですがそれでも大変な短時間であることには変わりありません。(ユーロコプターAS365N3の最高速度はおよそ280Km/hなので、5分で23Km飛行できます)

ところが5月からの本格運用を目指して仮運用中の12日、天竜区春野町で急患が発生し、救急車では収容と搬送に2時間を要することから消防ヘリが初出動することになりました。患者収容後わずか9分で総合病院に搬送し、30分の時間短縮となりました。救急患者の場合、早期の治療開始が生存率やその後の経過に大きく影響します。
浜松市ではドクターヘリと連携しながら、救急車では搬送に1時間以上を要する場合に出動することを予定しているそうですが、言葉を変えれば遠州灘から2300mの山間部まで市内のどこからでも119番通報から1時間以内に救急病院に搬送されることがほぼ約束される訳で、大変恵まれた救命環境と言えるのではないかと思います。

Photo

浜松市の消防ヘリ「はまかぜ」

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