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恵那山広河原ルートの現況

コースタイムが短いことから恵那山登山の人気ルートとなっている広河原ルートですが、阿智村のHPに気になる記事が載っていました。

http://www.vill.achi.nagano.jp/2010/03/post-110/

アプローチとなる林道で2ヶ月間にわたって工事が行われると言った内容です。この林道は幅員が狭く地質も悪いのでしょっちゅう落石があるのですが、一時は通行止めになる可能性もあったと言うことで状況が心配でした。昨日(5月30日)に恵那山に登ってきましたので、状況をお知らせしたいと思います。

結論から言えば登山に関しては何の問題もありません。今年は各地で積雪の多さが話題となっていますが、コース上に残雪は全くありません。

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ゲート手前の道路上にも直径60cm以上はあると思われる岩が落下していましたが、登山口までの道路上には大小の岩石が散乱している箇所が何カ所もあります。このような場所では長居は無用です。
写真の箇所はひさし状に作った鉄筋コンクリートの路盤が崩落してしまったもので、これが今回の工事の主体ではないかと思われます。

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ピンボケでお恥ずかしい画像ですが、こんな箇所が何カ所もあります。

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今年は遅くまで低温の日が続いたせいか、上部では若葉の芽生えが遅れていました。植物たちも天候不順には困ったことでしょう。

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何を今さら

社民党党首の福島瑞穂氏は鳩山首相から罷免されたことを受けて、罷免は社民党の切り捨てとして連立離脱を決意したと伝えられています。

混乱を巡っての首相の責任は当然として、でもそれって初めから分かっていた筈のことだったのではないですか?
そもそも安全保障政策で相いれない立場の社民党が政策協定を組むのはともかく、入閣するのはどうみても無理がありました。それを今になって自党の主張が通らないからといって、閣議決定の署名を拒否するのは閣僚としての自覚がそもそもなかったとしか言えません。もしどうしても内閣と違う主張を押し通そうと思うのであれば、辞任するのが筋だったと思います。罷免されたから・・・・と言うのはお門違いだと思うんですがねぇ。  ┐(´(エ)`)┌

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確かにルーピー

沖縄普天間基地移設問題で鳩山首相が招集した全国知事会議が27日開かれましたが、またしてもトンデモ発言が飛び出しました。そもそもこの問題は首相の個人的な思いつき発言に端を発し、国外・県外移設発言に飛びついてしまった多くの沖縄県民に希望を、そしてその後の迷走ぶりに失望と大きな怒りを与えてしまい、問題の解決をより困難にしてしまいました。

鳩山政権の悲劇は、準備なく政権に就いてしまった素人総理を支える大番頭を欠いてしまったことです。本来官房長官が主としてその任に当たるのですが、当然国内外の莫大な過去の経緯や、多岐にわたる行政機構や関連法規など多くのその分野の精通者なくして円滑な補佐はできません。自民党政権下においてカミソリの名をほしいままにした後藤田正晴氏や7つの内閣で官房副長官を務めた石原信雄氏のような人材が見当たりませんし、積極的に求めようともしませんでした。そして民主党は「政治主導」「脱官僚」を幻想したまま、この問題でも現実対処能力を欠いた対応しか出来ない事を露呈し続けてしまいました。今回一番問題となったのは尖閣諸島の領有権発言です。
首相は知事会での尖閣諸島の領有についての質問に答えて、「帰属問題に関しては日本と中国、当事者同士で議論して結論を見いだしてもらいたいということだと理解している」と発言してしまい、今もってこれを訂正していません。

我が国は1885年以来、一貫して尖閣諸島の領有を国際的に主張してきましたが、この間、このちっぽけな島の帰属について異議を唱える国はありませんでした。敗戦後沖縄が米国の占領下にあった時も同様です。ところが返還された70年代に入ってこの地域に石油資源の埋蔵が確認されると突如台湾と中国が領有権を主張し始めたのです。中でも中国は従来から領有権を主張していたが、国際的に公言してこなかっただけなどとおよそ論理欠いた主張で話になりません。
外務省のHPでは「尖閣諸島の領有権についての基本見解」としてこれまでの国会答弁や歴代内閣の方針を受け継いだ我が国の立場を明らかにしています。首相発言はこれを真っ向から否定しまうもので、中国にみすみす付け入る隙を与えてしまうものです。

流石に岡田外相が領有権は確定済みと首相発言を修正していますが、当のご本人や官邸スタッフは沈黙したままです。周囲の猛烈な反発がありましたので、まさかこの発言の意味が分かっていないことはあるまいと思うのですが、もしそうだったとしたら本当にトホホです。

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架空の話

インターネットを利用して仮想空間を構築し、アバターが住民として社会生活を送る土地を売買して、仮想空間での様々な商取引を実現させ、その利益を現実社会に還元させるとしていたビズインターナショナル社が、27日埼玉県警の家宅捜索を受けました。ビズ社は「フレバー・ネットワークス」に仮想空間「エクシングワールド」に関するソフトを開発させ、2009年6月に会員に公開するとして28、000人からおよそ100億円の資金を集めていましたが、実際には触れ込みのような仮想空間は実現できず、特定商取引法違反(不実告知)の疑いが持たれています。

ビズ社は勧誘に当たって、仮想現実社会で先行する「セカンドライフ」をはるかに上回る高機能な「エクシングワールド」を立ち上げるためにコンテンツやネット環境の整備に資金が必要になる。そのために1口37万円でプレ会員を募集し、プレ会員になって新たに会員を獲得すれば、1人につき高額な報酬を支給するとネズミ講まがいの募集を行いました。この辺りは、もし勧誘が問題化した時に実行者はプレ会員でビズ社には責任がないと主張するためだったとも考えられます。

実は私は京都時代に知人の勧誘で、仕方なくこの勧誘セミナーに参加したことがあったのですが、超有名企業がこのプロジェクトに参加しているだのやたら景気のいい話の割にその根拠となる物証が乏しかったのと、会員を勧誘するといかに高収入を上げられるかということに力点が置かれ、技術的な背景はほとんど説明しなかったので、どうしても構想の実現に対する疑問が拭えず、怪しげな話だと判断してそれ以上踏み込むことはしませんでした。

今思えば、手元に資金がなかったのが幸いしましたが、仮に高額な収入を持つ身であったならば気持ちが傾いていたかも知れません。今後の捜査のポイントは、関係者が構想の実現が不可能だったことを認識していたどうかということに絞られます。ITを謳い、時代の最先端の技術を駆使したかのような華やかな世界を作り上げるとした「エクシングワールド」でしたが、シャボン玉の泡のように消えてしまったのはヴァーチャルリアリティ(仮想現実)の危うさを見せつけられた思いです。

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イタチがいたっ、チッ。

苦しい駄洒落のタイトルですみませんが、随分久しぶりにイタチを見かけました。先週から新しい職場に往復50Km程のマイカー通勤をしているのですが、今朝信号待ちで何気なく窓の向こうを見ると何やら小動物がいました。田畑に混在する遊休地の雑草が低くなっている所を通り抜けるところをたまたま目撃したのです。一旦立ち止まるときょろきょろと周囲を見回しました。体形からイタチに間違いありません。帰ってからネットで調べたら、最近は外来種のチョウセンイタチが関西を中心に繁殖しているようです。
目撃地点が国道沿いなので、もしかしたらチョウセンイタチが勢力を広げつつあるのかも知れませんが、何分距離があったのと、ほんの数秒の出来事だったので、ニホンイタチとチョウセンイタチの区別は判断が付きません。ただ、何にしても長らく目にすることのなかった野生動物を見られたのは幸運でした。ヽ(´▽`)/

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梅雨入り間近?

週明け早々に西日本を中心に強い雨が降りました。昨年は兵庫県や山口県で大変な豪雨災害がありましたが、今回も兵庫県で洪水寸前まで水位が上昇してしまいました。最近今まであまり目立たなかった地域で水害が増えているような気がします。気候変動によるものなのか、森林伐採や宅地開発によるものなのかはわかりませんが、今までの常識をリセットする必要があるようです。

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ところで、雨が上がったら睡蓮が咲いているのに気が付きました。まるで梅雨入り間近だよと人間達に教えているかのようですが、お手柔らかに願いたいものです。

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何だかなあ その2

最近の民主党の有様には首を傾げることばかりですが、これには流石に呆れ果ててしまいました。今度の参議選に民主党静岡県連は現職の藤本氏を公認していますが、某幹事長は共倒れの危険が大きいとして二人目の擁立を見送った県連の決定を完全に無視し、強引に二人目の候補を立ててしまいました。このような擁立のいきさつから、県連も主力支持母体の連合静岡も二人目の候補の支援はせずに現職のみに注力することにしています。

そして明らかになったのは、他の候補全員には支払われたのに、公認一人目である現職候補の藤本氏には選挙対策費を支払わないと言う党本部の方針です。当然某幹事長の指示と考えるのが自然です。佐藤泰助財務委員長などは幹事長の意向に逆らったから県連の活動費と藤本候補の選挙対策費は支給しないと公言していますが、まるで水戸黄門の悪代官の世界です。民主と名付けられた党名は冗談としか思えませんし、とてもじゃありませんが国民に開かれた政党とは思えません。

迷走を繰り返す党首が党首なら、幹事長も幹事長でやりたい放題です。政権が崩壊しようが、選挙に大敗しようが自業自得で仕方ありませんが、幼稚な田舎芝居に付き合わされる国民がいい迷惑です。 \(*`∧´)/

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何だかなあ

口蹄疫の被害が留まるところを知りません。お粗末としか言いようのない農水大臣は国の措置に齟齬はなかったと胸を張っていますが、手塩にかけた牛や豚を発症もしていないのに殺さなければならない畜産農家の心中を思えば、国民に向けての口の利き方を100年修行してから出直して来いと言う他はありません。

宮崎県は県が管理する49頭の種牛に発症が見られないので、殺処分の対象から外すように国に求めましたが、国は例外は好ましくないとの理由でこれを認めない方針のようです。しかし、一般の飼育牛と今後の全国の畜産経営に大きな影響を与えかねない種牛とを同率に論ずるのは如何なものでしょうか。今の政府の論法は「お上が決めたのだから下々はただ黙って従えば良い」との姿勢が透けて見えてなりません。鳩山首相は施政方針演説で命を守りたいと何度も連呼しましたが、畜産に携わる農民の命、心を慮っているとは到底思えません。

思えば鳥インフル、新型インフル、そして口蹄疫と国は何時も初動での封じ込めに失敗しています。これだけ国境を越えた人的交流が活発になった現代では、海外から何時ウィルスが持ち込まれても不思議はありません。そして病気に潜伏期間がある以上は感染が発見された時にはその周囲に相当感染が広がっていると見るのが当然です。
しかも消毒は限られた関係者に対してのみ行われているようですが、ある情報ではTVクルーが無消毒で発生近隣地区を走り回り、感染を助長した疑いさえあるようです。外国では一般通行車両にも車体全体に消毒液を噴霧して効果を挙げているようですが、この辺も行政、特に国の取り組みは甘かったと言えるのではないでしょうか。

今回、封じ込めに失敗してから全頭処分を行うための時間稼ぎの目的でワクチンが初めて使用されましたが、最初から使用してしていればこのような広がりを招くことはなかった筈です。農政に誤りはなかったなどとの寝言は布団の中だけにしてもらい、二度とこのような不手際を繰り返さないように今回の事例を詳細に検証して今後に備えてもらわなければなりません。

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近所にコンビニができました

我が家から歩いて3分の所に町内4店目となるコンビニが出来ました。開店セールのせいもあって今のところ大賑わいで、10台以上確保されている駐車場が満車になることもあるようです。私は出先で食糧を調達するぐらいの利用法なので、あまり恩恵はないのかも知れませんが、予備の冷蔵庫が増えたのは何かの時には助かります。cafe

しかし、他町も含めると1Km圏内に8店舗程が競合している状況ですが、そんなに旨みのある商売なのか他人ごとながら気になります。24hours

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お見事、H‐ⅡAロケット打ち上げ

金星探査衛星「あかつき」を搭載したH‐ⅡAロケット17号機は、天候不良で打ち上げが延期されていましたが、本日6時48分種子島宇宙センターから無事打ち上げられました。ロケットブースターSRBーAの分離にも成功し順調に飛行を続けています。今後は搭載した衛星を順次軌道に投入していきますが、これらの成否についてはもう少し時間がかかりますので、まずは17号機の打ち上げが順調に行われたと言ったところに留めておきます。

5月21日追記:
「あかつき」を含め搭載衛星の軌道投入に成功ですね。日本の宇宙技術は、何とかやれるのレベルから確実に実施できるレベルに完全に到達したと思います。小惑星探査衛星「はやぶさ」で培った自立飛行技術は、これから大きく花開く時代を迎えるでしょう。

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お粗末、千葉県警科捜研の失態

日本中を震撼させた毒入り中国製冷凍ギョーザ事件で思わぬ余波がありました。当初、中毒被害が出た家族が食べたギョーザの袋を、千葉県警の科学捜査研究所が鑑定しましたが、袋に穴が開いていないと言う鑑定結果でした。このため、包装前の混入ではないかとの疑いが持たれ、製造時の安全管理に問題はないとする中国側と外交問題にまで発展する騒ぎになってしまいました。ところが、中国人容疑者が逮捕され、供述から包装の上から注射針で農薬を注入したことが明らかになったことから、警察庁の科学警察研究所で顕微鏡を使い再鑑定したところ、1~2ミリの穴2個が開いていたことが確認されたものです。千葉県警もとんだ罪つくりなことをしてくれたものです。それにしても2ミリの大きさの穴なら肉眼でも十分見えそうですがそれをを見逃す科学捜査研究所って何なのでしょう?

聞くところによれば千葉科捜研ではルーペを使ったとのことですが、シャイロックホームズの時代じゃあるまいし、今時素人でもCCDを使ったちょっとしたマイクロスコープを持っている時代ですよ。また、平面の穴を探すのであれば光の干渉縞のモアレを使用する方法も考えられたのではないかと思います。
当時すでに足利事件の誤鑑定が問題になっていましたが、あまりの杜撰さにあきれるばかりか、強い怒りさえ覚えます。しかもこの国辱ものの不始末にも関わらず、組織として未だに何のコメントも発表していません。千葉県警さん、いくらなんでもお粗末すぎませんか。 ┐(´д`)┌

※追記 中日新聞のWeb版(5月14日 20時45分)に以下の記述がありましたが、発言者名が明確になっておらず、氏名不詳の個人の見解と考えます。

県警幹部は「結果的に失態と言われても仕方ない」とミスを認めた。

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元気印に脱帽

叔母が脳梗塞を患ったと聞いて、早速見舞いに行ってきました。父の妹に当たる今年94歳になる叔母は末の息子(私にとって従兄)と二人暮らし。高齢になっても日常の家事の大半をこなしていました。ある日、腕の動作がおかしいことに従兄が気付き、すぐに受診したところ、ごく軽い脳梗塞であることが分かりました。幸い部位が小さかったこと、生命や運動機能の中枢部分でなかったこと、発見が早かったことが幸運でした。利き腕でない指先の握力低下だけの障害が残りましたが、入院することもなく、当日帰宅できたのも強運としか言いようがありません。

94歳と言う高齢でありながら、身の周りのことが自分でこなすことは並大抵のことではないと思うのですが、本人は手先が不自由になってしまったと嘆いています。いつまでも前向きな、その気力には正直脱帽です。wink

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普天間国外移転の幻想

普天間移設問題の解決の目途が見えません。橋本政権下での返還合意以降、まともに取り組んでこなかった歴代自民党政権に最大の責任があると思うのですが、野党としてその間の事情を熟知していた筈ながら、昨年来いとも簡単に国外・県外移転を主張した民主党の責任も勿論免れるものではありません。

莫大な軍事費に音を上げ始めた米国は、海外駐留部隊を含め米軍の再編を進めつつありますが、今日も中国がロシアから購入した空母ヴァリャーグを年内にも実戦配備させるなどと言う話が台湾メディアから流れて来ますと、軍事力の均衡によって平和が維持されている現状から、改めて沖縄駐留米軍部隊の去就がそう簡単なものではないと考えさせられます。

さて、一部国会議員は今でも政府が断念した普天間の海兵隊の国外移転を主張していますが、その実現性は限りなく低いようです。そもそも米軍はグアムには他の部隊の受け入れでこれ以上の受け入れ余地がなく、テニアンも訓練地としては可能でも大型艦船が陸付け出来る港湾を設けることが出来ず、駐留基地としては不適当と結論しています。軍隊には兵士のみならず、後方支援の要員や当然その家族も含まれます。基地としての物理的スペースも必要ですが、生活基盤となる社会的インフラも必要となるのですが、テニアンにはそれらがありません。北マリアナではごみ処理さえきちんと機能しておらず、不衛生なまま自然投棄され続けているようです。サイパンが観光地と見離されてしまったのはごみによって自然環境が悪化してしまったためとされています。

テニアン島は北マリアナ連邦に属している南北16Km東西8Km面積101K㎡と徳之島の半分にも満たない小さな島です。北マリアナ諸島では米国が1946年から1958年まで核実験を繰り返し、住民対策として補助金をばらまいたので多くの住民が補助金に依存する生活に陥ってしまい、産業が廃れてしまってしまいました。北マリアナ連邦として米国の自由連合州として準州として自治政府をもっていましたが、財政破綻して今後は米国の庇護下に入るとされています。このような状況ですから地元としては金を落としてくれる米軍の誘致は大歓迎なのですが、米国政府は補助金は投入しても軍事的合理性から移転対象として全く相手にしていない訳です。

普天間基地は当の米国でさえ、危険で閉鎖すべき基地としているそうです。いかに早く普天間を移転させるか、まずはその一点を優先させて議論することが必要だと思います。環境の保全は大切ですが、E-767やT-4が頭上を飛ぶ地域に住む身としては自分たちの地域だけには基地は不要と言う主張には到底賛同できません。

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デジイチ進化中

1眼レフカメラとは撮影レンズを透過した映像をミラーで反射することによってファインダーで視認し、撮影時はミラーが跳ね上がって撮影媒体(フィルムや撮像素子)に映像が投影される仕組みを持ったカメラを指します。かつてTTLThrough the ens)と呼ばれ、シャッターの絞りの効果を実視できたり、パララックス(視差)が無いなどレンズ交換のできる1眼レフはカメラの究極の姿と考えられてきました。
時代が移って、撮影媒体がフィルムからCCDMOS型ダイオードなどの撮像素子に代わってもこのスタイルは変わりませんでした。ところが、デジタルの1眼レフカメラはフィルム時代と違ってバッテリーは当然として、ダストクリーニング機構や手ぶれ補正機能が搭載されて、どうしても大きく重くなりがちでした。その一方でデジタルならではの機能としてミラーをアップすることによって、レンズを通した画像を液晶画面に映したり、動画撮影が可能となりました。それならミラーそのものを止めてしまえば複雑な機構と共に重いペンタプリズムも不要となります。従来、レンズシステムの構築もさることながら、メカとしてのミラー機構やフォーカルプレーンシャッター、ペンタプリズムの精度維持が障壁となって新規参入を阻んできました。しかし、ミラーレス機となることで、電気自動車同様に新規参入のハードルがかなり低くなることになります。ただしミラー機構がないので1眼レフとは言えず、デジタル1眼なる呼称ですが、略称ではどちらもデジイチとなります。

デジイチの市場はこれまでキャノン、ニコンの2社が圧倒的なシェアを占めてきましたが、下位メーカーのパナソニックとオリンパスがミラー機構を廃したマイクロフォーサーズシステムのカメラを発売すると小型・軽量さが受けてデジイチ市場に異変を起こしました。例えば価格・comの5月12日現在の売れ筋ランキング1位はパナソニックのLUMIX DMCGFCパンケーキレンズセット、2位がペンタックス K-Xダブルズームレンズセット、3位がキャノン EOS Kiss x4、4位がオリンパス・ペンLite E-PL1 レンズキット、5位がオリンパス・ペンLite E-PL1 ダブルズームレンズキットとなっており、ベスト5の内ミラーレス機が3つを占める大躍進ぶりです。このような状況を他社がほっておく訳はなく、新規メーカーや下位メーカーが起死回生を狙ってこの市場に参入しています。

例えば家電の勝ち組となった韓国サムソンは有効画素1460画素のAPSCセンサーでフランジバック(レンズマウントから撮像素子までの距離)長25.5mmのNXマウントを搭載したNX10を発売しています。
そして今回ソニーが同じくAPSC有効画素1420万画素のCMOSセンサー搭載で、フランジバック長18mmのEマウントのNEX-3、NEX-5の両機種を6月10日に発売することを発表しました。NEX-5は本体重量222gでレンズ交換式カメラの世界最小最軽量を謳っています。ただし、手ぶれ補正はレンズ側に搭載となっていますので、ストロボを内蔵し、本体に手ぶれ補正を内蔵しているオリンパスのマイクロフォーサーズマウントのEPL1の296gに対してアドバンテージがあるかはちょっと微妙です。ちなみにデジタル1眼レフであるキャノンのAPS- Cセンサー搭載のEOS Kiss X4は1800万画素ながら本体重量530gとなっていますので、NEX‐3、5は半分以下の重量を達成したことになります。

ミラーレス機は構造が簡単になる一方で、本体をコンパクトにするのにはフランジバック長を短くする必要があり、従来と別シリーズのレンズを用意しなければなりません。これはメーカーにとって大きな負担となりますので、販売が好調だった上位2社はこれまで静観の構えでした。もちろん、ミラーレス機そのものには技術的ハードルがある訳ではありませんので、いつでも参入は可能です。もう一つミラーレス機の弱点とされていたEVF(電子式ビューファインダー)の解像度ですが、パナソニックのEVFではフィルム時代を経験したオールドユーザーの評価はもうひとつでした。しかしオリンパスが外付けで発売したEVFは十分光学方式の代用になり、かつ撮影情報の表示が可能になると好評です。

さてミラーレス機の好調を受けてキャノン、ニコンのビッグ2がこの先どんな対応を取ろうとするのか、デジイチから益々眼が放せなくなくなって来たようです。

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過ぎし時の流れを

ある品質を手にするためには、どうしても長大な時間が必要なことが良くあります。例えば鮒寿司。その独特な匂いから苦手な人が多いと聞きますが、じっくりと寝かせた熟れ鮨の味わいが何とも言えません。
熟成したウィスキーも同様です。中でも荒々しいモルトをシェリー酒の樽に詰め12年もの時間をかけて仕上げたマッカランを喉の奥に流し込む時、この酒が世に出るまで費やした時間の重さを感じます。

スコッチのシングルモルトも随分手に入れやすい価格となって来ましたが、それでも気楽に買うところまではいきません。でも時には清水の舞台、まあそれほどでもありませんが、思いきって買ってしまうことがあります。オンザロックで氷の溶ける様を眺めつつ、過ぎし時間を思いながらチビリ、チビリと味わいます。酒が過ごした時間のこと、己が過ごした時間のこと、果たしてどちらが重いのか?bar

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翔けろ!IKAROS

国産ロケットと言うフレーズももうすっかり当たり前になってしまいましたが、来週18日(火)午前6時44分にHⅡ-Aの17号機で金星探査機「あかつき」が種子島宇宙センターから打ち上げられます。技術の進歩によって衛星の小型化が進み、HⅡ-Aロケットの打ち上げ能力に余裕が生じているので、このところ相乗り衛星が一緒に打ち上げられます。今回も大学などが制作した小型衛星が4基搭載されますが、もう1機JAXAの小型ソーラー電子セイル実証機「IKAROS」(イカロス)が打ち上げられます。

IKAROSは宇宙空間で7.5ミクロンと言うアルミを蒸着した大変薄い帆を広げて太陽光を推進力とする、いわば宇宙ヨットのような衛星です。太陽光にエネルギーがあることは太陽光発電や温水機で知られていますが、光そのものの圧力があることも彗星の長い尾が太陽の反対側に曲げられることで良く知られています。
太陽光の圧力は地上では約4.57 ×10-6 N/m2と大変小さいのですが、IKAROSのセイルは200m2もあり、宇宙空間では空気の抵抗がないので無限の推進力として利用できると言う訳です。更に全体の10%にあたる20m2には同じように薄い太陽電池が貼られ電力も供給できるようになっています。

太陽光を推進力に使う構想は随分以前からあったようですが、軽量で大きなセイルを作る技術が追い付かなかったことと、同様の構想をもっていた米国の衛星が打ち上げロケットの不調から打ち上げそのものに失敗してしまったため、本格的な実証機はIKAROSが最初となります。順調に行けば、太陽を回りながらソーラーセイリングの運用を実証して、将来の惑星探査機の推進力となる技術の習得にあたります。

ギリシャ神話の青年は太陽に近づき過ぎて墜落してしまいましたが、HⅡ-Aロケットも改良が進んで安定した打ち上げを続けていますので成功裏の打ち上げを信じています。きっと宇宙帆船として無限の宇宙をいつまでも飛び続けてくれることでしょう。

翔けろ!IKAROS

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診断書

まだまだ厳しい雇用状況下、数えきれない程の就活がやっと実を結び、来週から、さる施設の臨時職員として期間限定で働くことになりました。公的機関だからでしょうか、届け出書類の他に健康診断書の提出を求められました。健康診断は保険が適用されません。念のためにネットで手数料を調べると大病院では検査項目が多いせいか結構高額ですが、一般的には5250円から2100円の所が多いようでした。急ぐこともあり、結局掛かり付けの医院にお願いすることにしました。最近別件でX線写真や血液検査をしたばかりだったので、今回は血圧測定と尿検査と視力、聴力の検査を行ないました。

結果は当然異常なしだったのですが、残念ながら視力だけがかなり低下しているのがわかりました。特に左目が駄目でした。老眼は仕方ないとして視力が良いのだけが自慢だったのにとうとう取り得がなくなってしまい大変ショックです。
先方用紙に記入してもらって手数料は3150円でした。、まあまあの範囲でほっとしました。\(^o^)/

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野菜の高値

我が家のワンコは今年で6歳。食事の量を抑え気味にしているのですが、加齢による基礎代謝の低下からかどうもメタボ気味。

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こちらの苦労をよそに爆睡の2匹。ニャンコはやっと1歳なので、いくら食べてもスリムのまま。うーん、このままじゃ不味いとワンコのためにダイエット食を作ることに。

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単純にボリュームだけを減らすとニャンコのドライフードを横取りしてしまうので、カロリーをセーブした特別食を作ることに。ワンコがダイエット食定番のコンニャクを食べてくれるか心配しましたが、何の違和感もなく食べるのには感動。ボリュームを確保するのに厚揚げとキャベツ他の野菜を使っています。

ところが、ここのところの野菜の高騰でキャベツ1個が300円オーバー。人間様よりワンコの食事の方が高価になりかねませんでしたが、GWも終わってやっと高値も一段落。ワンコに存分キャベツを食べさせてやれそうです。

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ウェルカメクリーン作戦に参戦

毎日多くの観光客が訪れる中田島砂丘を始め、遠州灘は日本有数のアカウミガメの産卵地です。中田島海岸には産卵した卵が無事海に帰れるように自然保護団体によって孵化小屋が設置されています。これからの産卵シーズンを前に、今日は毎年恒例の海岸の清掃作業その名も「ウェルカメクリーン作戦」に自治会の一員として参加しました。この催しも今年で21回を数え、今年は天竜川西岸から浜名湖今切れ口まで約7000人が参加しました。

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漂着した流木は野鳥の止まり木となるため対象外です。それ以外の人工物をゴミとして可燃物、不燃物に分けて回収しましたが、大勢の人で広い海岸もゴミよりも人の方が多いくらいです。

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空き缶などの金属系のゴミはほとんどなく、石油由来系のゴミが大半です。ポリ袋やシートは砂に埋まっていると目立ちませんが、拾おうとすると結構大きかったりします。掘り出しに使ったミニスコップもゴミとして落ちていたものです。

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海岸には砂地特有の植物が見られます。これは数が少ないハマボウフウ。

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ハマニガナ、半ば砂に埋もれています。

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ハマエンドウ。海岸に育つ植物はハマがつくものばかりです。

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おなじみハマヒルガオ。環境の厳しい砂地にも結構花を見つけることができました。

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午前9時から10時まで、みんなで汗をかきましたが、チリも積もれば山となるの喩え通り沢山のゴミが集まりました。あとはクリーンな海岸にアカウミガメさんの訪問を待つばかりです。

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前近代国家?

上海万博が開幕しましたが、予想通りマナー欠如による混乱が連日報道を賑わせています。しかし自国内は仕方ないとして外国に迷惑が及ぶのは迷惑千万です。自国の方針を主張するのはいいとしても、その都度論拠が変わるようでは世間を納得させることは出来ません。

事例その1
2009年3月8日中国海南島沖のEEZ(排他的経済水域)内の公海上で活動中の米海軍の海洋調査船インベッカブルに対し、中国海軍の情報収集艦や漁業監視船、国家海洋調査局の艦艇、トロール船2隻が異常接近し、うち2隻は進路を塞ぐように舳先15mまで近づいた。さらには進路に木材を投入するなどして航行を妨害した。この行為に対し、米国は中国側の妨害行為は「国際法違反」と非難した。

一方中国側はインベッカブルは中国のEEZで中国側の許可を得ずに、不法な測量活動を行い、国際海洋法条約に違反していると米国を非難した。

http://www.afpbb.com/article/politics/2580051/3897797

事例その2
2010年5月3日
奄美大島沖の我が国EEZ内で海上保安庁の測量船が調査活動を行おうとしたところ、中国の海洋調査船が3時間にわたって1キロの距離まで接近追跡し調査活動を妨害し、これに抗議した外務省に対して中国外務省は「中国の調査船がこの海域で法執行活動を展開するのは正当で合法だ」とする談話を発表した。
しかし、これ以外の海域でも中国の調査船は我が国のEEZ内でたびたび無断で海洋調査や地質調査を行っています。

事例その3
広州日報、新華社など中国メディア(中国政府のコントロール下にあり)は2010年5月6日、南沙諸島付近に出動した中国護衛艦隊の活動をマレーシア海軍が妨害したと報じた。中国海軍から漁政局に転籍した軍艦に対し、4月29日にマレーシア海軍から追跡を受けたと言うもの。中国メディアによると同海域は中国のEEZ内であり、漁場内で正常な活動を続けているだけと主張した。南沙諸島はベトナム、フィリピン、マレーシア、ブルネイ、台湾、中国が互いに領有権を主張し、台湾、中国、フィリピン、ベトナムがいくつかの島を実効支配していますが帰属は確定していません。

はぁ?、中国はその都度言うことが変わりますね。その場その場でまったく矛盾する自国に都合のいい主張を繰り返しています。俗に言う他人のものは自分のもの、自分のものは自分のものを地でいっていますが、中国は国連常任理事国と言う責任ある立場にあることをまさか忘れた訳じゃないですよね。
国際法を順守するのは近代国家として当然のことですが、ダブルスタンダードで自分に都合のいいようにしか解釈しないのでは法治国家としてあるべき姿ではありませんし、大国としての振る舞いが出来ない大国は周辺国の迷惑国家でしかありません。

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浜松まつり開幕

5月3日から5日まで浜松は旧市街地を中心に浜松まつり一色に塗りつぶされます。元は城主に長男が誕生し、大凧にその名を記して祝ったのが始まりとされていますが、どうも確かな記録はないようです。それでも江戸時代から合戦に模して町内対抗で凧揚げを競ってきた事は間違いありません。かつては五日間の祭りでしたが、流石に体力が続かないと言うことで、現在の三日制になりました。

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祭りの無事を祈って町内の役員一同そろって神社に出陣の参拝。たすきには祭りの役職が記されていますが、どの町内も肩書きの大安売りで、正、副の会長・組長・監督・顧問・相談役・取締役等のオンパレードです。

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早朝にもかかわらず、拝殿にてお祓いの儀。

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浜松っ子はこんな頃から祭りが大好きです。

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遠州灘に面した中田島海岸の凧揚げ会場には各町の陣屋と呼ばれるテントの前線基地が設けられ、機材の保管や休憩所として使われますが、合戦に使う凧もここに保管されます。
初めての子供を初子と言い、故事にならって凧に名前を入れます。以前は男の子だけでしたが、最近は時代を反映して女の子でも祝う家が多くなりました。凧のあつらえや飲食の振る舞いで結構な費用負担となるため、この時期他の町に疎開する人もいたそうです。
浜松は日系ブラジル人の多い所ですが、どうやらこの凧の初子は日系ブラジル人のようです。

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例年GWのトピックスとして全国ネットで紹介されていますが、地元テレビ局のアナウンサーが取材に来ていました。

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午前11時、開幕と同時に一斉に凧が上がります。糸を手繰って駆け回るので現場は殺気立ち、以前は小競り合いや喧嘩沙汰が絶えませんでしたが、警察沙汰になると出場停止の厳罰が下されるため、大人の対応が求められています。同様に夜間の練りに参加するのには提灯の所持が義務付けられていますが、片手を塞ぐことで取っ組み合いを防ぐ工夫です。

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浜松では冬季は遠州の空っ風と呼ばれる強い季節風が名物ですが、この時期はあまり強い風は期待できません。弱い風でも上手く上げるのが各町自慢の技術ですが、今日はちょっと苦戦です。
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それでもいつしか大空にいくつも凧があがりました。初日は初子の凧の顔見せなので、糸切り合戦はありません。

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浜松まつりと言えば太鼓とラッパですが、中でもラッパは各町内入り乱れる群衆の中で連携を取り、志気を鼓舞する効果抜群です。

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浜松まつりの面白いところは昼は勇壮な凧上げ合戦を繰り広げ、夜は御殿屋台を引き回す2部構成になっているところです。元々は凧上げに使った凧を荷車の屋根代わりにして飾ったものが屋台に発展したものと言われています。伝統技法による豪華な彫刻が施されているのでお値段も中々で、高いもので1台1億円もするそうです。

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北沢防衛相のインド訪問

北沢防衛相が4月29日から今日までの日程でインドを訪問しています。彼の訪印については普天間問題の軽視だとか、訪問の理由が分からないなどの声がありましたが、残念ながらその人こそ国際問題の何たるかが全く理解出来ていません。日本と中国は東シナ海を隔てて国境を接していますが、近年中国は米国への対抗から海軍の増強が著しくグアム島方面への展開を図っています。最近も10隻の艦隊で我が国の排他的経済水域を横断し、沖の鳥島周辺で米軍を想定したと思われる演習を行っています。


その中国は陸上ではインドとカシミール地方の帰属をめぐって長年武力衝突を繰り返して来ました。インドが核保有したのは先に核保有した中国と軍事バランスを取る為に他なりませんし、先頃国産の戦略原子力潜水艦アリハントを就役させたのも中国が保有する戦略原子力潜水艦に対抗する為です。
良く言われる言葉に敵の敵は味方と言うものがあります。日・中は現在決して敵対している状況ではありませんが、急激に軍事力を増強し、その目的についての開示に消極的な姿勢を取り続ける中国については警戒を持って接しなければなりません。片や中・印は未だ一触即発の緊張関係にあります。このような中国に国境を接する日本とインドが協力関係を築くのはお互いの安全保障にとってとても有益です。それは、もし中国がどちらかの国に対して軍事力を行使しようとする場合、万一に備える為に反対側の国境付近についての兵力をおろそかに出来なくなるからです。その為、攻撃に振り向ける兵力が限定されることになり、結果として攻撃のハードルが高くなって紛争の機会が減ることになるからです。

今回の訪印はAKアントニー国防大臣の招聘によるものであり、今後も中国が軍事的膨張を続ける限り、日・印両国の関係は緊密、強化されることになるでしょう。
その北沢大臣がインドでの記者発表で、中国海軍の日本近海での活動活発化を受けて南西諸島への自衛隊配備に向けた調査費を2011年度予算に計上する方針を明らかにしました。


従来我が国は宮古島のレーダーサイト以外、沖縄本島以南の南西諸島への部隊の配備を行って来ませんでしたが、これは先の大戦で戦火に見舞われた住民感情に配慮したり、中国への刺激を避けるためとされて来ました。しかし、それを良いことにこれまで中国艦船が我が物顔に横行して我が国の主権が脅かされる状況となっており、流石に住民の間にも不安が広がっていました。また、深刻な人口減少問題もあり、自民党政権末期には自衛隊招致運動が持ち上がり、通信部隊の派遣が予定されていました。ところが、昨年親中国の鳩山政権の誕生によってご破算になってしまいましたが、ここに来て現政権もやっとその重要性に気が付いたようです。


ところで、自民党政権下で通信部隊の駐屯を予定していたのには訳があります。実は離島の防衛と言うのは攻めるに易く、守るに難しいと言うのが定説です。これは進攻側は時期や手段、方角を自由に選定出来ますが、守備側は一定の装備、兵力しか保有していないからです。つまり想定外の大規模な兵力や破壊力に勝る火力で攻撃された場合、対抗する手段が無い訳です。かつてのフォークランド紛争の時、少数の英国守備隊が圧倒的なアルゼンチン軍の前に降伏するしかなかったのが好例です。


我が国の防衛方針でも離島防衛は無理に防衛するよりも進攻された後、奪還する方が合理的であると考えられています。それは島々に差し向ける兵力は限られたものにならざるを得ず、しかもそれはその島に固定されてしまいます。一方後方に待機していれば、必要な場所に必要な戦力を効果的に投射することが出来るからです。ですから、今回の方針変更でも重装備部隊を派遣することにはならないと思います。例え通信部隊と言えども自国領土の防衛部隊の一員ですから、その部隊を駐屯させることは領土防衛の明確な意思表示となり得るのです。それよりも2011年度予算ではなく、今年度にやることの方がより重要ではないでしょうか。調査費などは知れていますし、2010年度予算の予備費で十分賄える筈です。要は国家としての意思表示が何より大切だと思います。

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