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2010年5月15日 (土)

お粗末、千葉県警科捜研の失態

日本中を震撼させた毒入り中国製冷凍ギョーザ事件で思わぬ余波がありました。当初、中毒被害が出た家族が食べたギョーザの袋を、千葉県警の科学捜査研究所が鑑定しましたが、袋に穴が開いていないと言う鑑定結果でした。このため、包装前の混入ではないかとの疑いが持たれ、製造時の安全管理に問題はないとする中国側と外交問題にまで発展する騒ぎになってしまいました。ところが、中国人容疑者が逮捕され、供述から包装の上から注射針で農薬を注入したことが明らかになったことから、警察庁の科学警察研究所で顕微鏡を使い再鑑定したところ、1~2ミリの穴2個が開いていたことが確認されたものです。千葉県警もとんだ罪つくりなことをしてくれたものです。それにしても2ミリの大きさの穴なら肉眼でも十分見えそうですがそれをを見逃す科学捜査研究所って何なのでしょう?

聞くところによれば千葉科捜研ではルーペを使ったとのことですが、シャイロックホームズの時代じゃあるまいし、今時素人でもCCDを使ったちょっとしたマイクロスコープを持っている時代ですよ。また、平面の穴を探すのであれば光の干渉縞のモアレを使用する方法も考えられたのではないかと思います。
当時すでに足利事件の誤鑑定が問題になっていましたが、あまりの杜撰さにあきれるばかりか、強い怒りさえ覚えます。しかもこの国辱ものの不始末にも関わらず、組織として未だに何のコメントも発表していません。千葉県警さん、いくらなんでもお粗末すぎませんか。 ┐(´д`)┌

※追記 中日新聞のWeb版(5月14日 20時45分)に以下の記述がありましたが、発言者名が明確になっておらず、氏名不詳の個人の見解と考えます。

県警幹部は「結果的に失態と言われても仕方ない」とミスを認めた。

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