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2010年6月16日 (水)

水を差すようですが

日本は平和そのもので、空でははやぶさ、陸ではW杯の話題で大いに盛り上がっていますが、その一方で我が国周辺では様々な動きがあるようです。

米ソ冷戦時代、圧倒的な攻撃力を持つ米国の空母機動部隊に正面から対抗する手段を持ち得なかったソ連はSS-N-12やSS-N-19などの長大な射程を持つ対艦ミサイルを開発し、大量に一斉発射するいわゆる飽和攻撃でこれに対処する作戦を取りました。北方艦隊旗艦、キーロフ級重原子力ミサイル巡洋艦「ピョートルヴェリーキー」、黒海艦隊旗艦、スラバ級ミサイル巡洋艦「モスクワ」、太平洋艦隊旗艦、スラブ級ミサイル巡洋艦「ワリヤーグ」などです。

そして、驚くべきことですが、この各艦隊旗艦が現在日本周辺に集結して合同軍事演習をしているのです。まず5月16日艦番号183「ピョートルヴェリーキー」が対馬海峡を北上していくのが確認されました。22日には艦番号121「モスクワ」が同じく対馬海峡を北上するのが確認されました。こうして極東の一部、日本海と言うせまい海域にロシア艦隊の旗艦が勢ぞろいすると言う前代未聞の事態が出現したのです。さらに、艦番号011「ワリヤーグ」は6月6日に津軽海峡を通過して太平洋に抜けるなど活発な動きを見せています。

一方沖縄では米軍の世界最強ステルス戦闘機F-22が三ヶ月間駐留待機していますし、偵察機RC-135が米本土から飛来したとの情報もあります。もし、RC-135Sであればコブラボールのニックネームを持つミサイル実験偵察任務機です。さらには非核ながら巡航ミサイル「トマホーク」を154発搭載した原潜「オハイオ」も日本周辺に展開しています。これらは韓国の哨戒艦撃沈事件を睨んだもので、もし北朝鮮に何か不穏な動きがあれば、即応できる態勢をとるためです。

ロシア海軍の動きも当然朝鮮半島、そしてそれに呼応する米軍や自衛隊の動きをけん制する目的と思われます。また、ロシアは北方領土防衛用としてフランスからミストラル級強襲揚陸艦を輸入する計画を明らかにしています。

昨日の国会でも沖縄駐留海兵隊の移転問題が取り上げられていましたが、これらについては一切言及がありませんでした。普天間飛行場の移転は緊急の課題ですが、周辺国の情勢についてもう少し目を配ることも必要ではないかと思う次第です。

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