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2010年6月14日 (月)

祝はやぶさミッション達成度400点

前回のエントリーではやぶさ関係は打ち止めのつもりでしたが、あまりに見事なミッションの達成に感激してもう一度だけ書くことにさせてもらいました。

昨日は終日PCの前でJAXAのはやぶさ情報にどっぷりと浸かっておりました。19時以降は24時近くまで管制センターのLIVE映像を見ていましたが、カプセルを分離した19時51分以降は映像が中断したり、アクセスが集中して接続できなくなってしまったので、U STREAMのLIVEでカプセル帰還までの状況を見届けました。
当初2万アクセス程だったのが、再突入時前後の22時56分には39624アクセス、地上に落下が報じられた23時41分には実に67555アクセスとなりましたが、本家の方はどうだったのでしょうか?

JAXAはミッションの達成度評価を次のように位置付けていました。

イ・オンエンジンの稼働時間1000時間で100点、

・イトカワの科学的観測成功で250点、

・着陸してサンプル採取で275点(ちょっと辛すぎ)

・地球に帰還、大気圏に再突入成功で400点

はやぶさは完ぺきな飛行でこれをやり遂げたばかりか、

・再突入カプセルの分離

・熱シールドでカプセル保護

・位置を知らせるビーコン電波の発信

・衝撃緩和のパラシュート作動

・目標地点のほぼ中心に落下(未確認ですが500mの誤差との話あり)

と非の打ちどころのないウルトラCの連続技で有終の美を飾ってくれました。今さら言うまでもありませんが、7年前に打ち上げられて60億キロの距離を飛行しましたが、トラブル続きで帰還が3年遅れ幾多の宇宙線や観測史上最大の太陽フレアに曝された機体ですから故障があって当たり前だったのに、最後の最後まで完ぺきな飛行でした。

発見されたカプセルは上空からの映像ではどこも損傷はなく、パラシュートも無傷に見えました。私は最悪地中に激突して発見に相当てこずるか、下手したら発見出来ない可能性もあるかもと思っていましたので、あまりの見事な着地にビックリです。アメリカはシャトル以前には有人宇宙船を海上に着水させて回収していましたが、結構大きな機体でありながら発見までに少し時間がかかっていたように思いますから、直径40Cmほどのカプセルを秒速12Kmの早さで再投入させ、予定通りに着地させるコントロールの精密さに驚嘆としか言えません。

関係者の皆さんには大きな仕事をなし遂げて、本当にありがとう&おめでとうの言葉を贈りたいと思います。

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