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2010年6月29日 (火)

角界激震

相撲界の激震が続いています。八百長問題に端を発し、力士死亡事件で協会の無責任な体質が更に明らかになりましたが、今回の賭博事件も一連の流れとつながっているように思います。協会幹部や親方にしても直接現場を目にしたり、噂を聞いたことはあった筈です。おそらく慣習として多少のことは大目に見る体質があり、自身も渦中に身を置いた経験があったのではないかと思います。我々の周囲でも一定限度の範囲でパチスロや麻雀、ゴルフの場で金が動くことは黙認されています。ただし、あくまで世間の片隅で行われている話で、職場で堂々と行われたり、数十万、数百万円の掛け金となれば賭博として立件されて当然です。いかに、角界が別世界だとしても、このようなことが黙認されるようでは法治国家の名が泣くと言うものです。

それにしても、普通これだけ屋台骨を揺るがす不祥事であれば監督責任を取って真っ先にトップが身を引くのが当然だと思いますが、前回の北の湖理事長同様武蔵川理事長も身の処し方を明らかにせず、理事長の椅子にしがみついている印象を与えているのはいただけません。また、記者会見でも逆切れするなど、とても反省の態度とは思われません。
名古屋場所の開催は周辺の業者、団体への影響を考えれば止む無しと思いますが、国民は事の推移を注視しています。幹部の居座りなどもっての外で、安易な収集策ではなく徹底した処分、改善策が取られなければ支持を回復出来ないことを肝に銘ずべきです。

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