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遭難者救助ヘリが墜落炎上

25日、奥秩父雁峠に突き上げるブドウ沢で滝壺に滑落した登山者を救助中の埼玉県の防災ヘリ「あらかわ1号」が墜落炎上し、パイロットなど乗員5名が死亡する事故が起きました。ヘリは救助要請に基づき、現場上空で救助隊員2名をロープで降下させましたが、直後に墜落し、炎上したもので、現場にはバラバラになったローターが散乱していたと言うことです。
「あらかわ1」は県が所有していますが、実際の飛行運用は民間の本田航空に委託していて、墜落したパイロットは飛行時間の長いベテランだったそうです。

事故当時現場の天候が悪かったとの情報もありますが、今現在は現場の詳しい状況が分かっていません。私の勝手な推測となりますが、墜落の状況からは周囲の樹木か尾根にローターが接触して破損、一気に墜落に至ったものと思われます。昨年北ア、涸沢岳で遭難者を救助中の岐阜県の防災ヘリが岩場に接触して墜落していますが、今回の事故はその状況に似ているような気がします。北アの事故では山岳飛行に慣れたパイロットが、当日はたまたま所用で飛行できる状態でなかったため、墜落したパイロットが代わりをかって出たのですが、飛行時間そのものはベテランの領域でしたが、山岳飛行の経験はほとんどなかったとのことです。

山岳地帯では気流が不安定で、機体の姿勢を保つのが極めて難しいそうで、かつては槍ケ岳でバランスを崩して横転、墜落する事故も起きています。今回のパイロットは民間会社の社員だった訳ですが、防災ヘリであることから危険な飛行を強いられる場面が多かったのではないかと思われます。つい先日も浜名湖で、県から運営の委託を受けた民間会社が採算重視の姿勢からカッターボートを転覆させ、訓練生1名が水死する事故が起きましたが、任務をこなす為には、それなりの訓練飛行が必要と思われます。果たして民間社員の立場で十分な訓練飛行が行えていたのか疑問が残ります。

救助依頼者の無事救出がベストですが、登山では引き返す勇気を持てと良く言われます。現場のことは現場にいた者にしか分かりませんが、もし機体や乗員の安全が確保できないと判断された時は、登山と同様に無理をせずに引き返す選択肢も認められるべきではないでしょうか。

謹んで亡くなられた関係者のご冥福をお祈り致します。

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コメント

日テレ社員2人が昨日から取材で入山したまま帰らず、今朝から捜索されていましたが、ヘリの墜落現場下流で心肺停止の状態で発見されました。(現時点では医師の判定ができないため、心肺停止状態とされているものです)

事故の状況は不明ですが、発見時の状況から沢に転落、もしくは滑落したのではないかと思われます。もしかしたらヘリの事故ではなく、最初の滝への転落事故の取材で沢筋を行動していたのかも知れません。

救助中、取材中と言えども安全が約束されている訳ではありません。安全第一、まず自分の身を守ることが一番です。

投稿: 雨辰 | 2010年8月 1日 (日) 11時33分

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