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2010年7月 5日 (月)

命の値段

7月1日富士山が山開きを迎えました。例年、この季節は梅雨の末期で降雨の中で山開きを迎えることが多いのですが、今年は幸運にも何年振りかで好天に恵まれました。ところが、世の中おかしな人間が多いもので、とんでもない男が現れました。

7月2日午後9時45分8合目付近から警察に救助要請がありましたが、22歳の青年が単独で入山したものの、装備は全くなく9合目付近まで登ったものの、灯火もないので、救助して欲しいとのトンデモナイ内容でした。例年開山当初は上部に残雪が多く、年によっては入山規制が行われる場合もあり、当日も8合目付近は2℃位まで気温が低下していました。幸い青年は自力で下山し、23時30分頃に救助隊と合流して事なきを得たのですが、一歩間違えば生還が危ぶまれる事態でした。事後の事情聴取に対し青年は、登山の経験は全くなく、装備もないまま思いつきで登山してしまったと語ったそうですが、無責任にも程があります。
2℃と言えば乾燥状態でも凍死の危険性がありますし、もし降雨でもあれば雨具のない者はたちどころに体温を奪われて行動不能になり、やがて凍死を招いてしまいます。

1977年当時の福田首相は人命は地球よりも重いと言って、日航機をハイジャックした過激派の要求に屈し人質151人の身代金として16億円を支払いました。単純に計算すれば1人当たり1000万円強となる訳です。さて、仮にこの青年の命の重さを計算するといくらになるのでしょうか?青年の月収を20万円として保険金の算出で有名なホフマン方式で計算してみました。

20万円×12か月×0.7×23.23(新ホフマン係数)=3903万円

結果は3903万円でした。勿論命の重さなどお金に換えられる訳などないのですが、意外と安い感じがします。ところで、彼はこんな物があることは知らなかったのではないかと思います。

P7043846

写真左側が私が最近愛用している980円の小型ヘッドランプです。従来使っていた単3電池1本使用のものが90gでしたが、これは小型ボタン電池使用の高輝度LEDタイプで29gと更に軽量で、持ち歩くのに全く負担になりません。

P7043847

小型の機種なので長時間使用前提の場合はそれなりのタイプの方が向いていますが、不意に必要になった場合にはこれでも十分実用になります。命はプライスレス、金で命を買うことはできませんが、わずか980円で約4000万円の命が救えると思えば安いものです。

大きなお世話かもしれませんが登山の準備は万全に、他人に迷惑をかけず、安全に、そして楽しく登るに限ります。

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コメント

正直な話し、腹が立つという以前に笑えますね。
最近、「山ガール」といって若い女性もよく山に登っていますが、もっと装備はしっかりしてまっせ。
このケースが生じてしまった原因は、「日本一の霊峰・富士」という土地柄のせいか、アクセスしやすい環境のせいか、両方だと思うのですが…
観光地である以前に、3,776mの標高をもつ高山であることを忘れたらアカンと思います。

投稿: 出がらし紋次郎 | 2010年7月 9日 (金) 19時33分

紋次郎さん、コメントありがとうございます。最近の若者はもしかしたら雨が降るかも、寒さが厳しくなるかもと、ほんの少し未来のこともまるで想像することが出来ないのでしょうね。
おっしゃるように富士山は誰でも5合目に行くことが出来、そのまま登山道を歩けばどこまでも前に進めてしまいます。

かつてヨーロッパアルプス最高峰のモンブランに登った時に、当日頂上に立つことができるのは、たかだか100人あまりであることに感激しました。

一方で富士山には多い日には一万人近くが登っていますが、体調不良になれば死に至る山である認識を持った人がどれだけいるか大いに疑問です。山に畏敬の念を持てない人は、たとえ運よく頂きに立つことができたとしても、山に迎え入れてもらえた訳ではないことを知るべきだと思います。

投稿: 雨辰 | 2010年7月 9日 (金) 22時37分

お気軽登山はあぶないよーと言っているうちから谷亮子民主党候補が選挙運動と称して富士登山中とか。
もちろん、必要な装備・食糧などは随行の山岳ガイドやスタッフが持っているのだろうが、はたから見れば手ぶらでも登れるんだと誤った情報を伝えてしまう。良識の府参議院の候補者なのに、この程度の思慮さえないとは呆れてしまいます。

投稿: 雨辰 | 2010年7月10日 (土) 11時00分

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